経営コンサルタントしての気概

来月で経営コンサルタント(中小企業診断士)を生業として、10年目に入ります。

この仕事にとても誇りを持っていますし、この仕事に巡り合え会えたことに心から感謝しています。

同時に、これまで成長させていただいたクライアントの社長の方々や大学院時代の先生方にも心から感謝しています。

特に法政大学経営大学院の小川孔輔先生(マーケティング論)、坂本光司先生(中小企業経営革新論)は、小生に稲妻ともいうべき刺激をいただきました。

法政大学新一口坂校舎の門をくぐってからはや10年が経過しました。大学院時代の1年間は、本当に夢のような時間でした。

好きな経営学を思い切り学ぶ。また実践的なフィールドワークを中心にしたとても興味深いカリキュラムでした。

小生が卒業した経営大学院は、正式に法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科といいます。第1期生でした。志の高い仲間達…朝から夜まで没頭した研究…何もかもがなつかしい。

毎年この時期なると初心に帰り、法政イノマネ卒業の中小企業診断士として気概と誇りを忘れず、今日も現場を駆け回りたいと思うのです。

投稿日: 2017年3月17日 | 10:01 pm

新入社員研修会のススメ−3 〜時間をかけてじっくりと〜

新入社員研修会のススメ、最終回です。

新入社員は、まっさらな新人なので飲み込みが早く成長も早いだろうと考えの経営者の方々はいらっしゃいませんか?とんでもない間違いです。

確かに、飲み込みは早いでしょう。エネルギーも溢れていると思います。しかしそれは、飲み込むまでの現象です。

社会人としての、また企業人としての姿勢やノウハウを「咀嚼して吸収する」には時間と手間がかかります。

3月か4月に新入社員研修会を実施したら、3ヶ月以内にフォローアップ研修を実施しましょう。

また最低でも3ヶ月後には、2回目のフォロー研修を実施します、そうやって最低でも入社丸1年が経過するまで、年間最低4回は座学研修会を実施します。

座学研修会は、一方通行の講義形式では限界があります。ワークを取り入れた双方向ディスカッション形式による内容がベターです。

理想は毎月1回の研修会を実施し、合計年間12回のカリキュラムを組み、じっくりと育ててください。

新入社員は正しく育てることができれば、間違いなく大きな戦力になって大活躍してくれます。

最低1年間の育成プランニングは、マストです。もし、それが会社の事情上困難と判断した際は、新卒新入社員は雇用しないほうがいいでしょう。

投稿日: 2017年3月16日 | 8:36 pm

新入社員研修会のススメ−2 〜企業理念の理解を深める〜

新卒新入社員を採用すると、必ず実施してほしいのが新入社員研修会です。

商工会議所やコンサルファーム主催の集合研修も、比較的安価ですし否定しません。しかしその企業独自のプログラムで、独自のカリキュラムを組み(対象者が一人でもです)、実施したほうが最も効果的なのは言うまでもありません。

では、どんな内容にしたほうがいいでしょうか?

