【激レアさん】手作りヨットで太平洋一周のヒデユキ氏の小説ができるまで
「激レアさんを連れてきた。」に出演のヒデユキさんは僕の小説のモデルです
2022年6月13日(月)放送のテレビ朝日の「激レアさんを連れてきた。」はご覧になりましたか?
なんと、この日の放送に、僕が書いた小説『彼方なる南十字星』の主人公のモデルとなった、ヨットマンであり経営者でもある安樂英行氏が出演されたのです!
(番組では「ヒデユキさん」と呼ばれていたので、本記事でも「ヒデユキさん」と書かせていただきます)
番組タイトルは『高1の夏休みに「手作りヨットで太平洋一周します」とホラを吹いたら引くに引けない状況になってしまい10年がかりで実現した人』でした。笑
出演は、レギュラーのオードリーの若林正恭さんとテレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さん、そしてゲストは、蛙亭のイワクラさんとSixTONESのジェシーさんでした。
バラエティーのため、若林さんと弘中アナからいじられたり、ツッコミがありましたが、当時の本人は極めて真面目に真剣に夢(手作りヨットで太平洋周航)に向き合った、海の男でした。
今日は、番組では語られなかった裏話や、僕が小説にしたいと思ったきっかけ、僕からみたヒデユキさんの魅力などをお伝えしたいと思います。
小説化や番組出演の裏話、ヒデユキさんの今後など
目次
- 「激レアさん」出演のヒデユキさんこと安樂氏の「手作りヨット太平洋一周」小説化のきっかけ
- 番組内でも紹介された、ヒデユキさんモデルの小説『彼方なる南十字星』とは?
- 「激レアさん」では語られなかった、私からみたヒデユキさんの魅力
- ヒデユキさんのヨット太平洋一周の旅を小説にすることで伝えたかった本当のこと
- 小説『彼方なる南十字星』の読みどころと共に伝えたい、番組でも取り上げられなかった裏話
- ヒデユキさんは今何をされているのか、そして是非とも応援したいこれからのヒデユキさんの活動とは
「激レアさん」出演のヒデユキさんこと安樂氏の「手作りヨット太平洋一周」小説化のきっかけ
主人公のヒデユキさん(安樂英行氏)は、僕の10年来の友人。ヨットクルージングに招待してもらったことがご縁でした。
それから、経営に関する相談や経営戦略を考えるお手伝いをさせてもらうようになり、友情を育んできました。
ちょうど1年半ほど前の秋。ヒデユキさんの愛艇「少年海援隊Ⅱ」に、我が息子と一緒にクルージング招待を受けました。前日からヨットに泊まり、鍋を囲んでヒデユキさんは息子に、手作りヨットで太平洋周航の旅を聞かせてくれます。
当時中3だった息子の目はキラキラと輝き、一心にヒデユキさんの話に傾聴しています。その姿をみて「この話は後世に残すべき話だ!」と思った訳です。
ただ旅の記録を回顧した「旅日記」では面白くない!僕が次に考えたことです。旅日記や回顧録よりも訴求力があり、読んでいて面白いもの…それは小説です。
そこで、僕はヒデユキさんに「実話を基に創作部分を含めて小説として書きます!」と宣言した訳です。
まずクリエイトサイト「note」に連載を開始しました。半年間で55話を書き上げ、さらに半年をかけて加筆修正。12万文字を超える大作として小説『彼方なる南十字星』の最終原稿が完成したのです。
自費出版にするか…。文芸賞に応募するか…。僕はどうしても実本化したかった。ネットでの投稿小説や電子図書では味わえないリアル感が実本にはあります。
そこで、友人でもありビジネスパートナーでもある山下正晃くん(本小説の編集協力者)に相談。彼から提案されたのが、当時リリースされたばかりのAmazonの「Kindle ダイレクト・パブリッシング」という紙書籍のセルフ出版サービスでした。このサービスを使い、実本化することに成功しました。
番組内でも紹介された、ヒデユキさんモデルの小説『彼方なる南十字星』とは?
少年時代。大抵の人が壮大な夢を持ったものです。特に今40代以上の人間であればなおさら。情報化社会の今日。壮大で魅力ある夢を描いている若者はどれほどいるでしょう?
時代は高度成長期の1970年代〜80年代。舞台は九州熊本。普通の高校生の何気ない会話から物語は始まります。
夏休み。部活動も辞めてしまい、目的もなく集まる友人の部屋で、主人公(英希)が発する言葉。「南太平洋に行きたいなあ…」
相棒の一人(悠太)の「行こうか!」という言葉。「船で!」「ヨットで!」「アルバイトでお金を貯めてヨットを造ろう!」
次々と重なるポジティブな言葉に、誰も止めることができない高揚感。
そんなたわいもない会話から、物語が始まるのです。
「手作りヨットで太平洋1周!」という壮大で魅力的な夢!
