中小企業診断士のマインドセット!ーARIKATA【5】

【中小企業診断士の基本動作】

経営の現場を駆け回っていると、中小企業診断士ほど経営者から基本的な言動を見られている専門家はいないと思います。言動とは、「言葉」と「行動」を指しますが、経営支援の専門家である以上、プロとして誇り高い中小企業診断士でいたいと思います。

自ら品位を下げるような診断士は、決して経営者や社員の心を掴むこと、ましてや信用・信頼関係を築くことはできません。

”士業”は俗に「サムライ業」と言われます。侍は、潔さや礼儀礼節を備えていますよね。中小企業診断士もかくありたいものです。

中小企業診断士は、言動評価におけるタイプ別に大きく3つに分類されます。

①経営者から”嫌われる”診断士…上から目線で発言する診断士、横柄な態度をとる診断士、性格が暗い診断士、不潔感がある診断士、礼節をわきまえない診断士…。このような輩は、同業者としてとても恥ずかしい部類に入ります。「頼むから中小企業診断士のブランドや品位・品格を下げないでくれ!」と言いたくなります。しかし、実際にいるから厄介。絶対に仕事を獲得できない、奇跡的に獲得できても、継続しない典型的なタイプです。

②経営者から”嫌われないが好かれない”診断士…礼儀礼節は弁えている…。一定の知識はある…。約束は守る…。資料作りは早くて上手…。だけど”何かが足りない”、おしい診断士です。経営者が求めるのは、資料を作るスキルではありません。後述しますが、中小企業診断士に求められるものは、もっとレベルが高いのです。

③経営者に”好かれる”診断士…まずは、ここを目指したいですね。プロコンとして、結果的に納得のいく報酬をいただき、楽しく仕事をするた目には、「好かれる」「モテる」「選ばれる」診断士になる必要があります。好かれる診断士は、知識やスキルよりも人間的魅力に溢れています。人生経験が豊富で、話が面白い。経営者に高揚感を与えるでしょう。

中小企業診断士は、いつも周囲から評価されているとをわきまえなければなりません。

実在する診断士ですが、経営相談に来られた経営者に対して、経営戦略や経営計画に関して全否定していました。明確に言いますが、否定は誰でもできる三流アドバイスです。

中小企業診断士たるもの、経営者の意向を最大限尊重することが大切です。もし、「リスク高し」と感じるならば、対案を示して経営者に納得してもらうよう配慮します。

”好かれる”診断士とは、実はちょっとした配慮やスキルの差があるだけなのです。

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