失敗しないカフェ経営 〜飲食店経営の実際−1〜

新陳代謝が激しい業界のひとつに、飲食店があります。特に近年増加した店舗形態の”カフェ”。様々な特徴のカフェがありますね。

”夜カフェ””古民家カフェ””ギャラリーカフェ”…最近ではワークショップとコラボしたカフェもあります。

店舗特徴を打ち出すのはとてもいいことで、差別化(オリジナリティ)の追求は、マストといってもいいでしょう。

しかし、オリジナリティやお店の特徴を考案する前に、大切なことがあります。それを外していると結果的に差別化が薄れていき、業績は下がっていきます。

カフェ経営でもっとも大切なこと…それは”コンセプトづくり”です。

なあ〜んだそんなことか…と思われた方も多いと思いますが、意外とコンセプトづくりを怠っている創業者・経営者は多いですよ。

コンセプトづくりとは、「◯◯(最大のウリとなるメニュー)を提供する◯◯(空気・雰囲気)のようなカフェ」といったブレないものです。

特に空気感や雰囲気を提供していくカフェ経営では、とても大切なファクターです。

それがブレると、メインターゲット・コアターゲットがブレていき、メニュー開発の柱もブレていきます。結果として、オリジナリティが極めて薄くなり、客離れが起きます。

企業経営でいうところの、経営理念に当たるものいってもいいでしょう。

では、コンセプトづくりの次に重要なファクターを次回書きます。

投稿日: 2017年2月27日 | 7:26 pm

支えられる店づくりとは? 〜町の酒屋さんの復活劇〜

唐津市の唐津城の近くに「ワインセラーカワハラ」という酒屋さんがあります。

近年の酒類販売の規制緩和や大手ディスカウント酒店の進出で、パパママリカーショップは年々減少しています。

その中、数年前からワインに特化した店づくりをしながら、ほのぼのと経営を続けておられるお店です。

一昨日、社長と後継者である長女さんと一緒に、1日かけて今後の方針・戦略についてじっくり話し合いました。

何と言っても、お店の中はワインを中心とした洋酒でいっぱいです。

IMG_2155

激レアなワインも多数揃えてあり、そのセレクトの豊富さに、遠方からわざわざお買い求めに来られるお客様も多いそうです。

話し合いは、今後の店づくり(売場革新)や情報発信戦略、顧客管理戦略など多岐に渡り、かなり充実した内容になりました。今後のアクションが明確になり、良かったと思っています。

ちなみに、このお店はかなり高額(数千万円?)なロマネ・コンティ(6L)があります。具体的金額はネットでご確認を…。

IMG_2157

人柄のとてもいい社長と奥様、娘さんご家族で経営されている「あったか〜い」ワインセラーカワハラ。是非足を運ばれてください。

ワインセラーカワハラ

電話 0955-72-2228  住所 唐津市東城内15−9

 

投稿日: 2017年2月25日 | 11:07 am

老舗経営は強力なブランディング 〜”こだわり”は武器〜

佐賀市嘉勢町にある、老舗和菓子店「高橋餅本舗福屋」。小生家族が、そろって大好きな商品が揃う、老舗和菓子店です。

pho_m

創業は明治31年ということ。かれこれ120年間にわたり餅の関連商品を作り続けておられます。

佐賀市嘉勢町を流れる「本庄江川」にかかる「高橋」の傍にあるお店が発祥だそうです(HPより抜粋)。

写真は、家族揃って一押しの「みたらしだんご」(108円/1本)。

甘さ控えめの素朴な味で、家族団欒にぴったりの一品です。佐賀のもち米「ひよくもち」を徹底して使用しているというこだわり。安心・安全へのこだわり。手間ひまかけたものづくりへのこだわり。

「こだわり」はブランディングの強力なインパクトになることを証明してくれます。

特徴は、何と言っても食感だと思います。もっちもちという言葉がぴったりの歯ごたえはたまりませんよ。

今度ぜひ、取材させてもらい、ものづくりにこめた経営者の想いに触れてみたいと思います。

投稿日: 2017年2月20日 | 12:30 am

経営者の皆さまへのエール 〜敵は内にあり。味方も内にあり〜

日本中の企業の約70%が赤字経営だと言われています。

 

バブル時代ならいざ知らず、爆発的な好景気が期待できない今日、特に地方の中小企業は生き残っていくために様々な手段を講じる必要が有ります。

 

