いまどきの営業戦略会議
およそ25年前に遡ります。当時コンサルティング会社に勤務していた僕は、先輩コンサルタントと一緒にあるクライアントの営業会議に参加しました。
クライアントは、地元の工務店でした。社員数は50人ほどの会社でした。念のため…ですが佐賀の会社ではありません。
ある営業マンが、営業部長に吊し上げられます。まったく営業成績が上がらないその営業マンは、結婚したばかりの30歳くらいでした。
営業部長「◯◯くん。今月も実績ゼロだねえ。一体どうするの?」
営業マン「すみません。一生懸命訪問して説明しているのですが…。」
営業部長「今月は見込みどうなんだ?」
営業マン「見込みはあるのですが、決定まではまだ…。」突然のことでした。営業部長が突然キレて。「売れないなら、てめえで買え!」
このあとのやりとりは伏せますが。この時の風景を僕は忘れることができません。ただ、経営コンサルタントとして大変勉強になった出来事でした。
以前は、精神論で販売や営業に圧をかける会議が主流でした。ある意味、本当に平気でパワハラが横行していました。
本来営業戦略会議は、科学的にマーケティングを展開する建設的な会議であるべきです。そして、営業スタッフが燃えるようなモチベーションを上げる会議が望ましい。
中小企業診断士として「人幸福の企業経営」を追求していくことを信念としている現在、25年前のような。悲劇的な営業戦略会議を撲滅してきたいと、心から思います。
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