”顧客化する”ということ

中小零細企業にとって、大切な収入源は「売上」ということになります。売上がすべての業績における、バロメーターであり企業の成長をいち早く計る指標となるのです。

売上を上げていくのは、企業の生命線なのですが、この戦略は実に難しい。一瞬の売上は、小手先のマーケティングで何とかなります。

広告を打つとか、キャッチコピーを考えるとか、チラシを巻くとか…。そういったマーケティング活動も大切ではありますが、所詮、来店客を一時的に増加させる施策に過ぎません。

大切なのは、売上を上げ続けること…です。これは、ひとつ「顧客化する」ことが唯一の戦略です。

顧客(=ファン)を創ること。これが売上を拡大していく、唯一の方策なのです。ただ、これには相当な努力と、継続した価値創造が必要となります。

最短距離で売上拡大を実現する方法もありますが、中小企業にとって急すぎる売上拡大は、相当なリスクも伴うことを覚悟しましょう。

経営基盤というものは、構築するのに時間がかかるものなのです。

また、業績拡大が企業の存続意義でありません。企業経営の目的でもありません。

存在意義は、企業活動を通じて社会に価値を投下すること。企業の目的は、関わる人たちの幸せの実現です。

売上や業績は、結果現象にしか過ぎない。ゼニカネ勘定で経営をしていると、早晩様々な人たちに見捨てられます。特に怖いのは、「客離れ現象」。

顧客化の逆現象なのです。また、一度離れてしまったお客様を戻すのは、至難の技なのです。

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