中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【23】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜総論提案と丸投げ支援〜】

経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士は、そのミッションの対して常に高い理想と価値を求めなければならない…と考えています。コンサルティングとは何か?「個別具体的な経営課題に対して、個別具体的な手法(経営戦略)で、個別具体的に解決すること」です。ところが、多くのコンサルタントを名乗る輩(中小企業診断士にも散見されるから厄介です)が、総論的な経営提案に終始していると思われます。

この現象は、同志として非常に残念なことであり、質の高いコンサルティングは、”ハンズオンでクライアントに寄り添う”ことなのです。また、経営コンサルティングの基本姿勢は、「経営の実態に”肉薄”し、その事実を観察確認すること」からスタートします。

文字通り”肉薄”ですから、コンサルタントの”眼”が生命(いのち)です。目だけではない、五感です。五感は、「視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚」を指します。つまり、「自らの目で見て、味見して、匂いを嗅いで、耳で聴いて、触ってみる」という行為自体を”肉薄”と言います。

総論型コンサルタント(中小企業診断士)の具体的助言例は「◯◯ができていないので、できるようにしましょう。」「⬜︎⬜︎が不足しているので、補うようにしましょう。」です。

一方で、具体的提案型コンサルタント(中小企業診断士)の具体的助言例は、「◯◯ができていないので、できるように具体的なアクションプランを立案し、スケジュール化しましょう。一緒につくりますよ。」です。

全く違いますよね。中小企業経営者が、信頼してくれるのはもちろん後者です。

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