負け癖のついた組織

営業戦略会議や業績検討会議などに出席する機会があります。出席するたびに思うのですが、勝ち癖や負け癖で大きく業績が分かれるものです。これは、チームだけでなく個人でも言えることですが「どうせ今月も目標未達成…」などと諦めてしまう現象は、百害あって一利なしです。

負け癖のついた組織やチームに共通している現象として、「基本と定石」をきちんと遵守していないという点にあります。また、高すぎる目標を掲げられて、物理的に無理な目標を掲げられている場合もあるもの。

このブログで何度も主張していますが、物理的にまるで届かないような高すぎる目標は、モチベーションを下げるだけです。会計事務所などが提唱する「MAS監査」なるものによくある現象ですが、「目標は高ければ高いほどいい。結果的に達成できなくても肉薄するよう努力するすることが大切」というもの。

単純な経営者は、その一見魅力的なロジックに酔ってしまいます。残念ながら結果は、燦々たるものになる場合が多い。そこには、人間のモチベーションという概念が抜けているからなのです。

人はどのようなことにやる気(モチベーション)を感じますか?それは、「小さな成功体験」を味わった時に他なりません。ですから、目標の立て方によって、負け癖のついた組織になるか勝ち続ける組織になるかの分水嶺になる訳です。

企業経営は、勝負の世界です。モチベーションの高い強い組織を作るためには、目標の立て方や目標達成への運営方法なども注意を払っていく方が断然いいのです。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL