『燃える人事考課制度』のメカニズムー3

【人事考課制度の真の目的】

社会保険労務士や税理士、公認会計士などビジネス系のコンサルタント専門職は様々です。この中で、「人事考課制度の目的は何?」と聞かれて、的確に答えることができる専門家はどれくらいでしょうか?

社会保険労務士がよくする答え…できるだけ平等に評価をすべきだから。

税理士、公認会計士ががよくする答え…人件費の適正配分をするため。

実際に聞いた答えです。「できるだけ平等な評価」「人件費の適性配分」どちらも正解です。しかし、真の目的ではないと考えています。

企業が人事考課制度を導入する最大の目的は?…ひとえに「モチベーションを上げるため」なのです。

社員のモチベーションは、企業の業績を直撃し、多大な影響を及ぼします。モチベーションとは、「やる気」や「意欲」のことで、仕事の品質を左右します。

「燃える人事考課制度」と名しているのは、社員が燃えるような意思を持ち、自らのミッションに向き合うような人事考課制度でないと意味がないと思っているからです。

逆に言えば、メンバーのモチベーションを上げることができない人事考課制度は、”全く使えない”ということになります。

これまで、”使えない”人事考課制度を散々発見してきました。聞くと、「あるコンサルタント会社に依頼して作った。◯百万円かかった。だけど、全然使えなかった」と言われるケースが多い。多大な経費をかけて、使えない制度設計をするほど、中小企業は余裕があるわけではないのです。

具体例は後述しますが、かなりの確率で発見します。これが、有名な全国展開のコンサルティングファームや社会保険労務士などのプロが作った制度だから驚きです。

全て、人事考課制度の真の目的を外しているために起こりうる悲劇です。

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