燃えよ剣。観てきました。

岡田准一主演の映画『燃えよ剣』を観てきました。司馬遼太郎の原作を読んでいた僕には、ストーリー性のサプライズこそありませんでしたが、十分に楽しめる内容でした。

岡田准一演じる新撰組副長の土方歳三は、とてもかっこよく、イメージにマッチしています。

実在の人物は、どんな漢だったのか?当然知る由もありません。しかし、史実どおりであれば、信念に行き信念に殉じた英雄であったと思われます。

トップ(近藤勇)を補佐するとは、どういうことか?

経営コンサルタントである僕にも、改めて考えさせられる様な台詞の数々でした。いや〜面白かった。

何より、勝てるとは到底思われない戦いに、不屈の精神で向き合う姿は、心打たれます。

僕は幕末の志士の中に、リーダーシップをみることができると思っています。薩長同盟という、究極のコーディネートを成し遂げた坂本龍馬。

大胆な発想で、幕府軍と渡り合った長州の英雄・高杉晋作。

そして、土方歳三。まだまだ統率力が希薄な組織を引き締めるために、法度というルールを作り、厳しい取締りを実行。トップの近藤勇には、憎まれ役をさせず、すべての不満を自らに向けさせる…強い組織というのは、強いリーダーが存在するのでしょう。

ただ厳しいだけの幹部ではなく、自ら進んで実行する率先垂範力に、部下のリスペクトが生まれるのだと思います。

土方歳三は文才もあり、俳句が趣味だったとか…。彼の読んだ句「知れば迷い、知らねば迷わぬ 恋の道」。かっこよすぎでしょう。

 

投稿日: 2021年10月18日 | 5:51 am

東京にてー2

先週土曜日から5泊6日で上京しましたが、本当に実り多い出張となりました。メルマガにも書いたのですが、5年ぶりの東京はますます美しい都会に変貌している印象でした。

夜の超高層ビルに灯るオフィスの明かり…。幻想的な、通りに並ぶ照明たち…。何より日本の中心地なのだという、凛々しさすら感じる街並みは、「たまには行かなきゃな…」と思わせるのに十分でした。

今回の出張では、やはりメインスケジュールとなっていた、母校・法政大学経営大学院でのゲスト講師が印象的でした。オンラインと対面を併用した講義となりましたが、中小企業診断士やMBAを志す学生の皆さんの真剣さに触れることができました。

恐縮ですが、先輩診断士として気を引き締めて価値ある業務に当たることを、改めて誓った次第です。

ゲスト講師後は、同期(イノベーションマネジメント研究科MBA特別プログラム・中小企業診断士養成課程)の数人と食事会でした。

今回は4人の元学生と一人の教授(松本先生・大恩師、感謝しかありません)の5人でしたが、それはそれは大いに笑いあった、楽しい楽しいひと時でした。

修了してから13年が経過しますが、あのころと同じ笑顔、テンション、昔話に花が咲かせられるのは、苦楽を共にした本当の仲間だからでしょう。

第1期生であった我々14人。まだまだ未完成だったカリキュラムや授業内容に、時に戸惑いながらも一生懸命に中小企業経営の研究に没頭した日々。人生に夢のような時間があるとすれば、僕ばあの時の1年間だったと断言できます。

まだ同期が一堂に会した機会がないので、来年は絶対に同窓会を企画したいと目論んでいます。

 

投稿日: 2021年10月16日 | 8:05 am

東京にてー1

先週の土曜日から上京しています。およそ5年ぶりの東京。昨年4月にも機会があったのですが、情勢が悪化するコロナ禍で断念していたのです。

前回もそうでしたが、母校・法政大学経営大学院からのゲスト講師登壇の依頼を受けての上京です。

それにしても、時々は上京して日本の中心地の風を味わうモノですね。

今回は、せっかくということもあり、出版社や新しいお仕事の依頼を受けての打ち合わせを兼ね、充実した出張になっています。

現在進めている、単独での出版(電子書籍ではない出版)に関するリサーチ。2社ほどの出版社に絞り、プロジェクトを進めることにしました。

本の内容やタイトルは明かせませんが、読者が刺激を受ける内容に仕上げようと思っています。

ホームページを通して、とても有意義な仕事依頼に関する相談を受けました。ご依頼された内容は、今後のコンサルタント人生を左右する内容になることが間違いない。

ご縁が成就すれば、誠心誠意取り組みたいと考えています。

昨日は大学時代の後輩と、渋谷で食事。

同じ業界で、同じ志のもと活躍する後輩です。コロナ禍でも、ともに愉しいひとときを過ごせる友人がいることに感謝です。

東京の飲食店は、21時閉店。閉店までゆっくりと、これからの人生を語り合いました。

渋谷の街は、ずいぶんと人手が戻っています。都内は何処も…です。アフターコロナを実感します。

コロナ後に備えたクライアントの躍進戦略をじっくりと練るとき。今回の東京主張を良い機会に、改めて気を引き締めることができました。

投稿日: 2021年10月12日 | 11:10 pm

経営者の発言が組織に与える影響

経営者の言動が社員に及ぼす影響は、多大なものがあります。とくに、家族的経営が推奨される、中小企業経営においてはなおさらです。

過去、ご縁があった数々の経営者の方々…中でも「発信力が温かいなあ」と感じる経営者の方もおられました。一方で、「どうしてそんなことを言われるのかなあ…」と残念感を持つ経営者もおられました。