法政大学大学院時代に、恩師坂本光司先生から「景気は有効需要が作り出すものではなく、有効供給が作り出すものだ」と教わりました。

 

つまり、お客さまが“喉から手が出るほど”ほしい商品を市場に投下することが景気を作り出すという考え方です。

 

なるほど、躍進を続けている企業というものには、共通点があります。

 

常に「敵は内にあり!」と心得て、たゆまぬ努力をおしまないという共通点です。そういう企業は、「味方も内にあり!」とも心得ています。

 

業績結果を外部環境の景気に責任転嫁しないのです。

 

また、打つ手は無限にあると心得て、身内であるスタッフをとても大切にしている企業です。

 

業績は外部の責任ではありません。ましてや現場スタッフの責任でもありません。経営者・幹部の責任、方針や戦略の間違いなのです。

 

いつの時代でも、「敵は内にあり。味方も内にあり。」と心得て事業に邁進する企業が躍進していくのです。

投稿日: 2017年2月19日 | 1:09 am

ハートに火をつける 〜コンサルタントの使命〜

コンサルタントがクライアントに対して提供するサービスの中で、とても重要なファクターが”ハートに火をつける”ことだと認識しています。

つまり、”動機付け”といわれるコンサルティングサービスです。

なぜ、このビジネスが必要なのか?この仕事に取り組む価値は何なのか?事業の意義は何か?などの意識(目的意識と呼んでいます)を共有し、ハートに落とし込むのです。

当然、”ハートに火をつけられない”ようなコンサルタントには、クライアントは仕事を依頼することはないと考えます。

自分の心に火をつけられないようなコンサルタントに、社長や幹部・社員の動機付けサービスが提供できますか?…できません。

それゆえコンサルタントは、人間力が商品力だと断言しても過言ではないでしょう。

また、目的意識を損得を軸に設定した場合、そのビジネスはいずれ頓挫し、永続発展は望めません。

あくまでもしっかりとした理念の基に、その事業(ビジネス)の目的を設定しましょう。

コンサルタントしてまだまだ発展していくためにも、人間力・人間的魅力をさらに磨かねば…と思うのです。

 

ちなみに小生は空手を習っていますが、やはり継続して続けられているのも目的意識(心身の健康)という軸をブレずに持っているからこそだと考える今日この頃なのです。

投稿日: 2017年2月18日 | 9:25 am

パワハラに抗う 〜負けるな企業戦士〜

最近、マスコミを騒がせた某出版社によるパワハラ訴訟事件。パワハラを受けた方が、精神を病んでしまうような事態はとても気の毒だと思います。

しかし、あえて自分は言いたいのです。パワハラに抗ってほしいと。

小生も若い頃は、先輩社員に随分いやがらせ的な扱いを受けたこともありました。また、以前所属していた会社の上司(女性)からも、これは明らかにパワハラだいう言動も取られたことがあります。

悩んでいるサラリーマンの皆さん、パワハラに抗うためには、自分が強くなるしか根本的解決策はないと覚悟しましょう。

強くなるとは、武器をもつことです。社会人の武器とは何でしょう?それは「この道では負けないという絶対的な強み」です。

例えば「人脈」「人的ネットワーク」、例えば「絶対的プレゼン力」「営業力」、資格(国家資格がベター)を取得するのもいいでしょう。

小生は、元来の性格が”指示されるのがイヤ””実力もない上司から偉そうにされるのも我慢できない”などの性格のため、資格(中小企業診断士)を取得しました。

資格取得はとても孤独で長い長い、苦しい戦いでした。しかし、こうして手に入れた武器で、立派に戦うことができました。我慢ならないパワハラにも抗うことができました。

今、パワハラで心底悩んでいる方、牙を研ぎ爪を磨きましょう。いつか反撃できるその時のために…。

投稿日: 2017年2月17日 | 1:20 am

黄金の奴隷たるなかれ 〜名経営者による金言に学ぶ〜

「黄金の奴隷たるなかれ」…経営者に響く言葉で、これほど強烈強力なメッセージ力を秘めた名言があるだろうか?

