『燃える人事考課制度』のメカニズムー7
【ヒト(=人財)が最強の経営資源である】
「中小企業経営にとって、唯一無二の経営資源と言っても過言ではないのは”ヒト”である」。小生が、法政大学経営大学院でご縁があった、坂本光司先生(中小企業経営革新論理)の言葉です。ゆえに中小企業経営者の最大の仕事(ミッション)は、ヒト(社員・人財)を育て上げること。そして、社員が育つ環境を整えることです。
社員を育て、育つための環境を整えること…その取り組みの中核ともいえる戦略が、「人事考課制度」です。
人事考課制度を設定する目的と価値を、経営者自らが理解し、納得し、取り組まないと”社員が育つ”環境を整えることはできません。
オンリーワン戦略は、中小企業経営戦略の基本本質ですが、オンリーワンとは差別化のことです。では、何を持って差別化を実行していきますか?
他でもない社員そのものです。ここで言う社員とは、正社員やパートさん、アルバイトスタッフなど全ての構成員のことを指します。
社員の人間力、人間的魅力を上げるような仕組みや環境、何よりも社風作りこそ大切です。
企業経営は、「人を幸せにする活動」のことです。ここで言う人には優先順位があり、1番に来るのは他でもない「社員」なのです。
ステキな社員が揃っている中小企業は強い。強い会社とは、好不況に関係なく結果的業績を叩き出す企業のことを言います。
このロジックは、経営者の最終的な使命は「社員を幸せににすること」と言う結論を導き出します。自社の社員が幸せでないと、幸福感を感じて働いてくれないと、お客様を幸せにすることなど絶対にできません。
こう言うことを主張すると、「社員のわがままを聞いてどうするんだ?」と言う質問を時々受けますが、わがままを聴くことが、社員満足度(CS)を上げることではありません。「いい会社に勤めている」と言うロイヤルティ(忠誠心)や「この会社が誇りだ」と言うプライド…などの満足度ファクターを上げていくのです。
「燃える人事考課制度」を策定し、是非とも社員が”燃えるような情熱を持って業務あたる”企業風土を醸成していただきたいと思います。
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