ブランディング・コンサルタントが考える人事の話ー1

中小企業経営者が抱える多くの課題は、「カネ=資金・財務・業績」に関する事、または「ヒト=人財、採用と育成」に関する事に集約されると考えています。ただし、優先順位から言うとやはり「ヒト」の課題が第1であることに変わりはありません。

中小企業の経営資源は、唯一「ヒト=人財」であるからです。優秀な人財が揃っていれば、「カネ」も稼げますし、「モノ=商品・サービス」も開発・揃えることができるからです。「カネ」は全てが結果現象。優秀な人財採用と育成こそ、経営者最大の責務といえます。

中小企業経営において、「ヒト」の課題が最重要事項である以上、中小企業診断士も人財に関する課題と対峙する必要があります。

僕は日頃からブランディング・コンサルタントを自称していますが、人事制度や評価・考課制度に関する課題の多さを実感します。それだけ、人事に関する課題は、変数が多い。中小企業経営の主人公は明らかに「ヒト=人財」ですから、人財が活動活躍しやすい環境づくりこそ、大切なのです。

これまで多くの中小企業支援に携わってきましたが、間違った人事戦略の実態を散見するたびに、そこで働く社員の将来を憂いてしまうこの頃です。

社会保険労務士が中心となって策定した、あるいは人事関係のコンサルタントが支援して作られた人事評価・考課制度。中には素晴らしい出来栄えのものがありますが、多くの場合(8割以上)が、「なんじゃこりゃ?」と思ってしまう制度になっています。

次回から少しづつ、紹介・改善・方向指南の提唱をしていきます。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL