昇格人事の失敗を回避する方法
中小企業経営の趨勢を決める人事戦略。特に幹部人材の育成や登用は、今後の戦略実行や企業運営に大きな影響を及ぼします。幹部人事に失敗し、多くの優秀な社員が去っていったという事例は、枚挙にいとまがありません。
経営幹部はリーダーシップを発揮して、部下(社員やメンバー)を正しい方向に導くスキルが要求されます。いや、リーダーシップこそ幹部に最も求められるスキルといっても過言ではないでしょう。
社員を正しい方向に導くには、幹部人材にはリスペクトされる要素が不可欠です。人言的魅力に溢れ、損得でなく善悪判断ができ、経営理念にブレずに向き合う姿勢と情熱…これを持ち合わせていない幹部人事をしてしまうと、悲劇が起こります。
まさに幹部昇格人事の失敗は、企業経営の根幹を揺るがす事態となり得るのです。
間違っても、スキルやテクニックで幹部人事戦略を立案しないことです。例えば、営業幹部の人事を「営業力(販売力)や営業実績」だけで判断してしまう、製造部・開発部幹部の人事を「企画力、開発力」だけで判断してしまう…など。
幹部に大切なスキルをバランス良く持ち合わせ、人間的魅力に溢れた人財を幹部に登用しましょう。
一度失敗してしまうと、取り返しがつかないのが「幹部昇格人事」です。なぜなら、降格人事は幹部のモチベーションを著しく下げて、会社を去るような事態を招きかねないからです。
以前、勤務していた会社でもありましたね。なんでこんな人材が「主任」なんだろう?って思う人事。経営者は「幹部=稼げる人財」というロジックだったのでしょう。そして、その経営者が言っていた「仕事は結果が全て」という言葉が、そのような間違った人事を成立させていたのでしょう。
はっきり言いますが、社員の仕事は結果が全てではありません!全て結果で判断されるのは、経営者(取締役以上)だけです。
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