失敗しない方策はあるが、成功する方策はない。

中小企業経営は、道の領域に踏み込んでいく、あるいは道の市場を開拓していくフロンティア精神が不可欠だと思います。今日、久しぶりに書店に行きビジネス書コーナーに寄りましたが、なんとまあ「成功法則を教えます…」的な書籍が多いことに驚きます。

経営には、成功法則というものは存在しません。あるのは「失敗の可能性を限りなく低減させる法則」なのです。

また、コロナ情勢のような時節になると、「成功」という言葉に敏感になりがちですよね。

一方で、「成功」という言葉を定義づけできている経営者は、どれほどいらっしゃるでしょうか?

成功とは…「お金を1億円貯めること?」「事業を拡大して100億円企業を作ること?」…どれも正解です。その人の価値観ですから。

しかし、経営コンサルタントの端くれとして「事業の成功」は頑なに定義づけしています。事業の成功とは、「永続発展」です。未来永劫発展していく企業を作り上げること。これが成功というのです。

逆に「失敗」とは?事業の停止、消滅です。

ある時期に1億円の経常利益を叩き出したとしましょう。しかし、3年後に倒産していた…。そんな事例は枚挙にいとまがありません。

特に不測事態の連続である中小企業経営においては、常に永続発展していくための各種戦略立案が大切です。

投資と維持のバランス。経費と粗利益のバランス。それぞれのバランスを意識した経営を心がけましょう。

来るべき、コロナの終息に向けて今やるべき戦略を、粛々と実行していく…。覚悟が大切です。

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