来るべき「極・人財不足環境」に備えよ!ー1

超高齢化社会、超少子化社会、教育格差、所得の低迷…。近年の中小企業経営を取り巻く経済環境は、極めて厳しいものがあります。特に明確に訪れるもの…それは慢性的な人財不足環境です。それも「凄まじいほどの人財不足環境」がやってきます。

何度も言いますが、中小企業経営の唯一無二の経営資源は「ヒト=人財」に他なりません。その資源を大切にしない経営が、まだまだ横行しています。

中小企業経営は人財が全て!いくらいい建物を建てても、いい商品を揃えても…所詮は「モノ」にしか過ぎない。そのモノを動かし、価値に変えるのは人財なのです。

ひとつのバロメーターがあります。それは転職型退職率というもの。

計算式は「ある期日から起算して1年間で転職型退職をした社員の数/ある期日時点での社員数×100」です。ここで社員数は、有期雇用社員・無期雇用社員を含みます。転職型退職社員とは、我が社よりも他の会社が良さそう…と言って退職した人材です。結婚や出産、介護や転勤などでやむを得ず退職した人材は除きます。

理想は3%以下。5%以下でもまあまあいいでしょう。50人の会社では1人です。

この指標が10%以上ある会社は、抜本的に見直し・改善が必要です。

「いや〜人財は募集すれば来るさ!」と高を括る経営者がいらっしゃいます。人材は人財に育てる教育・研修が必要です。それよりも、「人が辞めない」経営を実現できる努力が大切です。

「人が辞めない会社=人を大切にする会社」は結果的業績が良い。長期的視野で経営はしていくべきであり、永続発展が経営の成功定義なのですから。

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