不明が不満に、不満が不信に変わるとき…

辞職率が低い会社…。中小企業は、社員の定着率を上げていくような経営を実践していく必要があります。

現在2022年。今後10年の間で、中小零細企業を取り巻く経済環境は、厳しさを増していくことが予想されます。最大の危機は、「人財不足」だと考えています。

人財がいないと、重要な施策である各種戦略実行の担い手がありません。打ち手が実行できないこと…これは中小企業にとって死活問題です。

新しい人材を採用し、人財に育てていくことが重要となるわけですが、一方で「人財が辞めない」経営を実践することも重要になります。人財の流動化が進む経済環境ではありますが、これはリスクではなくチャンスだと考えて、「人材採用・人財育成」戦略を考案していきましょう。

メンバー(社員)が、せっかく入った会社を辞めていく原因…これは、お給料が安かいからとお考えの経営者が多いのですが、それは意外と妄想です。

極端な低賃金ならば別ですが、社員が辞めていく要因は「会社・経営者・幹部に対する不信感」が多い。

では不信は何が原因か?紐解いていくと「不明から来る不満、不満から来る不信」というドリルダウンが成立します

根源は「不明」なのです。つまり、さまざまなことを「明らかにしないこと=不明」です。

コミュニケーション不足から来るこの「不明は、不満を招き助長」します。

ですので、経営に関すること全般を明らかにしていくことがとても重要です。役割や企業方針、各種戦略や取り組み、(評価制度などの)仕組み…。明確にした方がいい要素は多岐にわたります。

ガラス張りの経営で、喜びも悲しみも楽しみも苦しみも「分かち合う」家族的な経営が中小企業の特徴であり、強みです。

大切な人財が流出しないためにも、さまざまん経営方針や戦略、取り組みを明確にし、普段からの対話を重視する経営をしていきましょう。

投稿日: 2022年6月29日 | 5:53 am

値引き戦略は愚策である!

営業会議や販売会議、幹部会議などの各種会議で販促企画が議題に上がる場合がよくあります。このブログで何度も主張していますが、中小企業経営現場の各種会議は、いわゆる”会議なっていない”場合が多い。

会議とは、「会して議する」と書きます。つまり議論する場です。単なる報告会や連絡ならば、わざわざ「会して議する」必要はありません。

このような時、中小企業診断士は「会議支援」という仕事を担います。つまり、会議の空気感を作り、議する会議をリーディングする役割です。

ファシリテートというのでしょうか…。会議支援は、中小企業診断士(経営コンサルタント)の重要なミッションなのです。

さておき、営業会議(販売会議)において、作戦(施策)をディスカッションする時、議論の方向が「値引きや割引」に向かう傾向があります。

これははっきり言って愚策。

値引きや割引でしか、成り立たない販促戦略は「商売終わっている」といっても過言ではない。

そこで、論点を外さないようにファシリテートするのですが、この場合の論点は

「お客様からリピートされるのはどうすればいいか」

「たまたま客を、わざわざ客にするためにはどういった施策があるか」

「客単価を上げるための(値上げやセット販売などの)施策はどうすっればいいか」

など、決して安易な値引き企画に偏らないようにすることが重要です。

そのためにメンバーの知恵(叡智)が必要ですし、叡智を導き出すための役割である中小企業診断士(経営コンサルタント)の役割は大切なのです。

投稿日: 2022年6月27日 | 5:40 am

書籍『ブランディング』にかけた想い

2022年6月20日。小生52回目の誕生日を迎えました。今年は、仕事面でもプライベート面でもさらに”突き抜ける”年にすると決めていました。今のところ、充実した毎日を過ごしています。

52歳の今年。最大のイベントは何といっても単独書籍を出版することです。

テーマは「ブランディング」。中小企業が生き残り、いい会社として成長していくための究極の戦略「ブランディング」。

社会の中には、小さくてもキラリと光るダイヤモンドのような経営をされている中小零細企業が、たくさん存在しています。中小企業経営の王道とも言えるブランディング戦略を、理論や事例を交えて分かりやすく解説・紹介する書籍になる予定です。

