人財教育は幹部研修から着手する。

企業は最大の人材教育の場である…恩師・坂本光司先生の言葉を思い出します。中小企業診断士として、経営の現場を駆け回っていると、スタッフの人間的成長を実感することがよくあります。

ただし、研修や勉強会は刺激を受ける場(きっかけ)にしか過ぎません。人材を人財に変えて成長させるのは、現場での役割です。

さて、人財教育を企業経営の中に仕組みとして導入するとき、気をつけるべき点がいくつかあります。

人財教育制度を、経営に仕組みづくりとして導入する場合、階層別やテーマ別に企画立案することがあります。その際、必ず幹部(リーダー)の研修を盛り込みましょう。

階層別で研修や勉強会を企画実行する時に、幹部(リーダー)のあり方研修は必須です。

なぜなら、現場スタッフの成長過程をサポートするのは、幹部の役割だからです。新入社員研修を実施して、育成したのに退職してしまった…。このような現象は、一概には言えないのですが、現場の受け皿に課題がある場合が多い。

幹部が上手く新しいスタッフを導けることができれば、そのスタッフはみるみる成長していきます。

逆に、幹部に人間的魅力が欠けていれば、新しいスタッフは絶望し退出していく場合が多い。

従って、「幹部研修・勉強会」こそプログラムとして仕組み導入する最優先企画です。「育てるスキルや姿勢」を学んでいただく内容を盛り込んで、企画実行してください。

プロの経営コンサルタント業界においても、幹部の資質にかけて、部下を潰していく輩が多いものです。

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