日本でいちばん大切にしたい会社

昨日3月21日(火)、第7回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の表彰式が我が母校:法政大学大学院で行われました。

この賞は、我が師坂本光司先生のベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」(〜第5巻まで発刊)がきっかけとなって設けられた賞です。

第7回の中小企業庁官賞は、静岡県磐田市のコーケン工業株式会社です。

この会社は、ディーゼルエンジン用の燃料噴射菅などを開発するメーカーです。社員数220人ほど。

10代から80代まで(最高齢87歳)の現役社員が、家族のようにイキイキと働かれておられることで有名な会社です。

人間の力の無限性を証明してくれる、とてもいい会社だと思います。いつか視察旅行に出かけていきたいと思います。

坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズは、経営者必読の書です。

日本中からセレクトされた、また坂本先生が実際に足を運ばれて実地取材された「いい会社」が紹介されています。

そこに書かれているのは、物語です。机上の空論ではない、また理論やノウハウではない、心の経営をされている中小・中堅企業が多数紹介されています。

是非、ご一読ください。

小生は、中小企業診断士として「日本でいちばん大切にしたい会社」に紹介されるような企業を支援していきたいと、改めて初心に戻ったニュースでした。

投稿日: 2017年3月22日 | 11:08 pm

クラウド活用のススメ 〜文明の利器は賢く使う〜

エアレジというシステムがあります。インターネット上のクラウドを使用したレジスターシステムのことです。

小売店や特に飲食店経営においては、とても便利なツールです。

何が魅力かというと、

①現時点での売上や経費を瞬時にしることができる

②原価もあらかじめ入力することができ、粗利益情報も入手できる

③結果、現時点での損益計算書が容易に策定できる

①〜③のタイムリー性こそがエアレジ最大の魅力といえるでしょう。

これまで飲食店を始め小さな商店の場合、売上管理も手間暇がかかりました。

会計事務所から上がってくる損益計算書はほぼ2ヶ月遅れ。それでは日々変化する経営戦略に対応できない現状がありました。

クラウドを活用したエアレジシステムは、コストも安価です。扱い方さえマスターすれば、とても便利なツールです。

逆に、会計事務所にとっては脅威的な存在であることには違いありません。自社で容易に損益管理がタイムリーにできることは、会計事務所の経理委託業務を脅かすことになるからです。

これからの会計事務所は、未来を創るコンルティング分野への転換をますます迫られることでしょう。

さておき、エアレジを始めとしたクラウド会計システムは、経営管理業務を根本から変える存在であることは言うまでもありません。

早打ちから導入を検討されてはいかがでしょうか?

投稿日: 2017年3月21日 | 10:58 pm

SNS活用法 〜新しいカタチの広告戦略〜

一昔前の4大広告(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)を使った広報(PR)戦略が終焉を迎えています。

ご存知のようにこの現象は、インターネットの登場によるものです。

最近ではブログやSNS(ソーシャルネットワークサービス)を活用し、自らが媒体を持ち、情報発信者なって無料で広告展開ができるようになりました。

インターネットを活用して、自社や自店舗のPRをする際に気をつけなければならない点が数点あります。

例えば飲食店の場合を考えてみましょう。

ひとつは、写真の撮り方です。新メニューや店舗を紹介するとき、できあがり写真を対象をできるだけアップにして撮影したメニュー写真を載せましょう。

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プロに依頼するのがベストですが、コストもかかり、自分で撮り方の勉強をしスキルを上げた方がよりベターでしょう。

もうひとつ、スタッフや店舗の悲壮感は絶対載せないようにしましょう。

以前、「お店が苦しい(お客が少ない)から、さびしいから助けてください…程の投稿をした方がいいでしょうか?」と相談を受けたことがあります。

そのような考えは絶対やめましょうね。寂しいお店にお金をかけて行こうとするお客様は、本当のお客様ではありません。

また、悲壮感があふれたお店の現状を広めるだけで何のいいこともありません。

「今日もがんばって(美味しい料理を)仕込んでいます。ご来店を明るスタッフ一同お待ちしています…」という雰囲気を伝えるような投稿が、あるべき姿です。

投稿日: 2017年3月20日 | 10:48 pm

売上増加の法則 〜客数?客単価?〜

売上=客数×客単価という公式があります。この公式は極めて重要な戦略を示してくれています。

売上を増やすためには、客数と客単価のどちらを増やすような戦略をとるべきでしょうか?