今秋、書店に並ぶ予定。笑

ブランディング経営の最大の利点は、価格主導権を握ること…。さすがと言われる商品を開発、あるいはサービスを磨き上げて「選ばれる企業」として存続していくことです。

さまざまな中小企業の経営現場を駆け回ってきた結果、間違ったブランディング戦略が散見されます。

見せ方、伝え方に注力し、肝心の品質マネジメントが疎かになっているケース…。

いまだに薄利多売の戦略で、価格競争に巻き込まれ低付加価値経営に陥っているケース…。

さまざまなケースを修正し、正しいブランディング戦略の指南書として挑戦しました。

現場型中小企業診断士の立場から、研究していること、見てきたこと、実際にお手伝いしてことから導き出した確信結論です。

現在、原稿の最終チェック中。ご期待くだされば幸甚です。

投稿日: 2022年6月20日 | 7:55 am

売上の分解公式における「客」の正体

中小企業経営は仕掛けが重要でして、何を仕掛けるかというと「客」を増やすことに他なりません。

以前にも述べましたが、売上というのは分解公式があります。さまざまあるのですが、マーケティング戦略(仕掛け)を考える場合、「売上=客数×客単価」という公式が重要であると考えています。

昨日、唐津市でセミナー講師を務めましたが、この公式の重要性を改めて感じたところでした。

売上高は客数と客単価の掛け算なのです。ここからがもっと重要なポイントでして…。

ここでいう「客」の正体は、けっしていちげん様(たまたま客)のことでありません。顧客様(わざわざ客=ファン、リピーター)のことなのです。したがって、ファン(顧客様)を増やしていくことが、安定した売上を叩き出すもっとも早い近道なのです。

顧客様を増やすには、ブランディング戦略が不可欠になります。

つまり、”こだわり”や”とんがり”を磨き上げ、離れないファンを創ることがブランディングの根幹だからです。

間違っても、品質の伴わない「言語化やコピーライティング」だけは避けましょう。ブランディングの根幹を成すのは、品質(ハイクオリティ)であること…。

いくら、コピーライティングやデザイニングでお客様になったとしても、品質が伴わないとファン(顧客)になってはくれません。

言語化だけでお客様が固定化(ファン化)するほど、商売は甘くありません。商売(経営)の目的は、永続発展(末長く商売が継続していくこと)だからなのです。

投稿日: 2022年6月15日 | 5:19 am

【激レアさん】手作りヨットで太平洋一周のヒデユキ氏の小説ができるまで

「激レアさんを連れてきた。」に出演のヒデユキさんは僕の小説のモデルです

2022年6月13日(月)放送のテレビ朝日の「激レアさんを連れてきた。」はご覧になりましたか?

 

なんと、この日の放送に、僕が書いた小説『彼方なる南十字星』の主人公のモデルとなった、ヨットマンであり経営者でもある安樂英行氏が出演されたのです!

(番組では「ヒデユキさん」と呼ばれていたので、本記事でも「ヒデユキさん」と書かせていただきます)

[激レアさん]ヒデユキさんこと安樂英行さん

 
 

番組タイトルは『高1の夏休みに「手作りヨットで太平洋一周します」とホラを吹いたら引くに引けない状況になってしまい10年がかりで実現した人』でした。笑

出演は、レギュラーのオードリーの若林正恭さんとテレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さん、そしてゲストは、蛙亭のイワクラさんとSixTONESのジェシーさんでした。

 

バラエティーのため、若林さんと弘中アナからいじられたり、ツッコミがありましたが、当時の本人は極めて真面目に真剣に夢(手作りヨットで太平洋周航)に向き合った、海の男でした。

 

今日は、番組では語られなかった裏話や、僕が小説にしたいと思ったきっかけ、僕からみたヒデユキさんの魅力などをお伝えしたいと思います。

 
 

小説化や番組出演の裏話、ヒデユキさんの今後など

目次

  1. 「激レアさん」出演のヒデユキさんこと安樂氏の「手作りヨット太平洋一周」小説化のきっかけ
  2. 番組内でも紹介された、ヒデユキさんモデルの小説『彼方なる南十字星』とは?
  3. 「激レアさん」では語られなかった、私からみたヒデユキさんの魅力
  4. ヒデユキさんのヨット太平洋一周の旅を小説にすることで伝えたかった本当のこと
  5. 小説『彼方なる南十字星』の読みどころと共に伝えたい、番組でも取り上げられなかった裏話
  6. ヒデユキさんは今何をされているのか、そして是非とも応援したいこれからのヒデユキさんの活動とは

 
 

「激レアさん」出演のヒデユキさんこと安樂氏の「手作りヨット太平洋一周」小説化のきっかけ

主人公のヒデユキさん(安樂英行氏)は、僕の10年来の友人。ヨットクルージングに招待してもらったことがご縁でした。

 

それから、経営に関する相談や経営戦略を考えるお手伝いをさせてもらうようになり、友情を育んできました。

 

ちょうど1年半ほど前の秋。ヒデユキさんの愛艇「少年海援隊Ⅱ」に、我が息子と一緒にクルージング招待を受けました。前日からヨットに泊まり、鍋を囲んでヒデユキさんは息子に、手作りヨットで太平洋周航の旅を聞かせてくれます。

ヒデユキさんの愛艇_少年海援隊II

 
 

当時中3だった息子の目はキラキラと輝き、一心にヒデユキさんの話に傾聴しています。その姿をみて「この話は後世に残すべき話だ!」と思った訳です。

 
 

ただ旅の記録を回顧した「旅日記」では面白くない!僕が次に考えたことです。旅日記や回顧録よりも訴求力があり、読んでいて面白いもの…それは小説です。

 

そこで、僕はヒデユキさんに「実話を基に創作部分を含めて小説として書きます!」と宣言した訳です。

 
 

まずクリエイトサイト「note」に連載を開始しました。半年間で55話を書き上げ、さらに半年をかけて加筆修正。12万文字を超える大作として小説『彼方なる南十字星』の最終原稿が完成したのです。

 

自費出版にするか…。文芸賞に応募するか…。僕はどうしても実本化したかった。ネットでの投稿小説や電子図書では味わえないリアル感が実本にはあります。

 
 

そこで、友人でもありビジネスパートナーでもある山下正晃くん(本小説の編集協力者)に相談。彼から提案されたのが、当時リリースされたばかりのAmazonの「Kindle ダイレクト・パブリッシング」という紙書籍のセルフ出版サービスでした。このサービスを使い、実本化することに成功しました。

 
 
 

番組内でも紹介された、ヒデユキさんモデルの小説『彼方なる南十字星』とは?

少年時代。大抵の人が壮大な夢を持ったものです。特に今40代以上の人間であればなおさら。情報化社会の今日。壮大で魅力ある夢を描いている若者はどれほどいるでしょう?

 
 

時代は高度成長期の1970年代〜80年代。舞台は九州熊本。普通の高校生の何気ない会話から物語は始まります。

夏休み。部活動も辞めてしまい、目的もなく集まる友人の部屋で、主人公(英希)が発する言葉。「南太平洋に行きたいなあ…」

 

相棒の一人(悠太)の「行こうか!」という言葉。「船で!」「ヨットで!」「アルバイトでお金を貯めてヨットを造ろう!」

 
 

次々と重なるポジティブな言葉に、誰も止めることができない高揚感。

そんなたわいもない会話から、物語が始まるのです。

 

「手作りヨットで太平洋1周!」という壮大で魅力的な夢!

それから10年。主人公たちは、本当に手造りヨット「ホライズン号」を完成させ、太平洋周航の旅に出港します。

 
 

航海の途中で次々と起こる事件やハプニング。これは、実在の人物、ヒデユキさんこと安樂英行氏が体験した実話がモデルとなっています。ヒデユキさんと一緒に冒険したクルー二人(悠太と翔一、のちにトニー)の、壮大な夢を実現する高揚感あふれる冒険物語です。

 

命のやりとりや人とのご縁を繰り返しながら、主人公たちは手造りヨットを必死で操り、太平洋周航を目指します。臨場感あふれる物語に、きっと元気と勇気をもらえるはずです。

彼方なる南十字星

 
 
 

「激レアさん」では語られなかった、私からみたヒデユキさんの魅力

海の男とは?ヨットマンとは?そんな言葉がぴったりの紳士…。

 

ヒデユキさんを一言で表現するフレーズです。小説にも出てきますが、ヨットを操る姿は実にかっこいい。そして、実に愉しげ…。心の底からヨットを、海を愛していることが分かります。

 

ご自身の子育てにおける経験から、ヒデユキさんは少年の教育活動に参加していきます。しがない高校生だった自分でも、夢を描き、夢を叶えることで愉しく生きていける…。そんな想いを後世に伝えたい…。そうヒデユキさんは話してくれます。子供好きで、おおらかなヨットマン。ヒデユキさんはそんな男です。

 
 

いつもポジティブで、前向き。逆風でも風を読み、風を味方につけて少しずつ前に進んでいく…ヨットの航海そのもののような人柄なのです。

ヒデユキさんのルーツは鹿児島県にあるそうです。鹿児島といえば、西郷隆盛。隆盛の座右の銘「敬天愛人」(天を敬い、人を愛する)を地で行くヒデユキさんの生き方は、周囲に安心感をくれます。

今も愛艇「少年海援隊Ⅱ」を操り、どこかの海を駆け回っているのかもしれませんね。

ヒデユキさん愛艇とクルージング

 
 
 

ヒデユキさんのヨット太平洋一周の旅を小説にすることで伝えたかった本当のこと

小説『彼方なる南十字星』は冒険小説ですが、伝えたいことはヨットの魅力もさることながら、「夢を持ち育み、叶えるすばらしさ」です。

 

夢に向かって一生懸命努力すること。その努力を愉しむポジティブ思考。叶えた時の達成感。そんなことを、まずこの小説で伝えたい。

 

懸命に努力する姿は、周囲の人たちに勇気と元気を与える。そして支えられる。

 
 

しかし夢を育み、実現することはさまざまな困難や障壁が立ちはだかるもの。その障壁を乗り越える不屈の精神によって、夢の価値は無限大に拡大していきます。

 

人は何のために生きるのか?何のために生まれてくるのか?懸命に生きるという意味をこの小説で感じていただけると僕は確信しています。

 
 

手造りヨットで太平洋一周!という旅。この旅も主人公たちはさまざまな事件やハプニングに見舞われます。友情と信頼で乗り越える主人公隊の活躍。友情とは?信頼とは?令和の時代に忘れがちな価値観を、考えさせてくれると思っています。

 
 
 

小説『彼方なる南十字星』の読みどころと共に伝えたい、番組でも取り上げられなかった裏話

 

主人公ヒデユキさんたちが、初めてヨットの魅力に触れるシーン

その日の天候はとても穏やかで、夏の暑さも幾分か緩んでいた。いや、海上ゆえの涼しさがそうさせていたのか。

風もほとんどなく、いわゆる凪だった。英希たち四人は期待通り、船上で音羽家の特上弁当に舌鼓をうった。

特上弁当の美味しさに、ヨットの上と、そこから眺める海の風景という最高の味付けが、英希たちの感情を高まらせる。

ヨットはデリケートでソフトな乗り物。

セラピー効果もあります。ヨットセラピーという分野も研究されているとか…。

とてもいい風を掴んだ時、風の音の中をヨットは進んでいきます。何とも表現できない感覚と空気。風と波の音の中で静かに進むヨットクルージングの魅力を書きました。

 
 

夢のため、主人公が故郷・熊本を離れるシーン

英希には、これからの生活と夢の実現のことしか頭になかった。夜行列車に乗り込み、一路兵庫県高砂市に向けて旅立った。二万三千円の現金とジーンズにシャツと数枚の下着を入れたバッグ。それだけを持って。

さよなら皆さん。さよならドルフィン号。さよなら城田先生……。さよなら熊本の海……。夜行列車B席寝台の中でとめどなくあふれる涙。なぜだろう?夢を叶えるために、愉しみしかあろうはずがないじゃないか——。

夢の実現にかけて遠方への就職を決めた若者。家族や故郷、恩師や愛艇との別れを書きました。

人はいつか親元を離れ、独り立ちしていく…。ひとりで旅立つ若者の夢だけが頼りの旅立ちは、きっとこんな心情でしょう。

 
 

出港まもなく見舞われる本物の時化のシーン

波は、まだまだ高くなる様相を見せていた。勝負はどこまで続くのか——。

「負けるものか」

英希ははっきりと言った。自分自身を励ますように……。

セールは張れる状況ではない。シーアンカーを流しているため、操船はほぼ不可能。辛うじて、大波でヨットが横を向かないように足掻いているという表現が相応しい。

時化のシーン

迫り来る山のような高波。命のやりとりをしながら、諦めない不屈の闘志を描きました。

巨大な波に比べたら、人間の悩みなど小さなもの。不屈の精神があれば乗り越えられないものはないでしょう。

読んでいて高揚感あふれるシーンが盛りだくさんです。

 
 
 

ヒデユキさんは今何をされているのか、そして是非とも応援したいこれからのヒデユキさんの活動とは

 

小説『彼方なる南十字星』の主人公のモデルヒデユキさん(安樂英行氏)は、現在熊本市内で中小企業を経営されています。

 

社長業の傍ら、昨年から若者の成長や夢を応援する活動をスタートさせました。これはヨットの師でもあった町医者の願いが影響しているそうです。

 
 

詳細は明かせませんが、とても社会的意義の高い取り組み。

現在65歳のヒデユキさん(安樂英行氏)の、残りの人生をかけた新しい闘いがスタートしています。

 
 

人生が80年だと仮定すれば、残りの15年。くたばるまで闘い続ける決意のヒデユキさんの活躍を、友人としてこれからの応援し、もう一つの物語をいつか小説にして残したいと思っています。笑

以上、今回は「激レアさんを連れてきた。」に出演されたヒデユキさんこと、僕の小説のモデルとなった安樂英行氏についてや、手作りヨット太平洋一周の旅を綴った小説「彼方なる南十字星」について詳しく書いてみました。

投稿日: 2022年6月13日 | 10:20 pm

『激レアさんを連れてきた。』に安樂英行さん(主人公のモデル)登場!

【『激レアさんを連れてきた。』に安樂さん登場!】

僕が精魂込めて書き上げた小説『彼方なる南十字星』。

そのモデルとなった安樂英行氏が、テレビ朝日『激レアさんを連れてきた』に出演されます。

小説がきっかけとなって実現したこの話。きっと必然だったのでしょう。

オードリーの若林と弘中アナからの、するどいツッコミが見どころ…笑

航海の裏話や感動話も必見です。

放送日時は 6月13日(月)23:15〜 30分番組で。

 


 

[追記]

そして、2022年6月13日11:15、ついに、テレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」に、この小説のモデルになった、ヒデユキさんこと安樂英行さんが出演されました!
 
 
それについて詳しく書いたこちらの記事もせひご覧ください。↓

【激レアさん】手作りヨットで太平洋一周のヒデユキ氏の小説ができるまで

投稿日: 2022年6月13日 | 6:36 am

脱下請を意図するブランディング戦略

先日佐賀県内のある地域でセミナーの機会があり、ブランディング戦略について登壇しました。そこで、ある中小企業の経営車から「我が社は、決まった仕様を決まった規格で製造し、納品する企業だから、ブランディングはピンとこない」と言われました(悪意はまったく感じませんでしたよ。笑)。

僕が「それは、元請け企業からの下請け業務が中心ということですか?」とお尋ねしました。

すると経営者「そうだね。今は受注も安定しているし、業績もいいから」と言われました。

僕は「ん?」と思いましたが、セミナー開始の時間になったため、議論は深めませんでした。

たしかに下請け企業(完全下請け)なら、受注は安定します。ただし、外部環境が安定しているときなら…です。

元請け企業を取り巻く環境が激変した時、皺寄せが来るのは下請け企業なのです。恐ろしいのは受注減、低価格要求、超短納期要求…多岐に渡ります。

つまり、緊急事態になればなるほど要求は厳しくなるし、元請け企業の経営方針に翻弄される訳です。その時!完全下請け企業はどうしますか?

考えたら恐ろしい…。今回の2年半に及ぶコロナ禍が教訓となるでしょう。

完全下請け企業こそブランディング戦略で、脱下請を!

自らの戦略で自らの価値を、自ら開拓したお客様に提供したビジネスモデルを長期的視野で確立することを推奨します。

経営はあくまでも「永続発展」が理想です。元請け企業と一緒に連鎖倒産…などという不幸を招かないためにも。

投稿日: 2022年6月8日 | 9:58 am

事業承継問題の中のM&Aの位置付け

今や中小零細企業を取り巻く環境の中で、最大の問題と言っていいい事業承継問題。せっかく育ててきた我が社の後継者がいない…などという事態はできるだけ避けたいと願うのが、経営者の普通の感情と言えます。

