小さなお店の顧客戦略

街中の小さな商店が、顧客の囲い込み戦略を展開する際に、よくお勧めするのが、オリジナルのスタンプ・ポイントカードです。

今日は、唐津の川原商店に伺い、3時間ほど作戦会議を実施しました。

社長と後継者の長女さん、そして専門家の自分。すでに人間関係もでき、様々な建設的な意見が飛び交います。

経営の緊急課題に対して、対応策も話し合いましたが、今回のメイン議題の顧客囲い込み戦術の「ポイントカード」制作をじっくりと議論しました。

たかがスタンプ・ポイントカード、されどスタンプ・ポイントカードです。

制作の場合の重要ポイントを教えましょう。

①イメージデザインは、じっくりと議論し、できるだけシンプルに…。

良くないのが、表のイメージデザインがごちゃごちゃして逆にインパクトに欠けるカードです。

②カードのネーミングもオリジナル性を…

これも良くない事例は「◯◯(店名)のポイントカード」という普通すぎてイン泊にかけるものです。お店の特徴をじっくりと吟味して、オリジナル性のあるカード名にしてください。

③ポイント還元は、「損して得取れ」の精神で…

経営者からよく指摘されます。そんなに還元すると損してしまう、と。しかしポイントカードの目的は、客数の確保と増大です。還元率は5%くらいを目標にして面白い還元を立案しましょう。

④値引きや割引をポイント還元としない…

ポイントを還元するのは、値引きは避けましょう。値引きは粗利益率の低下を直撃します。プレゼントや他サービスなどの提供で立案します。

 

その他にもありますが、このあたりで…。

小さな商店にとって、顧客様の確保と増客は生命線です。面白いポイントカードを作って、囲い込み戦略の一助としてみてはどうですか?

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投稿日: 2017年5月30日 | 11:18 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 目的と狙い

新商品開発の目的と狙い

経営の施策として、経営革新の一環として、新商品開発は有効です。しかし、ただ闇雲に取り組んではうまくいかないし、失敗(挫折)してしまうケースが往々にしてあります。

弊社が推奨するエイチメソッドによる、新商品開発コンサルティングでは、「目的と狙い」を徹底的にディスカッション・共有していきます。

一過性のものとして新商品開発に取り組んでしまうと、失敗の可能性が向上します。また、目的の共有なしに取り組んでも同じです。

もしも、プロジェクトチームにより新商品開発に取り組んだ場合(このケースがもっとも多いのですが)、目的と狙いの共有化が最初の成否を分けます。

「経営理念」を考えた場合、理念は共通の価値観であり、同時に目的です。

新商品開発においても同じ。その取り組みの理念(価値観や目的)を共有し、組織に浸透させることが重要なのです。

投稿日: 2017年5月27日 | 10:30 am

”覚悟”というもの

経営者には覚悟が必要である…そう教えてくれたのは、熊本の社長でした。

今日は終日、その恩人の会社で経営革新計画に関する助言・コンサルティングで、熊本に赴きました。

その社長は、ヨットを生涯をかけたワークとされている方。

ヨットの航海も、経営はとても似ています。ヨットは、向かい風をうまく利用しながら前に少しづつ進んでいきます。

向かい風に抗いながら進むことはできませんし、追い風をまともに利用すると、思いがけないトラブルに巻き込まれます。

経営も様々な課題、問題、トラブルが付きまといますよね。それら全てを受け止めるのは、社長の仕事。必要なのはただ一つ。”覚悟”というもの。

覚悟を決めた時に、開かれない道はない…教えられたそんな考え方に、コンサルタントは経営者に教えられ、鍛えられるものだな…とつくづく思った今日でした。

投稿日: 2017年5月26日 | 11:42 pm

出会いに感謝 

唐津商工会議所にて、経営革新塾の第2回目講師を務めてきました。

我が家(佐賀市内)から約1時間15分。遠い道のりですが、今日は5人の新しい参加者とご縁がありました。

2代目経営者や後継者が多く、やはり現場からの脱却・成長を願う方々です。

以前にも書きましたが、経営革新を「経営改善」と取り違えている方もいらっしゃるようです。経営革新と経営改善は根本的に違います。

「革新」と「改善」が違うように…です。

革新は、「新しい価値を生み出す取り組み」と言えるでしょう。

改善は、今ある資源活用を見直し効率化を図る取り組みと言えます。

ただ、経営革新も新しい一歩を踏み出そうとする、意志ありきです。意志なきところに道は開けない!

意志を「価値」価値に変える…そんな取り組みです。

投稿日: 2017年5月25日 | 11:10 pm

新商品開発〜エイチメソッド〜 経営革新の中の位置付け

エイチコンサルティングは、新商品開発・新規事業開発による企業ブランディング確立を得意分野としています。

新商品開発を支援するコンサルファームは数多くありますが、弊社は独自のメソッドを駆使してそのお手伝いをしています。

これから、その内容を少しずつ紹介していきます。

 

経営革新の中の新商品開発

”経営革新”計画申請は、中小企業庁が推奨する政策です。あらためて経営革新の定義をみると…

①新商品の開発又は生産

②新役務(サービス)の開発又は提供

③商品の新たな生産又は販売の方式の導入

④役務の新たな提供の方式の導入その他の新たな事業活動

とあります。

すなわち、新商品開発(生産)と新役務(サービス)の開発は、経営革新の中身においてもっとも明確な位置付けをされているのです。

分かりやすく言うと、新商品開発は経営革新申請をするのにもっとも有効な戦略だということです。

 

これまで、いくつかの経営革新申請支援を手がけましたが、これまでにない(新規性のある)面白い商品を開発することが、経営革新につながりやすいことは明白です。

製造業であれサービス業であれ、企業成長の起爆剤は新商品(新役務)の開発が有効です。

 

新商品開発というと、”うちの会社では無理”とか”投資もかかりそうだし…”などとネガティブイメージを持ってしまい、結果として何もスタートさせない…という事例も散見されます。

難しい…そのとおりです。投資がかかる…これもそのとおり。

難しいから挑戦のしがいあるし、投資がかかるから失敗はできないのです。

 

弊社が推進・支援している『エイチ・メソッド』では、新商品開発や新規事業開発の戦略立案・実行段階において、失敗の可能性を限りなく低減させるコンサルティングを提供しています。

これから少しずつ紹介していきます。

 

 

投稿日: 2017年5月21日 | 9:45 pm

コンサルタントとの付き合い方

経営コンサルタントを生業にして、様々なクライアントの課題解決に当たっています。すると、首を傾げたくなる事案に出くわすことがあります。

最近の事案ですが、クライアントがコンサルタントの言いなりになってしまう…。これはまだ可愛い方で、コンサルタントがクライアントの通帳、実印、その他重要書類を預かり、乗っ取りに近い状態で資金を吸い上げるような事案もあります。

コンサルタントに支援をお願いしたいと考えている、経営者の皆様に言いたい。

コンサルタントは、万能ではありません。ましてや神様ではない。たまに、コンサルタントの言う通りにしたいから、絶対的な方向性を”指導”してほしい…という経営者にもお会いしますが、自社の成長は望めないでしょう。

コンサルタントは、「クライアントの経営状態に”肉薄”し、その問題点に寄り添った個別具体案を提案する専門家」です。そして、「価値と価値を組み合わせて、新しい価値を創造する専門家」です。

それ以上でも、それ以下でもないと小生は思っています。

「私は失敗したことがありません」と断言するコンサルタント。

部下と一緒に来ていたのに、いつの間にか部下から見捨てられ(辞めてしまい)、そのくせ”人財育成とは?”などとのたまうコンサルタント。

提出資料や研修テキストが誤字脱字だらけで平然としているコンサルタント。

こんなコンサルタントには要注意です。

 

投稿日: 2017年5月20日 | 11:55 pm

会計事務所の理想像 

税理士法人や会計事務所において、もっとも大切にしなければならないこと…それは”クライアントに寄り添うこと”だと思います。

会計事務所に限らず、士業とよばれる仕事をしているプロは当然の姿勢です。

最近、会計事務所の姿勢に疑問を感じるような事例に立て続けに出くわしました。

会計事務所の本来の業務は、”できるだけ直近の経営状態(試算表)をいち早くクライアントに届けること”ではないでしょうか?

ところが、最近出くわした会計事務所の事例…

「提出期限を守らないばかりか、何度も同じ質問をクライアントに尋ねて、結果3ヶ月前の試算表を未だに納品できない」

「約束の納期期日を守らず、2ヶ月前(3月)の試算表を5月28日納品でいいですか?などとクライアントに逆質問する」

いったい、あななたちの仕事の価値は何ですか?と言いたいですね。

 

会計事務所、税理士法人の仕事は会計処理代行や試算表の提出ではありません。それは、手段にしかすぎない!

試算表から読み取れる今後の戦略や戦術を、クライアントの現状を冷静に見つめながら、”提案すること”ではないですかね?

肝に銘じてほしいものです。

投稿日: 2017年5月19日 | 10:06 pm

新しい価値を創造する 〜コンサルタントの技〜

佐賀市の老舗醤油醸造会社、丸秀醤油様に伺いました。食品のOEM供給の相談で、今でもお世話になっている会社です。

その”こだわり”のものづくりにかけている情熱は、とても感動します。

機械化を導入して、生産性向上に走る醤油製造会社が多い中、丸秀醤油は昔ながらの樽造です。

創業は明治34年(1901年)ですから、かれこれ116年間にわたり醤油づくりを続けられています。現社長は6代目です。

醤油だけでなく、味噌やだし、最近ではドレッシングなども手がけられています。

今日は、小生が支援している貿易業の経営者とマッチングのために訪問しました。

詳細が明かせないのが残念です…。しかし、コンサルタントの仕事は「価値と価値を掛け合わせて新しい価値を創造する」仕事なんだと再認識しました。

「老舗醤油メーカーのこだわったものづくり力」と「貿易業20年の信用・ノウハウ」を掛け合わせて新しい価値を創造しています。

いつかこのブログで結果報告ができるよう、支援していきたいと思います。

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投稿日: 2017年5月15日 | 10:29 pm

経営革新塾

唐津商工会議所からの依頼を受けて、経営革新塾の講師を務めることになりました。

5月18日(木)を皮切りに、6月15日(木)最終回となる4回コースです。

商工会議所からの依頼によると、経営革新計画書を策定する塾・講習会でなく、経営革新(イノベーション)の考え方や戦略などに重点をおいてほしいとのこと…。

小生は、法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科の修了生…でございます(笑)。絶対の自信がございます。参加者に有意義な時間を提供しますよ。ご期待ください。

経営革新というもの…新規性、独自性、実現性が満たされる必要があります。

その中で、もっとも難しいものが新規性と言えます。今までにない、目新しい商品・サービス、仕入れ方法、販売方法などなど…。

5月18日は第1回目の革新塾。どんなイノベーションが生まれるのか…そして、唐津市の中小零細企業の元気な経営者との出会い、今から本当に楽しみにです。

投稿日: 2017年5月14日 | 11:55 pm

新商品開発に想う…

新商品開発という企業努力は、経営のパフォーマンス向上に大きな影響を及ぼします。

商品開発という言葉から、実体物の開発というイメージが湧きますが、サービス業においても新役務(サービス)の開発が実現できます。

小生の得意コンサルティング分野として、新商品・新役務開発がありますが、その出発点はなんでしょうか?また、新商品開発においてもっとも大切なファクターは何でしょうか?

 

それは、熱意(エネルギー)です。ハートといってもいいでしょう。ものづくりにおいてもっとも大切なのは、情熱なのです。

人間は、すぐにテクニックや手法を知りたがりますし、学ぼうとします。それはそれで大切なのですが、はじめにテクニックありきのものづくり(商品開発)は失敗がゴールです。

まずは、新商品開発にかける心意気!それこそがもっとも大切であり、開発者(開発チーム)がのたうちまわって創る心がスタートなのです。

現在、数件の新商品開発支援をしていますが、あらためて商品開発は”こころ”だなと感じますし、ブレない心(志や価値観)を持ち続けることが商品開発の根幹である!と宣言しています。

投稿日: 2017年5月13日 | 5:55 pm