フランチャイズビジネスの失敗リスク

長引くコロナ禍が、ようやく収束の兆しを見せています。ここに来ると、これまでの護りの経営から「攻めの経営」に転じたい!と思う経営者も多いはず。事業家であれば、事業を拡大していくための攻めを今すぐ立案・実行してきたいと考えるのは、ごく当たり前です。また、そうでないと中小零細企業の経営者としては「?」がつくものです。

ところが、この攻めの方向性を間違ってしまうと取り返しのつかないことになりかねません。あるいは、多大な投資の失敗をしてしまう可能性もあります。

たとえば、コロナ禍で収益が悪化したために、リカバリー戦略として「手っ取り早く稼げるビジネス」(実際はそんなものありませんが…)に手を出そうとします。よくありがちなのが、フランチャイズビジネスです。フランチャイザー(本部)は言葉巧みに投資話をしてきますよ。あたかも手っ取り早く儲かります…のような。

はっきり言います。中小企業経営の事業の柱として、フランチャイズビジネスを安易に始めるのは避けた方がいい。

事業(高付加価値経営)の柱がしっかりと存在し、サイドビジネスとしてスタートするなら話は別ですが…。

大方の中小企業は、そんな余力などないのが通常です。

中小企業経営の最大の強みは、無限の打ち手と機動的な判断が可能なこと。フランチャイズビジネスは、手枷足枷をつけられオンリーワン戦略の立案と実行がほぼ不可能です。

どうしても…と言われるなら、あえて止めませんがフランチャイズビジネスを安易にスタートさせるのは、相当なリスクを覚悟しましょう。

 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL