金融機関のコンサルタント化

金融機関(特に地方銀行)が最近変化していきていることを感じています。融資やローンなどの従来型ビジネスだけでなく、商談マッチングを支援する商社を設立したり、クラウドファンディングを提案しサポートしたりする業務をスタートさせているのです。

インターネットバンキングの普及で、窓口業務の必要性がなくなり、「地域に寄り添った金融機関」の価値が薄れていていることは確かなようです。

また、晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる…。そういった体質は従来からまだ変わらず、法人融資にしても目に見えない企業価値にスポットを当てようとするバンカーは数少ない印象です。

さておき、金融機関がコンサル業務を手がけるようになったことは確かな兆候でしょう。

ただし…です。やはり、「業績重視で判断する」金融機関の体質や価値観は変わらない。残念ながら…。

すぐに財務諸表提出を短納期で要請してきますし、定期的な訪問などほとんど皆無。こんれでは、コンサルティング融資など到底無理でしょう。

中小企業になればなるほど、結果よりも未来ある経営価値に目を向けてほしい。その企業の取り組みや人財、商品の将来性・価値を測定し、目利きして融資する…そんな金融機関にはなれないものでしょうかねえ…笑。

中小企業診断士として様々なバンカーと情報交換したり、仕事をご一緒したりしていますが、彼ら彼女たちの頑張りには敬意を持っています。これからの金融機関の価値は、もっと融資先の価値を寄り添ってサポートするコンサルティングスキルにかかっていると考えています。

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