人財育成投資の価値
中小企業の財務諸表を俯瞰して見る時、コストカッター型の経営コンサルタントは、販管費の中の”これ以上削れない経費”を削減しようとする傾向があります。
僕もそんな自称コンサルタントを知っていますが、平気で「人件費から削減すべき」と信じられない発言する姿が忘れられません。このブログで何度も言いますが、コストカッター型コンサルタントはプロではないと思います。
コストカットは、もちろんカロリーを消費する負荷のかかるミッションですが、プロコンである以上、収益の拡大をまずは模索すべきでしょう。
今日は、佐世保のクライアントで研修の仕事でした。「事業家養成講座」というタイトルの研修です。
第4回目(全12回)でしたが、参加者の成長を感じた、とても充実した研修だったと思っています。
そのクライアントは、人財の育成のための投資を惜しみません。人財こそ、中小企業の最大の経営資源だと認識されているからです。
「人件費からカットすべき」と言っていたコンサルタントの考え。経営コンサルタントにも様々なタイプがいますから、否定はしませんが、コストカット型コンサルティングは絶体に限界が来ます。
特に「人件費」「教育費」「研究開発費」「広告宣伝費」などの未来構築型経費を削減すると、企業の体力を著しく奪っていきます。
人財を育て、人財が活躍できる社風や仕組みづくり。これこそが経営者の最大のミッションなのです。
従って、中小企業診断士(経営コンサルタント)は、コストカットよりも収入改善(売上拡大)を実現する戦略をまずは立案してサポートすべきなのです。
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