事業承継問題を解決する方法に、M&A(企業の合併・買収)というのがあります。

ところが、近年の傾向として事業承継=M&Aという風潮になりつつある懸念を持っています。

会計事務所系のM&A推進会社も、積極的にM&Aを提案する傾向にありますし、M&Aコンサルティング会社においては多額の利益を上げている事実もあるのです。

ところが、僕はあえて警鐘を鳴らしたい。

M&Aありきでの事業承継は、かなりのリスクを伴うことを…。

企業は「想いの集合体」です。想いというのか目に見えないもの…つまり経営理念です。

そのため、目に見える経営資源「ヒト・モノ・カネ」の売買で成立するM&Aを推奨する場合は、理念や価値観・社風の承継を想定しないとうまくいかないのです。

簡単にM&Aを語り、実行することはできません。あくまでも事業承継問題の解決方法のひとつ(ごく一部)がM&Aだということを認識しましょう。

僕は優先順位は極めて低く、まずは社内の人財を後継者として育てる。この戦略は第一のプライオリティであることを認識しましょう。

そのためには早期の事業承継計画を立案(10年単位)し、計画に沿った準備を進めていくことが重要です。

魂を込めて育てた自社を平気で売り飛ばし、キャッシュを得たいと思う拝金主義経営者なら話は別ですが…。

投稿日: 2022年6月6日 | 5:36 am

ブランディング戦略と企業業績の関係性ー2

ブランディング戦略と企業業績の関係性…詳細に説明していきます。

前回、ブランディング経営の内容とは「高品質・高価格・高付加価値」経営であると主張しました。ブランディングにより、顧客化が実現するということも説明しました。

では具体的に業績数値に与える影響を説明します。

まず「損益計算書(P/L)」から。損益計算書の一番上にある経営指標は?「売上」ですよね。この売上というのは、「客数×客単価」という分解式で表されます。当たり前ですが、他にもあります。「販売商品点数×販売商品平均単価」でも同じ売上高が計算されます。

売上を上げていくためには、「客数」を増やす(客数は横ばい)、「客単価」を増やす(客数横ばい)、「客数」「客単価」両方増やす…。この3つの方策しかありません。

この「客」の正体は?これこそ「顧客(ファン、リピーター)」であること。これに尽きるのです。

けっして「たまたま客」ではない「わざわざ客」。この顧客(取引先)を一人(1社)でも増やしていくこと。これがブランディング経営の売上に与える最大の影響です。

中小企業経営において、最大のリスクは何か?それは「客離れ」という現象です。

お客様(取引先)の数が減少していけば、「客単価」を増やすしかありません。「客単価」というのはとどのつまり「予算(財布の中身)」のことですから限界がある訳です。

結果的に客数現象は、最大の減収要因として認識しましょう。また、客離れを起こす要因は「内部環境にある」ということをお忘れなく。

景気や社会現象に要因があるわけではないのです。

投稿日: 2022年6月1日 | 5:51 am

ブランディング戦略と企業業績の関係性ー1

先日、佐賀県中小企業診断協会が受託する「佐賀県プロ人財戦略拠点事業」の一環で、セミナー登壇しました。テーマは「業績向上に直結する中小企業ブランディング戦略」というもの。

実例や事例、研究・取材結果を交えた机上の空論でないブランディング戦略を紹介しました。このセミナーは2部構成でして、来週(6月2日)に2回目を実施します。

県内4ヶ所をめぐるセミナーで、先日は鹿島商工会議所で登壇したのです。

ブランディングが業績に及ぼす影響…。診断士としては当たり前に考えるテーマなのですが、経営者からすればピンと来ない課題なのかもしれません。

あえて断言しますが、中小企業経営は須く「ブランディング経営を目指すべき」ということ。

ブランディング経営は、結果的に高業績をもたらします。

ブランディングをもっと分かりやすく表現すると「高品質・高価格・高付加価値」経営のことです。

この順番には意味があり。「高品質が高価格の裏付けとなり、高付加価値を実現する」とうわけです。ここで…。

最も大切なのは「高品質」であるということ。高品質でなければ、高価格を設定できません。もし低品質で高価格を設定したら、それは「ぼったくり」ということになります。

当然、顧客化には繋がらないのです。マーケティング戦略の最大の目的は「顧客化(ファン化)」すること。

顧客の絶対数というのが、中小零細企業における経営基盤の実態なのです。

これから数回に渡り、ブランディングが実際の業績に与える影響について解説したいと思います。

 

 

 

投稿日: 2022年5月30日 | 5:36 am