出光佐三(出光興産創業者)の言葉である。

「企業経営は金儲けではない!」と断言する価値観をこれほど短く表した言葉はないと思う。まさに金言である。

小生も経営コンサルタントの端くれとして、この言葉どおりの価値観をクライアントに伝えていきたいと思っている。金儲け=結果であり、目的ではない。経営の目的は、理念の追求であり、社員やお客様の幸福であり、関係先とのWin-Winの構築であるはずだ。

「海賊と呼ばれた男」の映画を観たが、少し物足りなさ(時間的に)を感じた。やはり、この物語は本で読むほうがいい。

「社員は家族」「人間尊重」「企業の財産は人財のみ」など日本的経営が世界一というすばらしさを、熱い物語として教えてくれます。

 

投稿日: 2017年2月14日 | 1:25 am

経営判断基準 〜迷った時の道しるべ〜

企業経営は判断の連続ですね。経営者業は判断業だと断言しても過言ではないでしょう。

経営の舵取りを判断する上で、迷うことが多々あると思います。その時の判断基準を指南します。

まず、経営判断で迷った時は、そのことが「損得か?善悪か?」で判断しましょう。損得というのは、もちろん金銭的な損得です。金銭的損得で経営判断した時、いずれ辻褄が合わなくなります。

ですので判断は、「そのことが社員にとって、お客様にとっていいことか?悪いことか?」で判断しましょう。

次に、そのことが「短期的な解決策なのか?長期的な解決策なのか?」で判断しましょう。短期的な解決策にとらわれると、いずれまた同じ課題で悩むことになりまねません。

未来永続発展していくのが、企業経営の成功です。

損得勘定や、短期的な利益を優先する判断は、いつか苦しむことになりますので、「長期的視野に立った善悪判断」がもっとも良い道しるべです。

投稿日: 2017年2月13日 | 6:01 pm

寒波の中で

今日は、修行中の空手道場における大会がありました。佐賀市内は朝から年に何回かの積雪も見舞われ、開催自体も危ぶまれましたが、無事に実施する事ができました。

 

我が道場(和道流空手古賀道場といいます)は、修養性が100名以上を数える大所帯です。そのため、大人から子供まで楽しめる大会となり、ひとつの道場で一日かけて大会が運営されます。

当然、公式試合ではあり得ない、中学生対大人の組手試合なるものも実現するのです。

 

毎年の事ながら、新しい発見と感動があります。

家族で応援に来られる保護者の皆様も大勢おられ、主催する側としては、良き思い出作りに貢献できたかな…と振り返ります。

子供達の一生懸命試合に打ち込む姿を見ていると、大人になってもこの純粋さ、ひたむきさ、立ち向かう勇気などを持ち合わせたいな…と思うわけです。

 

今年は、審判として参加しましたが、試合を見ているとやっぱり審判より出場したほうが愉しいと思います。

今年の目標は、秋のマスターズ全国大会出場です。

投稿日: 2017年2月12日 | 12:08 am

我が経営コンサルタント論 〜コンサルタントを目指すあなたに〜

中小企業診断士として経営コンサルタントの仕事に携わり、早いもので10年目に突入します。毎年のことながら、およそ10年前に、法政大学経営大学院の門を叩いた頃のことが、懐かしく思い出される季節がやってきます。

経営コンサルタントの仕事は、とても価値のある仕事だと誇りを持っています。「新しい価値を自ら創り出す、あるいは創り出すお手伝いをする」仕事だからです。

 

中小企業診断士という国家資格を持っていなくても、経営コンサルタントの仕事はできます。また、持っていなくても、この業界で大活躍している敬愛すべき先輩方も知っています。

逆に、この人はコンサルタントとして尊敬できないどころか、軽蔑に値する輩もいます。

ブログの中で、我がコンサルタント論を発信していきますが、その中身は志高き”ホンモノ”を目指す方々には響く内容だと思います。

まず、最初に断言したいのは「コンサルタントは完璧ではない」という点です。

 

以前一緒に仕事をしたことのある元上司(女性です)は、「私は失敗したことがありません!」と断言していました。

はっきり言いましょう。こんなコンサルタントは要注意です。というより、依頼するとキケンです。

コンサルタントが完璧であるならば、その助言を100%実行すれば、全てがうまくいくことになります。そんなことは、ありえない。コンサルタントは魔法使いではないのです。ましてや預言者でもない。

「クライアントに寄り添い、のたうち回って改善策(戦略案)を個別具体的に立案し、実行支援する」ことしかできないのです。

ポイントは、”寄り添う”というところ。

これができずに、クライアントから支払われるフィー(コンサル料)ばかり気にする輩には要注意です。

Unknown-1

これからコンサルタント(中小企業診断士取得はおススメ)を目指すあなた。是非、クライアントに寄り添ったホンモノを目指してください。

 

 

 

 

投稿日: 2017年2月8日 | 7:48 pm