”らしさ”の追求を…

中小企業のブランディング戦略について探究していると、社風や会社の空気感がブランディングに多大な影響を与えることに気づかされます。中小企業は小さな所帯であるため、社風は社員の業務活動や成長、モチベーションに大きく影響するからです。

人間にもその人独特の雰囲気やオーラがあるように、中小企業にもそれぞれの色や空気感があるものです。その空気感が、とても風通しの良いものであるならいいのですが、業績主義の会社によくありがちな「圧迫感」は百害あって一利なし!です。

中小企業経営の社風を形成する秘訣は「らしさ」の追求だと考えています。我が社らしい空気感。我が社らしい価値観。我が社らしい戦略…。すべて「らしさ」を追求することで個性が創出されます。

らしさは、ブランディングの方向性を決めていくヒントになるのです。

「らしさ」の追求は、メンバー個々人のキャラクターを伸ばすこともできます。個性を大切にする企業風土は、萎縮感が出ずに伸び伸びとした風土を形成します。

萎縮感漂う企業風土は、結果的に業績向上に限界を迎えるものです。

らしさを追求し歓迎できない会社は社員(メンバー)の成長を妨げ、会社の成長を妨げます。僕が以前勤めた会社もそんな会社でした。結局その会社は消滅…。優秀なスタッフから会社を去っていきます。

らしさは、適材適所の人財配置戦略の源になります。

らしさを歓迎し、らしさを追求し、らしさを伸ばす会社…。そんな会社に勤めたいものですよね。

投稿日: 2022年4月20日 | 5:08 am

いい季節になってきましたね…。

初夏の匂いがしてきた今日この頃…。気温的にとてもいい季節になってきました。趣味の空手も稽古のたびに半端ない汗をかき、その後のシャワーとビールがすこぶるうまい…笑。そういう意味では、大好きな季節です。

長引くコロナ禍は、中小企業経営に多大な負の影響を与えました。しかしながら、収束の気配は確実に高まってきており、通常の(コロナ前の)経済状況に(完全ではないですが)戻ることを祈念しています。

アフターコロナを見据えた経営戦略を立案すべし…この主張は以前から発信していますが、準備状況の進捗が成否を分けることになるはずです。

さて、私事ですが弊社コンサルオフィスが、第7期の決算月を迎えております。おかげさまで、クライアント様のご縁に恵まれ、過去最大の業績で着地できそうです。

不思議なもので「叡智を導き、人幸福の企業経営を支援します」という理念をブレずに実行していくと、価値観が共有できる経営者とご縁があるものです。

価値観が共有できる経営者へのコンサルティング支援は本当に愉しい。中小企業診断士は、「経営者と共に夢を追いかけることができる仕事」だと改めて思います。

5月以降第8期に突入します。第8期は末広がりのシーズンにすべく、あらゆる意味で突き抜けたいと思っています。

秋には、中小企業のブランディングに関するビジネス書を出します。セミナー講師も積極的に取り組み、我がコンサルティング価値観を情報発信していきたいと思っています。

投稿日: 2022年4月19日 | 5:09 am

中小企業経営者のARIKATA学【経営者のリスペクトファクター…7】

【中小企業経営者はプロデューサーではない!】

経営資源に乏しい中小企業経営は、ひとり何役という役割やミッションに取り組んでいく必要があります。専門職ばかりの中小企業経営は、運営に限界がやってきます。大企業ならまだしも、中小企業は経営全体を観察できる幹部の存在が不可欠となります。

経営者は、社長業というものに専念する必要があります。経営の全責任は経営者にあり、メンバー(役員除く)には責任がありません。ですから社長業とは企業の舵取り(方向性を示す)を担うことです。

しかしながら、時々プロデューサーに徹している経営者を見ます。これはとても危険なことです。例えば、思いつきで判断した戦略を「宣言するだけ」の現象です。まさに打ち上げ花火だけ打ち上げることを宣言すること。

このような思いつきの戦略を次から次に宣言する経営は、現場が混乱してしまいます。現場が混乱すると、経営者の宣言は「社長の思いつきが、またはじまったよ…」などと白けた雰囲気ができて、立案した戦略が一向に進まないのです。

しかも、その戦略が「損得に基づいた判断」であればなおさら…。損得勘定の戦略は、ほとんど頓挫しますから。

あくまでも経営理念にマッチした戦略か?経営者は吟味してから、宣言し指示命令を伝えるようにしましょう。

中小企業経営者はプロデューサーではありません。プロデューサー的スキルは必要ですが、経営というチームで仕事をする時、さまざまな制約条件を受け入れて想定しながら、戦略立案することが必要なのです。

投稿日: 2022年4月18日 | 5:50 am

中小企業経営者のARIKATA学【経営者のリスペクトファクター…6】

【専制ワンマン経営の末路】

中小企業経営は、人を見つめて人を育て、人を活かす経営だと改めて思う今日この頃です。経営者(特にオーナー経営者)であればあるほど、自社を我がことと思い経営していく傾向があります。当たり前ですが、中小企業は経営者の器で決まるといっても過言ではありません。

中小企業は基本的にワンマン経営です。逆に言うと、ワンマン経営でなければ機動力が発揮できずに、機会損失(チャンスロス)を招きかねません。

ただし…です。企業規模が社員数10人以上を超えてくると、ワンマン経営をレベルアップさせ、周知ワンマンにステージを変える必要があります。

幹部を育て、幹部の意見に耳を傾け、幹部会議機能を充実させて合議制を取っていく経営です。この辺りから、企業規模の成長度合いに差が出てきます。

つまり組織の支柱となる幹部を育成しているか…育成していないか…。大きな分水嶺となるのです。

いざとなった時に、頼れる人財を長期的な視野に立って育成しましょう。幹部の育成自体は、経営者の仕事です。幹部が育つ土壌は、「専制ワンマン」か「周知ワンマン」かによって大きな違いが出ます。

日頃から幹部と対話して、意見をよく聞き、できるだけ現場の所見を反映させる意思決定が大切です。

経営者が幹部を信頼しないと、その幹部は経営者を信頼しません。信頼されていないと感じる人財は、それ以上育って行きません。

専制ワンマン経営の末路は、幹部人財が育たずに企業の成長を止めてしまうのです。

投稿日: 2022年4月12日 | 5:18 am

中小企業診断士が手掛ける経営改善計画書

【経営改善計画書は、収益構造改革を具体的に!】

先日のこと。ご縁のあった新しいクライアント様の企業で、以前中小企業診断士が策定した経営改善計画書を拝見しました。正直は感想ですが、そのあまりにも説得力性が欠ける内容に愕然としました。

特徴は、主な改善内容はコストカットに徹しています。コストカットも、企業の体力を削ぐような内容になっていのです。はっきり言いますが、中小企業のコストカットは、企業の体力を著しく削ぎます。特に投資型(未来型)コストは、「闘えない会社」になってしまうリスクを覚悟しなければなりません。

過去の処理を主な生業とする、税理士や公認会計士が策定した経営改善計画書ならまだしも、中小企業診断士が手掛ける経営改善計画書は、その出来栄えを意識しなければなりません。

つまり、収益構造の抜本的改革を「具体的詳細に」策定する必要があるのです。

具体性に欠ける収益構造改革は、全く説得力に欠けます。金融機関の欲するまま、返済計画の条件変更(リスケ)を目的とした経営改善計画書は、正直全く価値がありません。

収益構造改善計画として、

「新しい販路先を開拓する」とだけしか記されていない計画書…。アクションプランが全く分かりません。戦略というのは「何を、どこへ」。戦術として「どんな手段で」を明記しないと全く説得力がないのです。

「仕入れ先を工夫する」…これも意味がわからない。どんな仕入れ先に、どのようなアプローチをし、どのような提案をして、どのような物をいくらくらいで仕入れる…。そのように記載しないと説得力に欠けませんか?

