ハートで勝負する中小企業、仕組みで勝負する大企業
先日のこと。小生がお手伝いしているクライアントで営業戦略会議を実施していました。販促企画について議論していましたが、「それは手間がかかる」とか「ん〜それは時間が必要」とか「面倒くさい」などというネガティブな発言が出ていました。
すかさず小生は、「中小企業は、面倒くさいとか手間がかかるとか、そういう取り組みこそ戦略として実行すべき。そこにチャンスがある!」と助言したわけです。
例えばCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)を考えた時、中小企業は「お客様ひとりひとり(一社一社)との心のつながりを大切にすべき」なのです。まさに、中小企業はハートで勝負すもの。
逆に大企業は「仕組み」で勝負をかけてきます。仕組みを整えて、効率化し、最終的に価格で勝負してくるわけです。
中小企業が生き残るためには、価格競争を回避しなければなりません。つまり「多少価格が高いけど、いいものだし、あなたから売ってもらいたい」とお客様から思われる関係性づくりこそ重要なのです。
中小企業が、さまざまな仕組みに依存すると、細やかな対応力や暖かい(人間味のある)接客・接遇などが薄れていく傾向にあります。
価格競争できない中小企業経営は、「商品・サービス」「情報・ノウハウ」「人財・メンバー」「企業そのものの希少な取り組み」この4ファクターでブランディングします。
そして心の通った、お客様との関係性構築を目指す必要があります。
ついつい人間は「面倒くさい」ことを回避する傾向にあります。「面倒くさい、手間がかかる」…だからこそ中小企業のチャンスが生まれるのだということを認識しましょう。
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