新商品開発〜エイチメソッド〜 商品の定義1
企業が新商品開発に取り組むとき、”商品”というものに対する捉え方は重要な意味を持ちます。
”製品”と”商品”の違い
似たような言葉ですが、製品と商品は全く概念が違います。製品とは「製造された品」と書きます。反対に商品は「商いをする品」と書きます。
その違いは、何でしょうか?
「商いをする品」とは、「お金をもらう品」ということです。
「製造されたモノに、魂(価値)を吹き込み提供し、お金をいただく」のです。
新商品開発に取り組むとき、このことを十分に吟味してから取り組まなければ、価値ある取り組みにはなり得ません。
製品を商品に変える…
では、新商品開発における商品には、どんな価値が吹き込まれているのでしょうか?
それが、開発に対する”想い”なのです。プロジェクトメンバーや企業全体が向き合った努力といってもいいでしょう。
喧々諤々の議論をしながら、試行錯誤の開発過程を経ながら、額に汗、脳に汗しながら一生懸命取り組んだ”価値”です。
その過程で、製品は商品に変わっていきます。お金をいただくことのできる商品に生まれ変わります。
中小企業がイノベーションの過程で取り組むのは、新製品開発ではなく”新商品開発”であることを忘れてはならないのです。
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