 

ある自称コンサルタントが、「今のご時世、客数を増やすのは困難です。客単価を上げるように、どんどんお客様に対して売上を上げましょう。」と言っていたのを覚えています。

 

小生の考えは全く違います。客数と客単価…まず上げなければならない戦略は、「客数増加戦略」です。客数さえ確保・増加できていれば、客単価を上げる戦略は無限にあります。

逆に客数が下がっているということは、もっとも恐ろしい「客離れ」が起きていることが予想されます。

よく、「強い経営基盤は何ですか?」と質問されますが、カネもない人財も不足しがちな中小企業においての経営基盤は、「お客様(固定客)の絶対数」に他なりません。

売上を増やすための成功方程式があるとすれば、まずは一人(一社)でも多くのお客様(取引先)を増やせるよう、一人(一社)のお客様に向き合うことが重要なのです。

投稿日: 2017年3月19日 | 10:53 pm

経営コンサルタントしての気概

来月で経営コンサルタント(中小企業診断士)を生業として、10年目に入ります。

この仕事にとても誇りを持っていますし、この仕事に巡り合え会えたことに心から感謝しています。

同時に、これまで成長させていただいたクライアントの社長の方々や大学院時代の先生方にも心から感謝しています。

特に法政大学経営大学院の小川孔輔先生(マーケティング論)、坂本光司先生(中小企業経営革新論)は、小生に稲妻ともいうべき刺激をいただきました。

法政大学新一口坂校舎の門をくぐってからはや10年が経過しました。大学院時代の1年間は、本当に夢のような時間でした。

好きな経営学を思い切り学ぶ。また実践的なフィールドワークを中心にしたとても興味深いカリキュラムでした。

小生が卒業した経営大学院は、正式に法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科といいます。第1期生でした。志の高い仲間達…朝から夜まで没頭した研究…何もかもがなつかしい。

毎年この時期なると初心に帰り、法政イノマネ卒業の中小企業診断士として気概と誇りを忘れず、今日も現場を駆け回りたいと思うのです。

投稿日: 2017年3月17日 | 10:01 pm

新入社員研修会のススメ−3 〜時間をかけてじっくりと〜

新入社員研修会のススメ、最終回です。

新入社員は、まっさらな新人なので飲み込みが早く成長も早いだろうと考えの経営者の方々はいらっしゃいませんか?とんでもない間違いです。

確かに、飲み込みは早いでしょう。エネルギーも溢れていると思います。しかしそれは、飲み込むまでの現象です。

社会人としての、また企業人としての姿勢やノウハウを「咀嚼して吸収する」には時間と手間がかかります。

3月か4月に新入社員研修会を実施したら、3ヶ月以内にフォローアップ研修を実施しましょう。

また最低でも3ヶ月後には、2回目のフォロー研修を実施します、そうやって最低でも入社丸1年が経過するまで、年間最低4回は座学研修会を実施します。

座学研修会は、一方通行の講義形式では限界があります。ワークを取り入れた双方向ディスカッション形式による内容がベターです。

理想は毎月1回の研修会を実施し、合計年間12回のカリキュラムを組み、じっくりと育ててください。

新入社員は正しく育てることができれば、間違いなく大きな戦力になって大活躍してくれます。

最低1年間の育成プランニングは、マストです。もし、それが会社の事情上困難と判断した際は、新卒新入社員は雇用しないほうがいいでしょう。

投稿日: 2017年3月16日 | 8:36 pm

新入社員研修会のススメ−2 〜企業理念の理解を深める〜

新卒新入社員を採用すると、必ず実施してほしいのが新入社員研修会です。

商工会議所やコンサルファーム主催の集合研修も、比較的安価ですし否定しません。しかしその企業独自のプログラムで、独自のカリキュラムを組み(対象者が一人でもです)、実施したほうが最も効果的なのは言うまでもありません。

では、どんな内容にしたほうがいいでしょうか?