それから10年。主人公たちは、本当に手造りヨット「ホライズン号」を完成させ、太平洋周航の旅に出港します。
航海の途中で次々と起こる事件やハプニング。これは、実在の人物、ヒデユキさんこと安樂英行氏が体験した実話がモデルとなっています。ヒデユキさんと一緒に冒険したクルー二人(悠太と翔一、のちにトニー)の、壮大な夢を実現する高揚感あふれる冒険物語です。
命のやりとりや人とのご縁を繰り返しながら、主人公たちは手造りヨットを必死で操り、太平洋周航を目指します。臨場感あふれる物語に、きっと元気と勇気をもらえるはずです。
「激レアさん」では語られなかった、私からみたヒデユキさんの魅力
海の男とは?ヨットマンとは?そんな言葉がぴったりの紳士…。
ヒデユキさんを一言で表現するフレーズです。小説にも出てきますが、ヨットを操る姿は実にかっこいい。そして、実に愉しげ…。心の底からヨットを、海を愛していることが分かります。
ご自身の子育てにおける経験から、ヒデユキさんは少年の教育活動に参加していきます。しがない高校生だった自分でも、夢を描き、夢を叶えることで愉しく生きていける…。そんな想いを後世に伝えたい…。そうヒデユキさんは話してくれます。子供好きで、おおらかなヨットマン。ヒデユキさんはそんな男です。
いつもポジティブで、前向き。逆風でも風を読み、風を味方につけて少しずつ前に進んでいく…ヨットの航海そのもののような人柄なのです。
ヒデユキさんのルーツは鹿児島県にあるそうです。鹿児島といえば、西郷隆盛。隆盛の座右の銘「敬天愛人」(天を敬い、人を愛する)を地で行くヒデユキさんの生き方は、周囲に安心感をくれます。
今も愛艇「少年海援隊Ⅱ」を操り、どこかの海を駆け回っているのかもしれませんね。
ヒデユキさんのヨット太平洋一周の旅を小説にすることで伝えたかった本当のこと
小説『彼方なる南十字星』は冒険小説ですが、伝えたいことはヨットの魅力もさることながら、「夢を持ち育み、叶えるすばらしさ」です。
夢に向かって一生懸命努力すること。その努力を愉しむポジティブ思考。叶えた時の達成感。そんなことを、まずこの小説で伝えたい。
懸命に努力する姿は、周囲の人たちに勇気と元気を与える。そして支えられる。
しかし夢を育み、実現することはさまざまな困難や障壁が立ちはだかるもの。その障壁を乗り越える不屈の精神によって、夢の価値は無限大に拡大していきます。
人は何のために生きるのか?何のために生まれてくるのか?懸命に生きるという意味をこの小説で感じていただけると僕は確信しています。
手造りヨットで太平洋一周!という旅。この旅も主人公たちはさまざまな事件やハプニングに見舞われます。友情と信頼で乗り越える主人公隊の活躍。友情とは?信頼とは?令和の時代に忘れがちな価値観を、考えさせてくれると思っています。
小説『彼方なる南十字星』の読みどころと共に伝えたい、番組でも取り上げられなかった裏話
主人公ヒデユキさんたちが、初めてヨットの魅力に触れるシーン
その日の天候はとても穏やかで、夏の暑さも幾分か緩んでいた。いや、海上ゆえの涼しさがそうさせていたのか。
風もほとんどなく、いわゆる凪だった。英希たち四人は期待通り、船上で音羽家の特上弁当に舌鼓をうった。
特上弁当の美味しさに、ヨットの上と、そこから眺める海の風景という最高の味付けが、英希たちの感情を高まらせる。
ヨットはデリケートでソフトな乗り物。
セラピー効果もあります。ヨットセラピーという分野も研究されているとか…。
とてもいい風を掴んだ時、風の音の中をヨットは進んでいきます。何とも表現できない感覚と空気。風と波の音の中で静かに進むヨットクルージングの魅力を書きました。
夢のため、主人公が故郷・熊本を離れるシーン
英希には、これからの生活と夢の実現のことしか頭になかった。夜行列車に乗り込み、一路兵庫県高砂市に向けて旅立った。二万三千円の現金とジーンズにシャツと数枚の下着を入れたバッグ。それだけを持って。
さよなら皆さん。さよならドルフィン号。さよなら城田先生……。さよなら熊本の海……。夜行列車B席寝台の中でとめどなくあふれる涙。なぜだろう?夢を叶えるために、愉しみしかあろうはずがないじゃないか——。
夢の実現にかけて遠方への就職を決めた若者。家族や故郷、恩師や愛艇との別れを書きました。
人はいつか親元を離れ、独り立ちしていく…。ひとりで旅立つ若者の夢だけが頼りの旅立ちは、きっとこんな心情でしょう。
出港まもなく見舞われる本物の時化のシーン
波は、まだまだ高くなる様相を見せていた。勝負はどこまで続くのか——。
「負けるものか」
英希ははっきりと言った。自分自身を励ますように……。
セールは張れる状況ではない。シーアンカーを流しているため、操船はほぼ不可能。辛うじて、大波でヨットが横を向かないように足掻いているという表現が相応しい。
迫り来る山のような高波。命のやりとりをしながら、諦めない不屈の闘志を描きました。
巨大な波に比べたら、人間の悩みなど小さなもの。不屈の精神があれば乗り越えられないものはないでしょう。
読んでいて高揚感あふれるシーンが盛りだくさんです。
ヒデユキさんは今何をされているのか、そして是非とも応援したいこれからのヒデユキさんの活動とは
小説『彼方なる南十字星』の主人公のモデルヒデユキさん(安樂英行氏)は、現在熊本市内で中小企業を経営されています。
社長業の傍ら、昨年から若者の成長や夢を応援する活動をスタートさせました。これはヨットの師でもあった町医者の願いが影響しているそうです。
詳細は明かせませんが、とても社会的意義の高い取り組み。
現在65歳のヒデユキさん(安樂英行氏)の、残りの人生をかけた新しい闘いがスタートしています。
人生が80年だと仮定すれば、残りの15年。くたばるまで闘い続ける決意のヒデユキさんの活躍を、友人としてこれからの応援し、もう一つの物語をいつか小説にして残したいと思っています。笑
以上、今回は「激レアさんを連れてきた。」に出演されたヒデユキさんこと、僕の小説のモデルとなった安樂英行氏についてや、手作りヨット太平洋一周の旅を綴った小説「彼方なる南十字星」について詳しく書いてみました。
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