価格競争市場をどう捉えるか?
中小企業で取り扱う商品が、価格競争市場になったと思うときがあります。特に卸業や小売業に見られる現象です。
中小企業経営戦略の最大の大ブーは、価格競争であることは、このブログで再三訴えきました。この主張に変わりはありません。
資本力で劣る中小企業に、価格競争で打ち勝つことなど、不可能だからです。中小企業経営戦略の基本的な考え方は、「差別化=オンリーワン」戦略です。
ですので、我が社の商品が価格競争市場になってきたと思う兆候があったときは、速やかに差別化ポイント(独自のウリ=USP)を探索する必要があります。もちろん、探索というより「創造:しても構いません。
本当に価格競争を避けられない市場であったとき、その市場からは残念ながら撤退を考える必要があります。
これは、覚悟と勇気が必要な決断と言えます。問題はそのタイミングです。すでに、価格競争の真っ只中にあり、大手企業の攻勢に晒されているときは、すでにタイミングを逸した場合が多い。
新規事業や新商品開発戦略は、一筋縄では成立しない中長期的な戦略です。
ですので時流を読み、価格戦略に陥るようであれば、次の一手を考案し備えておく必要があります。
価格競争、中小企業経営の根幹である「高付加価値経営」の実現を著しく阻害します。粗利を稼ぐことができなければ、固定費や投資額がなくなっていきます。
つまり、戦略を立案し実行するという”打ち手”がなくなっていくのです。
次々と繰り出す(仕掛ける)経営戦略は、中小企業経営の基本です。そのため、価格競争市場には、特に敏感にアンテナを貼っておく必要があるのです。
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