中小企業診断士(経営コンサルタント)は現場に行け!

中小企業診断士の資格試験はある種独特で、通常の国家資格にあるような法律関係の問題は少ないです。「経営法務」と言う科目がありますが、会社法や知的財産関係の法律問題が主です。マクロ経済学から、ミクロ的な経営学まで幅広く、マーケティングの試験問題が出題される国家資格は診断士くらいでしょう。

マーケティングの学習の中に、各種フレームワーク(SWOTやVRIOなどの分析手法、成長マトリックスなどの戦略立案など)があります。そのためか、中小企業診断士の中にはフレームワークに頼って(それだけで)クライアントに助言するような輩がいるから困ったものです。

勘違いしてもらっては困るのですが、フレームワークは所詮フレームワーク。真の課題は現場にあります。メーカーなら工場に、卸なら倉庫や営業現場に、小売店なら売場に…常に現に赴いて、五感を研ぎ澄ませて現場観察し事実確認することからスタートするのです。

ヒアリングだけで経営診断など絶対に不可能!ヒアリングした情報は二次的情報だからです。中小企業診断士は常に一次的情報を把握して、強み・弱みを把握し、外部環境を掛け合わせて戦略立案する…。そう頭の中は常にSWOT分析です。が、そこにインプットする情報は、確実に一次的情報!

自らの目で見て、耳で聴いて、匂いを嗅いで、触ってみてあ、味わってみる…その現場確認でしか得られない貴重な、生きた情報なのです。

現場に行き、現場の空気を感じ、現場で起きていることを観察するこを怠ると、的外れなコンサルティングを提案してしまうのです。

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