人財の成長が企業の成長である

ある経営者に伺ったことがあります。

小生「御社が成長するということは、具体的にどんなことですか?」

社長「売上や利益、そして会社の規模が拡大していくことだよ。」

小生「なるほど。それでは、御社の成長のために何が条件だと思いますか?」

社長「………。」

企業の成長は、売上や利益、規模が拡大していくこと…。一見、理解できるような定義ですが、つまるところ違和感を覚えてしまいます。

企業の成長は?という定義に対して、僕が明確に答えるとするならば…「それは構成員(社員、メンバー)が、人間的にも業務的スキルにおいても向上していくことである」と答えます。

つまり人財の成長と企業の成長は、明らかに比例するということです。業績や規模は、あくまでも結果現象!

結果的に現れるバロメーターであると言えます。いや、ただのバロメーターでしょう。いわば目安です。

人財の成長が企業の成長であるとするならば、人財が成長できるような社風や仕組み作りこそ、業績や規模拡大に直結する条件であると言えるのです。

逆に、業績や規模追及型経営は、大切なものを見落としがちになる傾向があります。つまり、業績のためには人財の成長を阻害するような、空気感や取り組みに陥りがちなること…です。

中小企業経営にとって、唯一無二の経営資源は「ヒト=人財」である。この経営資源を育み、蓄積していくこと…結果的業績を向上させる最短の取り組みであることを認識したいものです。

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