情報は鮮度が命。

経営は判断の連続です。経営判断は、その時その時で自社の行く末を決める、重要な決定事項を固定していきます。

経営判断をする際に、判断材料が必要なので、それは経営現場における”情報”というものになります。

経営者の方々とヒアリングさせていただいていると、「昔はこうだった…」「以前は、こんな判断をした…」などと、過去の栄光や挫折を並べられることがよくあります。過去と現在の内部的環境の比較ならまだ判りますが、あまり長期的な過去の振り返りに意味はありません。

経営情報は”鮮度”が命です。

今(現時)、現場で何が起こっているのか?どんな物(商品やサービス、設備)が動いているのか?など…。

現時・現場・現物を常に確認、把握している必要があります。この現場確認(事実確認)の連続が、的確な経営判断を可能にするのです。

中小企業の経営者は、時に現場に降りていき、何が課題となっているかを掌握していきましょう。これを可能にするのは、デジタルではありません。経営者の目や鼻や耳や口、そして感覚などのアナログツールによるのです。

例えば、経営現場をカメラで確認するのではなく、同時に足を運んで確認する…。その地道な行為が、新鮮な経営情報をもたらしてくれます。

経営コンサルタント(中小企業診断士)も同じです。

コンサルタントの最大の武器(ツール)は、経験に基づいて研ぎ澄まされた五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、感覚)です。その感覚は、足で稼ぐ現場での事実確認からもたらされることを認識してください。

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