接遇的な内容(電話応対や名刺交換、挨拶など)もとても重要です。内容を盛り込んでもらうことはもちろんですが、最も重要なカリキュラム事項があります。

それは、企業理念の意味や今後の企業ビジョンなどを理解してもらうことです。

自分の所属する企業が、いかに将来性豊かな企業であるか?またその未来に向かって取り組んでいくものは何か…を明らかにしてあげることです。

愛社精神ともいいますか…自分にご縁があった会社に、誇りを持ってもらうような研修内容にすることが重要です。

弊社も毎年、新入社員研修会を企業別に実施しています。

企業独自のプログラム立案と、企業理念に基づいた内容設定を願います。

投稿日: 2017年3月15日 | 7:05 pm

新入社員研修会のススメ−1

卒業式シーズン。新卒新入社員を採用されている中小・中堅企業の方々も多いことでしょう。

以前と違い働く側の環境が見直されいる今日、新卒新入社員は手塩にかけて育てて欲しいと願います。

中途採用社員が能力をかけて入社してくるのに対し、新卒新入社員は人生をかけて入社してくるからです。

残念ながら、新卒新入社員の退職率は中小企業になればなるほど高くなる傾向にあり、育成が本当に難しいという事象を表しているといえるでしょう。

一方で、新卒新入社員の採用率と企業の成長率には明らかに正の相関関係があります。新卒の新入社員を戦力化できるかが、企業の成長をキーポイントであることは明解です。

新卒新入社員は、ぜひ個別(企業ごと)の研修会を実施してじっくりと時間をかけて戦力化してほしいと思います。できれば、半年から1年ほどのプログラムを組みましょう。

もちろん、OJT(現場研修)を踏めながらでいいのです。

次回は、新卒新入社員研修会に内容について具体的に提言します。

投稿日: 2017年3月14日 | 8:33 pm

未来経費と現在経費 〜間違いだらけのコスト削減〜

先日、原価に関する考え方を書きました。今回は、原価の次に政策として考えなければならない「販売費および一般管理費」(販管費ともいいます:以下販管費)について記述します。

コストカット型コンサルタントが、クラインアトに提案するのは削減策の一番手に「人件費」を上げることです。

中小企業経営の場合、人件費は削減の対象外と心得ましょう。

なぜなら、人件費は未来経費だからです。

販管費には、未来経費と現在経費があります。

未来経費は、未来を創造するために必要な経費です。「投資型」ともいいます。これを削減すると、企業力(ブランド力)は著しく低下していきます。

未来経費には、他に「教育費」「研究開発費」「研究費」「福利厚生費」「広告宣伝費」などがあります。もちろん、適時にその様相は変化しますが…。

現在経費は、今まさに経費として計上されているコスト。具体的には、「地代家賃」「水道光熱費」「会議費」「交際費」などがあります。

現在経費は、適正コストを適宜・随時見直し、効率化することで削減が可能ならば実行します。

特に未来経費の代表格「人件費」は削減を考えるのでなく、ヒトこそが最大最強の資源と信じて、マネジメントしていきましょう。

 

投稿日: 2017年3月13日 | 8:37 pm

食文化と酒文化

3月も中旬に入り、いよいよ春本番というところ。日本は四季があり春夏秋冬、おいしいものが味わえるとても良い国だと思います。

ところで先日、町の酒屋さんをご支援させていただく機会があり、酒文化というものについて調べる機会がありました。

世界各国、お国柄に応じた食文化があり、食文化に見合う酒文化が存在します。当たり前といえば当たり前なのですが…笑。

ドイツビールにソーセージ、イタリアワインにチーズ、スペインワインと生ハム、韓国マッコリにキムチ…などなど。

どれもこれも日本のレストランで味わえる環境に感謝ですね。

しかし、やはり小生日本人ですね。日本酒と刺身に勝てるような組み合わせはこの世に存在しないように思うのです。

日本でも各地方地方に地酒文化があり、それぞれの風土と特徴を活かした酒造りが営まれています。

ちなみに小生の暮らす佐賀県は、米どころ、水どころです。うまいお酒ができないはずがない。

好みの銘柄は割愛しますが、辛口のフルーティーな吟醸酒で、おいしい刺身をつまむ…極上の幸せですね。

話の合う友人と、おいしいお酒を飲みたい…そんな夜です。

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投稿日: 2017年3月12日 | 8:23 pm

震災から6年…

東日本大震災から、今日でまる6年が経過しました。

報道番組では、当時の映像を流して震災を振り返る放送をしていました。

震災の被害に遭われた方々は、本当にお気の毒だと思いますし、かける言葉などありえません。

しかし、我々にできることは震災があったことと、亡くなった方々のことを忘れないことだと思うのです。

忘れなければ、震災に対する教訓はきっと活かされるでしょう。また、亡くなった方は、かけがえのない人たちの中でずっと生き続けるのだと信じています。

親友が教えてくれました。

人が生まれ、生きていくとの間に起こる全ての事象には意味があるんだと…。

まさにその通りだと思う。

 

