業績を目的としない中小企業経営
社会貢献だとか、お客様の幸せの支援だとか…美しい言葉をいくら並べてみても、実際のオペレーションでは違うことを戦略実行している。そんな企業が、あまりにも多いと思います。
前職は会計事務所ですが、立派な理念を掲げても「会計報告と税務調査対策」から抜け出せないそうした企業の経営目的は、実のところ「儲けること」になっている場合が多い。ゼニカネの勘定だけで、経営の意思決定をしていく会社…。そんな会社は早晩辻褄が合わなくなり、様々な歪みが生じてくることを認識すべきです。
経営の目的は、「経営理念の実現」に他なりません。また、この世の中にある、ありとあらゆる事業者の商売の目的は「関わる人の幸せの実現」です。
商売は実のところ、「お客様を幸せにすること」です。
売っているものや手段が違うだけ。行き着くところは、お客様に幸せを与え、お金をいただく…。これを商売というのです。
単年度の事業計画書は、「事業を通じて、関わる全ての人の幸せ実現」を見える化したもの。1年を通じて、理想とする会社に一歩近づくための指南書です。
各種経営戦略は、「幸せを実現するための」実行案と実行計画のことです。
したがって、その方向性は全てが「経営理念」に沿っているか…この1点を軸に構想していく必要があります。
上場企業なら「株主の配当」などが問われるでしょう。中小企業経営は違います。業績はあくまでも結果現象。
今日も佐賀市内のクライアントで終日プロジェクト会議でしたが、会議の席で改めて確認することができました。
PS. 前職は会計事務所ですが、立派な理念を掲げても「会計報告と税務調査対策」から抜け出せない…どうにかならないかと思いますね。
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