精神論だけでは闘えないが、精神論がないと闘えない…
ある意味、人間を見つめる営みであるということができる、中小企業経営。最も大切なのは、ハート(こころ)であると信じて疑いません。欧米のそれと違い、日本的経営は「人を大切にする経営」が基本となります。賛否両論がありますが、中小企業経営にとって重要なファクターは、「人間力。人間的魅力」です。
こうすれば得、こうすれば損…といった損得感情経営は、日本では淘汰の道まっしぐらです。
つまり、商売(経営)に向き合う精神というモノが、もっとも大切なのです。何度も言いますが、経営はテクニックではありません。経営戦略やマーケティング、商品開発、組織構築、財務戦略、情報発信…。そのいずれをとっても、単なる手法、方法論に過ぎないのです。
経営基盤構造のトップに立つモノが、経営理念や社是などと言われる「価値観の表現」と「企業としての約束事」です。いずれも企業の独特な精神を表現したフレーズです。
経営方針や各種経営戦略は、経営理念にマッチした(方向性を合わせた)方策を立案しないと、うまくいきません。何よりも、メンバー(社員)のモチベーションに火がつきませんし、戦略実行がブレていくからです。
精神論だけで闘えるか!という声が聞こえてきそうですが、その通りです。しかし、精神論を間違ってしまうと敗けです。精神論がないと闘えないのです。
2021年の経営方針を立案している経営者の方々も多いと思います。経営方針が間違わないためにも、精神(経営理念)を見つめ直して、ベクトルを合わせた方針立案をしてもらいたいと思います。
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