接遇的な内容(電話応対や名刺交換、挨拶など)もとても重要です。内容を盛り込んでもらうことはもちろんですが、最も重要なカリキュラム事項があります。

それは、企業理念の意味や今後の企業ビジョンなどを理解してもらうことです。

自分の所属する企業が、いかに将来性豊かな企業であるか?またその未来に向かって取り組んでいくものは何か…を明らかにしてあげることです。

愛社精神ともいいますか…自分にご縁があった会社に、誇りを持ってもらうような研修内容にすることが重要です。

弊社も毎年、新入社員研修会を企業別に実施しています。

企業独自のプログラム立案と、企業理念に基づいた内容設定を願います。

投稿日: 2017年3月15日 | 7:05 pm

新入社員研修会のススメ−1

卒業式シーズン。新卒新入社員を採用されている中小・中堅企業の方々も多いことでしょう。

以前と違い働く側の環境が見直されいる今日、新卒新入社員は手塩にかけて育てて欲しいと願います。

中途採用社員が能力をかけて入社してくるのに対し、新卒新入社員は人生をかけて入社してくるからです。

残念ながら、新卒新入社員の退職率は中小企業になればなるほど高くなる傾向にあり、育成が本当に難しいという事象を表しているといえるでしょう。

一方で、新卒新入社員の採用率と企業の成長率には明らかに正の相関関係があります。新卒の新入社員を戦力化できるかが、企業の成長をキーポイントであることは明解です。

新卒新入社員は、ぜひ個別(企業ごと)の研修会を実施してじっくりと時間をかけて戦力化してほしいと思います。できれば、半年から1年ほどのプログラムを組みましょう。

もちろん、OJT(現場研修)を踏めながらでいいのです。

次回は、新卒新入社員研修会に内容について具体的に提言します。

投稿日: 2017年3月14日 | 8:33 pm

未来経費と現在経費 〜間違いだらけのコスト削減〜

先日、原価に関する考え方を書きました。今回は、原価の次に政策として考えなければならない「販売費および一般管理費」(販管費ともいいます:以下販管費)について記述します。

コストカット型コンサルタントが、クラインアトに提案するのは削減策の一番手に「人件費」を上げることです。

中小企業経営の場合、人件費は削減の対象外と心得ましょう。

なぜなら、人件費は未来経費だからです。

販管費には、未来経費と現在経費があります。

未来経費は、未来を創造するために必要な経費です。「投資型」ともいいます。これを削減すると、企業力(ブランド力)は著しく低下していきます。

未来経費には、他に「教育費」「研究開発費」「研究費」「福利厚生費」「広告宣伝費」などがあります。もちろん、適時にその様相は変化しますが…。

現在経費は、今まさに経費として計上されているコスト。具体的には、「地代家賃」「水道光熱費」「会議費」「交際費」などがあります。

現在経費は、適正コストを適宜・随時見直し、効率化することで削減が可能ならば実行します。

特に未来経費の代表格「人件費」は削減を考えるのでなく、ヒトこそが最大最強の資源と信じて、マネジメントしていきましょう。

 

投稿日: 2017年3月13日 | 8:37 pm

食文化と酒文化

3月も中旬に入り、いよいよ春本番というところ。日本は四季があり春夏秋冬、おいしいものが味わえるとても良い国だと思います。

ところで先日、町の酒屋さんをご支援させていただく機会があり、酒文化というものについて調べる機会がありました。

世界各国、お国柄に応じた食文化があり、食文化に見合う酒文化が存在します。当たり前といえば当たり前なのですが…笑。

ドイツビールにソーセージ、イタリアワインにチーズ、スペインワインと生ハム、韓国マッコリにキムチ…などなど。

どれもこれも日本のレストランで味わえる環境に感謝ですね。

しかし、やはり小生日本人ですね。日本酒と刺身に勝てるような組み合わせはこの世に存在しないように思うのです。

日本でも各地方地方に地酒文化があり、それぞれの風土と特徴を活かした酒造りが営まれています。

ちなみに小生の暮らす佐賀県は、米どころ、水どころです。うまいお酒ができないはずがない。

好みの銘柄は割愛しますが、辛口のフルーティーな吟醸酒で、おいしい刺身をつまむ…極上の幸せですね。

話の合う友人と、おいしいお酒を飲みたい…そんな夜です。

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投稿日: 2017年3月12日 | 8:23 pm