その意味をキラキラと輝かせるために、その瞬間瞬間を一生懸命生きることが大事なんだと思うのです。

投稿日: 2017年3月11日 | 6:06 pm

続・就職活動に思う…

最近のネットニュースによると、就職活動生の中で「電話応対が苦手」や「面談自体が苦手」などの悩みを持っている学生が少なくないとか。

インターネット・コミュニケーションツールの発達で、メールやSNS内での意思疎通は得意である一方、アナログ的な電話や直接面談が不得意な人材が多いそうです。

はっきり言いましょう。ビジネスの世界は、アナログが基本です。

特に大切な会議や、商談、面談、打ち合わせにおいては、同じ空間の空気を吸い、雰囲気を共有しなければなりません。

テレビ会議やSNSツールでは、コミュニケーションに限界があります。

ですので電話応対が苦手、面談が苦手などと悩んでいる学生諸君は、今のうちに訓練しておく方がベターです。

訓練することで、克服できます。また、ライバル学生との差別化のためにも、挑戦してもらいたいと思います。

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直接面談や電話なしでの仕事などありえません。

ビジネスは、”心”を伝えなければ成立しないからです。心を伝えるためには、同じ空気・雰囲気・フェイス トゥ フェイスが基本中の基本だということを認識しましょう。

 

 

投稿日: 2017年3月10日 | 8:43 pm

原価というもの 〜利益を生む最初のモトデの考え方〜

以前、売上というものに対する考え方をブログで書きました。

今回は、”原価(売上原価)”というものに対する考え方を提言したいと思います。

会計上の計算式は、期首棚卸額(在庫額)+当期仕入額−期末棚卸額(在庫額)となります。

小生は、この計算式が重要とは考えていません。経営コンサルタントの立場から言わせていただくと、原価というものの考え方を的確に捉えるべきだと考えています。

原価は、「利益の最初の源泉」という捉え方をしないと、経営判断を間違える場合があります。

粗利益をできるだけ出したいために、原価を抑えるだけ抑えてしまうという判断ミスです。

逆に、ずざんな原価管理で「売れば売るほど赤字」というケースも稀に散見します。

小生は、商品開発コンサルティングの際、商品1つに関わる原価計算を実施し、一つ売ればいくら儲かるか?を明確にしていきます。

厳密いうと、それくらいの原価管理計算が経営上は絶対に必要なのです。

利益を生み出す最初のコスト(モトデ)ですから。

原価は、かけ過ぎずケチりすぎず、適正な原価額による価格設定が絶対に必要です。

投稿日: 2017年3月9日 | 6:15 pm

就職活動に思う…

学生の就職活動が本番を迎えていますね。小生も起こせば25年前くらいに新卒就職活動なるものを体験しました。

学生の諸君にあえて提言したいのは、”就社”ではなく”就職”活動なのだという点です。

どこの会社に入りたいか?よりも、何の仕事をしたいかを軸に考えないと、その後が苦労します。

理想と現実というのは、どこの世界にもあるわけで、その突きつけられた現実をどう受け止めるか?が大切でしょう。

今は、ネット社会ですので様々な企業情報が簡単に入手できる社会です。そういう意味では、人生をかけて入社する学生新卒の皆さんにはとても有利な環境と言えるでしょう。

また、あえて言いたいのは、会社はひとつではありません。自分の人生設計プランを描き、その価値観や方針・夢に沿った職業を選択すべきです。

さらにあえて言いたいのは、将来、起業を見据えて就職活動をする…あるいは、はじめから起業を目論むなどいうのも、一つの選択肢だと思いますよ。

投稿日: 2017年3月8日 | 8:06 pm