投稿日: 2022年4月11日 | 5:56 am

社員第一主義経営の難しさと価値

恩師、坂本光司先生の研究によると、日本の中小企業の中で約1割の企業が「好況不況に関係なく断続的に黒字を継続している企業であり、その共通点が社員第一主義である」と言います。

この社員第一主義という究極の経営戦略は、一歩間違えると大失敗してしまう諸刃の剣でもあります。まず大切なのは、経営の覚悟でしょう。社員第一主義は、経営者の覚悟なしではありえません。真の意味で「いい会社」にしていきたいという覚悟が絶対条件です。

また、長期的視野に立った言動が要求されます。目の前の業績に囚われない、長期的な視野でのモノの見方考え方が必要になります。

何よりも、社員第一主義の捉え間違いは大失敗を招くので気をつけたいところです。

社員第一主義は、社員を甘やかしたり、高い給料を払ったり(それも重要ですが)、社員のいうことを全て導入したりすることではありません。

何よりも「愉しんで仕事に取り組む仕組み・ガイドラインをつくる」「意見が言いやすい、伝えやすい、報告・連絡・相談しやすい社風をつくる」…何よりモチベーションを上げるための取り組みが必要なのです。

しかし、これがなかなか難しい。経営者は「内(社内)より外(お客様)」に目が行きがちです。顧客第一主義に賛同する経営者は多い傾向がありますが、社員第一主義はなかなか賛同しない。

しかしこれこそ、中小企業経営の王道。いい社員でないとお客様にいいサービス(価値)を提供することはできません。

投稿日: 2022年4月7日 | 5:37 am

情報を『価値』に変える接客術

先日のこと。あるクライアント先での営業会議に参画しました。その企業様は、人財が揃ったとても新進気鋭の企業です。経営者も社員想いが強く、コロナ禍で多少の苦戦を強いられていますが、これから盛り返しをするため虎視眈々と「次の一手」を立案中です。

さて、営業会議上で担当課長から「苦戦するのは商品知識が不足しているから…」という言葉がありました。

すかざず小生が修正・補足的に発言したのですが、「商品説明とプレゼンテーションは根本的に違うので、気をつけましょう」という具合に…。

この認識は極めて重要です。

例えばアパレル小売業の場合。この商品の素材や生産国、特徴などよりも、お客様は「素敵か?」「かわいいか?」「美しいか?」「似合っているか?」に興味を持つモノです。

それを高揚感を持って伝えることこそ、プレゼンテーションの極意であり、プロのなせる技というモノ。

商品の知識は、そのプレゼンテーションを補完する情報に他なりません。

これが「情報を『価値』に変える接客術」です。営業や販売活動は、製品に会社の想いを付加した「価値」を伝えて成約に結びつける活動です。そのため、熱意が大切ですし、何よりも高揚感が必要です。

特に中小企業経営の営業・販売活動は、価格競争を回避した高付加価値商品のプレゼンテーションです。自信を持って高価格提案を行い、成約に結びつけましょう。

そのために、弛まぬ高品質経営への普段の努力が必要なことは言うまでもありません。

投稿日: 2022年4月6日 | 5:12 am

組織構築(チームづくり)を早急に!

中小企業経営専門のコンサルタントとして現場を駆け回っていると、組織(チーム)づくりよりもビジネスモデルづくりに注力している経営者が多いことに驚かされます。以前、「何よりも大切なのはゼニカネだ!」と公言していた経営者を知っていますが、そこに働いている社員が幸せだったか?甚だ疑問でした。まあ、その経営者は、社員ごと会社を売り飛ばしましたから、さもありなんです。

さて、中小企業経営にとって経営戦略の軌道的立案と実行は、とても重要な強みと言えます。ところが、組織(チーム)の基盤か強固なのもでない場合、せっかくの打ち手が実行されません。

なぜなら、戦略立案も戦略実行も全ては「人財」がなせる技だからです。

コロナが落ち着きを見せるこの頃、これから攻勢をかけていこうとする中小企業もきっと多いことでしょう。

新しい戦略であればあるほど、実行のカロリーは高い。そしてコストもかかります。皆様の会社は、ウィズコロナに備えた組織づくりに着手していますか?

