ハートに火をつける 〜コンサルタントの使命〜

コンサルタントがクライアントに対して提供するサービスの中で、とても重要なファクターが”ハートに火をつける”ことだと認識しています。

つまり、”動機付け”といわれるコンサルティングサービスです。

なぜ、このビジネスが必要なのか?この仕事に取り組む価値は何なのか?事業の意義は何か?などの意識(目的意識と呼んでいます)を共有し、ハートに落とし込むのです。

当然、”ハートに火をつけられない”ようなコンサルタントには、クライアントは仕事を依頼することはないと考えます。

自分の心に火をつけられないようなコンサルタントに、社長や幹部・社員の動機付けサービスが提供できますか?…できません。

それゆえコンサルタントは、人間力が商品力だと断言しても過言ではないでしょう。

また、目的意識を損得を軸に設定した場合、そのビジネスはいずれ頓挫し、永続発展は望めません。

あくまでもしっかりとした理念の基に、その事業(ビジネス)の目的を設定しましょう。

コンサルタントしてまだまだ発展していくためにも、人間力・人間的魅力をさらに磨かねば…と思うのです。

 

ちなみに小生は空手を習っていますが、やはり継続して続けられているのも目的意識(心身の健康)という軸をブレずに持っているからこそだと考える今日この頃なのです。

投稿日: 2017年2月18日 | 9:25 am

パワハラに抗う 〜負けるな企業戦士〜

最近、マスコミを騒がせた某出版社によるパワハラ訴訟事件。パワハラを受けた方が、精神を病んでしまうような事態はとても気の毒だと思います。

しかし、あえて自分は言いたいのです。パワハラに抗ってほしいと。

小生も若い頃は、先輩社員に随分いやがらせ的な扱いを受けたこともありました。また、以前所属していた会社の上司(女性)からも、これは明らかにパワハラだいう言動も取られたことがあります。

悩んでいるサラリーマンの皆さん、パワハラに抗うためには、自分が強くなるしか根本的解決策はないと覚悟しましょう。

強くなるとは、武器をもつことです。社会人の武器とは何でしょう?それは「この道では負けないという絶対的な強み」です。

例えば「人脈」「人的ネットワーク」、例えば「絶対的プレゼン力」「営業力」、資格(国家資格がベター)を取得するのもいいでしょう。

小生は、元来の性格が”指示されるのがイヤ””実力もない上司から偉そうにされるのも我慢できない”などの性格のため、資格(中小企業診断士)を取得しました。

資格取得はとても孤独で長い長い、苦しい戦いでした。しかし、こうして手に入れた武器で、立派に戦うことができました。我慢ならないパワハラにも抗うことができました。

今、パワハラで心底悩んでいる方、牙を研ぎ爪を磨きましょう。いつか反撃できるその時のために…。

投稿日: 2017年2月17日 | 1:20 am

黄金の奴隷たるなかれ 〜名経営者による金言に学ぶ〜

「黄金の奴隷たるなかれ」…経営者に響く言葉で、これほど強烈強力なメッセージ力を秘めた名言があるだろうか?

出光佐三(出光興産創業者)の言葉である。

「企業経営は金儲けではない!」と断言する価値観をこれほど短く表した言葉はないと思う。まさに金言である。

小生も経営コンサルタントの端くれとして、この言葉どおりの価値観をクライアントに伝えていきたいと思っている。金儲け=結果であり、目的ではない。経営の目的は、理念の追求であり、社員やお客様の幸福であり、関係先とのWin-Winの構築であるはずだ。

「海賊と呼ばれた男」の映画を観たが、少し物足りなさ(時間的に)を感じた。やはり、この物語は本で読むほうがいい。

「社員は家族」「人間尊重」「企業の財産は人財のみ」など日本的経営が世界一というすばらしさを、熱い物語として教えてくれます。

 

投稿日: 2017年2月14日 | 1:25 am

経営判断基準 〜迷った時の道しるべ〜

企業経営は判断の連続ですね。経営者業は判断業だと断言しても過言ではないでしょう。

経営の舵取りを判断する上で、迷うことが多々あると思います。その時の判断基準を指南します。

まず、経営判断で迷った時は、そのことが「損得か?善悪か?」で判断しましょう。損得というのは、もちろん金銭的な損得です。金銭的損得で経営判断した時、いずれ辻褄が合わなくなります。

ですので判断は、「そのことが社員にとって、お客様にとっていいことか?悪いことか?」で判断しましょう。

次に、そのことが「短期的な解決策なのか?長期的な解決策なのか?」で判断しましょう。短期的な解決策にとらわれると、いずれまた同じ課題で悩むことになりまねません。

未来永続発展していくのが、企業経営の成功です。

損得勘定や、短期的な利益を優先する判断は、いつか苦しむことになりますので、「長期的視野に立った善悪判断」がもっとも良い道しるべです。

投稿日: 2017年2月13日 | 6:01 pm

寒波の中で

今日は、修行中の空手道場における大会がありました。佐賀市内は朝から年に何回かの積雪も見舞われ、開催自体も危ぶまれましたが、無事に実施する事ができました。

 

我が道場(和道流空手古賀道場といいます)は、修養性が100名以上を数える大所帯です。そのため、大人から子供まで楽しめる大会となり、ひとつの道場で一日かけて大会が運営されます。

当然、公式試合ではあり得ない、中学生対大人の組手試合なるものも実現するのです。

 

毎年の事ながら、新しい発見と感動があります。

家族で応援に来られる保護者の皆様も大勢おられ、主催する側としては、良き思い出作りに貢献できたかな…と振り返ります。

子供達の一生懸命試合に打ち込む姿を見ていると、大人になってもこの純粋さ、ひたむきさ、立ち向かう勇気などを持ち合わせたいな…と思うわけです。

 

今年は、審判として参加しましたが、試合を見ているとやっぱり審判より出場したほうが愉しいと思います。

今年の目標は、秋のマスターズ全国大会出場です。

投稿日: 2017年2月12日 | 12:08 am

我が経営コンサルタント論 〜コンサルタントを目指すあなたに〜

中小企業診断士として経営コンサルタントの仕事に携わり、早いもので10年目に突入します。毎年のことながら、およそ10年前に、法政大学経営大学院の門を叩いた頃のことが、懐かしく思い出される季節がやってきます。

経営コンサルタントの仕事は、とても価値のある仕事だと誇りを持っています。「新しい価値を自ら創り出す、あるいは創り出すお手伝いをする」仕事だからです。

 

中小企業診断士という国家資格を持っていなくても、経営コンサルタントの仕事はできます。また、持っていなくても、この業界で大活躍している敬愛すべき先輩方も知っています。

逆に、この人はコンサルタントとして尊敬できないどころか、軽蔑に値する輩もいます。

ブログの中で、我がコンサルタント論を発信していきますが、その中身は志高き”ホンモノ”を目指す方々には響く内容だと思います。

まず、最初に断言したいのは「コンサルタントは完璧ではない」という点です。

 

以前一緒に仕事をしたことのある元上司(女性です)は、「私は失敗したことがありません!」と断言していました。

はっきり言いましょう。こんなコンサルタントは要注意です。というより、依頼するとキケンです。

コンサルタントが完璧であるならば、その助言を100%実行すれば、全てがうまくいくことになります。そんなことは、ありえない。コンサルタントは魔法使いではないのです。ましてや預言者でもない。

「クライアントに寄り添い、のたうち回って改善策(戦略案)を個別具体的に立案し、実行支援する」ことしかできないのです。

ポイントは、”寄り添う”というところ。

これができずに、クライアントから支払われるフィー(コンサル料)ばかり気にする輩には要注意です。

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これからコンサルタント(中小企業診断士取得はおススメ)を目指すあなた。是非、クライアントに寄り添ったホンモノを目指してください。

 

 

 

 

投稿日: 2017年2月8日 | 7:48 pm

経営理念-1 〜目的設定が商売繁盛の必要条件〜

経営理念という考え方は、商売繁盛の必要条件です。なぜなら、そんな企業や会社もミッション(社会的意義)を担っており、そのミッションに人が共感して商売が成り立っているからです。

ですので、経営理念を掲げないということは目的(人間でいうと人生観)を失った金儲け事業だということになります。しかし、ほとんどの経営者がゆるぎない理念をもっているのではないでしょうか。

違いはその理念が、明文化されてるかいないかの違いだけだと思います。

一方で、立派な経営理念を掲げながら、その理念に反した経営をされている会社も散見されます。

例えば、「社員の幸福を追求…」などと掲げておきながら、実際はブラック企業…という事例。

社員第一主義を追求し、50年近い増収増益を記録している伊那食品工業の社是(理念)は、「いい会社をつくりましょう 〜たくましく、そしてやさしく〜」です。とても内向きだけど明確で強いメッセージ力を感じます。

また、最近ご縁があった会社で、「人とファッションをこよなく愛します」という理念を創出された場面に立ち会うことができました。とても美しく、深い理念だと感動しました。

経営理念…我が社も創出したい、見直したいという経営者の皆様、ぜひボトムアップ型での創出をおススメします。

投稿日: 2017年2月5日 | 2:39 pm

社員満足のススメ 〜社風(環境)が人を育てる〜

中小企業の最大の資源は”ヒト”だと以前書きました。では、経営者の役目は”ヒト”を人財に育て上げる環境づくりと言っても過言ではありません。

 

経営者の中には、”CS(顧客満足)あってのES(社員満足)”と断言する人もいます。はっきり言いましょう。間違っています。

その人の論法は「お客様満足を実現していないと、売上が立たない。売上が立たないと、社員を満足させる給料が支払われない…」というもの。

 

至極当然のように聞こえますが、社員満足は給料だけで実現できるものではありません。絶対に! お金で人を動かせるなどと考えている経営者がおられるなら、今すぐその価値観を改めるべきでしょう。

中小企業経営の場合、経営者(トップ)の人間的魅力に付いていく社員がほとんどなのです。お金で人を動かせるなら、その優秀な人財は遅かれ早かれ、その経営者の元を去っていくことでしょう。

あなたのためなら、人肌でもふた肌でも脱ぎましょうと、仕事に邁進してくれる人間的魅力を備えるかどうか?社員満足の実現のために、環境を一生懸命整えてくれているか? 社員はそこを見ているのです。

そして、良い風土(社風)の会社には、人が集まり人が育ち、ひいては企業が育っていくのです。

現場で働く社員が満足していないと、お客様を幸せにできますか?できませんよね。ESはCSに勝ると小生が考えるのは、このごくあたりまえの考え方によるものです。

※CS…Customer Satisfaction(顧客満足)

ES…Employee Satisfaction(社員満足)

投稿日: 2017年2月4日 | 6:32 pm

新規事業の心得〜商売で失敗しないために〜

成功と失敗…「あの会社は成功している…」とかいう言葉、よく聞きませんか?

経営(商売)で成功とは何でしょうか?逆に失敗とは?

創業相談を受ける際に、小生がいつも投げかける質問です。

成功とは「儲けて金持ちになることです。」とか、「利益を出して事業を拡大することです。」などという答えを返される方もいらっしゃいます。

価値観ですから、否定はしません。しかし、そのような考えで商売を始めてしまうと、失敗する可能性は確実に高まります。というか、商売しないほうが身のためです。

商売における成功とは、「その事業が、未来永続続いていくこと」であり、失敗とは「志半ばで事業が終わってしまうこと」に他ならないと小生は考えています。

特に新規事業を立ち上げる際の心得で、「金持ちになりたい」という考えで始める方(価値観ですからあえて否定しませんが)…要注意です。いつか辻褄が合わなくなり、行き詰まります。

事業を始める際は、

①明確なミッション(理念=事業の目的)を持つ。

②ビジネスモデル(利益をあげる仕組み)を練り上げる。

③オンリーワンポイント(USP=独自のウリ)を創出する。etc.

などなどの絶対押さえるべきポイントがあるのです。

成功=ずっと続く経営をしていくために…です。

Unknown

投稿日: 2017年2月3日 | 8:20 pm

飲食店の生き残り戦略 〜メーカー的発想法のススメ〜

飲食店業界は、新陳代謝が激しい業界です。

皆さんも「あれ?あの店この前オープンしたのに、もう閉まっちゃってるよ…」なんてことを思った経験はありませんか?

飲食店のコンサル支援も手がけていますが、とても大変だけど価値あるお仕事だな〜とつくづく思うのです。

飲食店の経営には、公式があります。

飲食店のブランディング=(メーカーの経営根幹×サービス業の経営根幹)➗2というものです。

メーカーの経営根幹(生命線)は”商品開発”ですよね。サービス業の経営根幹(生命線)は”おもてなし(ホスピタリティ)”です。つまり、それらをミックスして2で割ったような(いいとこ取り)経営が望まれるのです。

飲食店の商品開発とは、メニュー開発・改良に他なりません。

その分企業努力が必要ですし、難しい命題です。だからこそ挑戦のしがいあるのです。

その努力を惜しみ、損得経営に走ったら、永続経営など夢のまた夢…という現実が待っているのです。

Unknown

投稿日: 2017年2月1日 | 7:40 pm