コンサルティングが効果を発揮しない時…

五現主義(現場、現物、現実、現時、現金)を貫き、現地にて実戦的な経営コンサルティングを実施していても、一向に効果が現れない場合があります。様々な原因が考えられますが、経験上、経営革新施策(イノベーティブ・オペレーション)が決定されたのに、実行者(経営者や幹部)が履行しないということが多いです。

つまり、コンサルティングの施策実行が進まず、イノベーションを引き起こさないという点です。また、稀にですが会議で散々議論して決定された経営戦略を、ひっくり返してしまう現象。俗に「ちゃぶ台返し」というものです。

経営コンサルティングは、ただの話し合いや会議、打ち合わせだけではありません。革新施策を立案し、実行し、検証し、改善する行為なのです。

あまりにも、クライアント側が革新施策を履行されないときには、コンサルティングを即座に終了する方がベストです。何より、コストと時間と労力の無駄になります。

先日もありました。大切なクライアント様ですから、まだまだご支援したいとは思っているのですが…。

お店のVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を次回会議(1ヶ月後)までに実行すること、店内の4S(整理・整頓・清掃・清潔)を実施すること…などを決めたのに…。実行していない。実行させれていないコンサルタントの腕なのでしょうね(笑)。

速やかにコンサルティング支援を終了したくなりますが、町医者型・中小企業診断士としては、なかなか突き放すことができない…。とても悩ましいところです。

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