組織づくりは、何よりも「自主性・主体性」を備えたモチベーションが高い人財が集まったチームづくりに他ならない。

中小企業経営にとってのリスクは、機会損失(チャンスロス)です。チャンスロスを回避して機会をモノにするのも「人財」。戦略を立案するのも「人財」です。

人財の集まりが組織(チーム)です。そもそも経営は人が主人公。

今こそ社員を大切にして、強固なチームづくりを着手しましょう。できているならば、同じ志を共有してさらなる強い価値観共有を図りましょう。

投稿日: 2022年4月5日 | 5:11 am

フランチャイズビジネスの失敗リスク

長引くコロナ禍が、ようやく収束の兆しを見せています。ここに来ると、これまでの護りの経営から「攻めの経営」に転じたい!と思う経営者も多いはず。事業家であれば、事業を拡大していくための攻めを今すぐ立案・実行してきたいと考えるのは、ごく当たり前です。また、そうでないと中小零細企業の経営者としては「?」がつくものです。

ところが、この攻めの方向性を間違ってしまうと取り返しのつかないことになりかねません。あるいは、多大な投資の失敗をしてしまう可能性もあります。

たとえば、コロナ禍で収益が悪化したために、リカバリー戦略として「手っ取り早く稼げるビジネス」(実際はそんなものありませんが…)に手を出そうとします。よくありがちなのが、フランチャイズビジネスです。フランチャイザー(本部)は言葉巧みに投資話をしてきますよ。あたかも手っ取り早く儲かります…のような。

はっきり言います。中小企業経営の事業の柱として、フランチャイズビジネスを安易に始めるのは避けた方がいい。

事業(高付加価値経営)の柱がしっかりと存在し、サイドビジネスとしてスタートするなら話は別ですが…。

大方の中小企業は、そんな余力などないのが通常です。

中小企業経営の最大の強みは、無限の打ち手と機動的な判断が可能なこと。フランチャイズビジネスは、手枷足枷をつけられオンリーワン戦略の立案と実行がほぼ不可能です。

どうしても…と言われるなら、あえて止めませんがフランチャイズビジネスを安易にスタートさせるのは、相当なリスクを覚悟しましょう。

 

投稿日: 2022年4月4日 | 5:01 am

ブランディングとは『さすが』と言われること!

企業ブランディングを研究・探究している立場から言うと、中小企業経営のブランディング戦略が間違った解釈をされていることに違和感を覚えています。ブランディングとは、おしゃれなパッケージや鋭いコピーを付加することではありません。

それは「ただの見せ方の工夫」であり、ブランディングの本質はそんなに浅はかなものではないのです。中小企業経営はブランディングの追求であり、経営理念は最強のブランディングコピーであること。これは再三にわたり述べて来ているところです。

ブランディングは、商品やサービスの素敵な見せ方や伝え方を磨くという”点”で展開するものではない。企業全体の努力(品質や社会貢献性、雇用や業績など…)である立体的な取り組みなのです。

つまり「さすが!」と言われる企業経営をすること!

経営者の皆様、御社は「さすが!◯◯会社」と言われる評価を周囲からもらっていますか?

経営理念に沿った日々のオペレーションを実直に推敲した結果、また「正しい経営」をブレなく実行していった結果、業績は安定していきます。または向上していきます。

すべては一時的な、短期的な取組によるものではありません。

毎日毎日の積み重ね、実直で継続的な長い長い取り組みの中で培われるもの…それがブランディング経営なのです。

社員から、取引先・外注先から、お客様から…そして地域社会から…。「さすが!」と言われる経営を実現しましょう!

ブランディングが実現すれば、永続発展できる企業体制が構築できるのです。

投稿日: 2022年3月28日 | 5:02 am