中小企業の経営者像【二枚舌は最大の禁じ手!】
中小企業の経営者と毎日のようにお会いし、様々な方向から打ち合わせ、議論しています。すると、経営者の「あるある」のひとつに”二枚舌”というものがあります。
つまり、社員に発している言動とコンサルタント(支援者)に発している言動が、全く違うという現象です。
あるプロジェクトを推進する時、コンサルタントの前では賛成したのに、途中経過報告で様々な注文をつけてプロジェクト推進の障壁となっていしまう…。俗に言う「ちゃぶ台返し」という行為です。
経営者は会社の最高意思決定の権限を握っています。当たり前ですが、それだけ責任も大きいいからです。
責任と権限はイコール(=)でなければならない。それなのに、表面上は賛成するコメントを発し、決定したにもかかわらず、実は反対で障壁となる…このような行為は、経営者のリスペクト感を限りなく削ぎます。
結果として、良いことはひとつもありません。
これは朝令暮改とは違う行為です。朝令暮改は、状況に応じて指示命令を変えることを指します。一方、「ちゃぶ台返し」は抜本的・根本的な否定・反対行為です。
社長が思ってもいないうちに、現場社員のモチベーションが著しく下がります。やもすれば、退職という最悪のシナリオを招きかねない。
経営者はブレないことです。自らの信念や承認事項、言動…そして経営理念に対してブレていないか?
ブレずに経営に邁進する姿に、現場社員は共感し、追随していきます。そこに人間的な魅力が加わった時、その企業の発展の道は明確になっていくのです。
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