日本語というのは美しい言語であり、人々の心を打つ表現が自在に可能になります。逆に、言葉を間違うと、人を深く傷つけてしまう凶器にもなりかねません。

中でも、全体に使って欲しくない発言があります。

それは、「誰が給料払ってると思っているんだ?」という発言です。

だいぶ前に、当時クライアントであった経営者が発した言葉でしたが、勘違いですね。

社員の給料の出所は、一途に「お客様から」です。会社は、お客様からいただいたお金を、お給料という心の価値を付加して、社員の方々に配分しています。

このような発言は、社員の忠誠心を削ぐどころか、極めてモチベーションを下げてしまいます。結果待っているのは、”退職”という結末です。

中小企業経営者は、社員からリスペクトされなければなりません。好かれなければなりません。慕われなければなりません。

経営者が社員から好かれると、社員は「社長のため」「社長から褒められたい」「社長と一緒に頑張りたい」などの想いが生まれ、志高く頑張ってくれます。

それには、「言葉は人格を表す!」というように、発信する内容には十分配慮するスキルが必要です。

せっかく人間味あふれる経営者なのに、心ない発言でカリスマ姓を落としたら意味がありません。

投稿日: 2021年10月8日 | 5:29 am

少人数私募債という資金調達手法

コロナという凄まじいまでの逆風に晒された特定業界においては、金融機関の融資に頼らない、独自の調達手法を検討するのもひとつです。

先日のブログで、昨今の地方金融機関のあり方(賛否両論含めて)を書きましたが、極めて深刻な業界に”落ちた”なあと心底思います。

特にコロナ禍においては、経営にとって血液たる資金の調達は、生と死を分ける深刻な問題です。そこに寄り添おうとしない、地方の金融機関のレベル…。中小企業経営は、今後格差が拡大していくことは、どうやら間違いないようです。

さて、独自の資金調達手法はいくつかあるのですが、中小零細企業にマッチしたものといえば「少人数私募債(しょうにんずうしぼさい)」というものがあります。

例えばこんな企業にマッチしています。

1 コロナ禍以前は、業績躍進が好調だったが、コロナ逆風で失速した企業

2 新規性の高い新商品開発を構想しているが、コロナ融資を受けたために開発資金融資を断られた企業

3 経営者の人的ネットワークが広く、深く、友人も多い企業

私募債は、社債ですから負債ということになります。したがって、増資ではないために会社買収のリスクがありません。

年利、償還期間を自由に決めることができるので、中小企業向けです。

ただ、私募債を引き受けてくれる人数を50人未満。発行総額は1億円未満。一口あたりの最低発行額を1/50以上にするなどの条件があります。

中小企業にとって1億円もの私募債を発行するのは現実的でなく、せいぜい数千万円ですむのではないでしょうか?

 

投稿日: 2021年10月7日 | 5:03 am

10月3日…書斎にて…

先日10月3日。秋晴れの爽やかな1日。呼子にイカ釣り(エギング)でも行こうかと迷いましたが、ひとり自宅の書斎にこもって「ものづくり」に励んでおりました。

20年前。放送局スタッフ時代。放送制作に携わった経験から、ものづくりの愉しさ、難しさは骨の髄まで染み込んでいます。つくづく、過去は今日につながる全てのプロセス…そんなことを考えます。

さておき、今回取り組んでいるのは「子供(小学生低中学年)向け・ビジネス知育ゲーム」というべきでしょうか?

これが実に楽しい。

こういうとき、ふとした瞬間に思いつくアイデア。頭の中に”湧いてくる瞬間”があります。その時には、さっと携帯やメモ帳に書き留める。

後々それが”形”になるわけです。

中小企業診断士は、クリエイトスキルを身につけた方がいい…これはぼくの変わらない持論です。

調査票、プレゼンシート、企画書。レポート(報告書)、ワークシート…その他のユニークなツール。これらは自ら考え、考案して生み出した方が断然いいのです。

商品(サービス)開発のプロセスは、中小企業診断士(プロコン)として、クライアント支援に外せない領域です。そのため、ノウハウは自らのオリジナル性を追求し、作り上げるべきなのです。

文章力もそうです。中小企業診断士は「調べる」「書ける」「話せる」「取れる」スキルが必須です。

書斎にこもり、コンサルティングツールの開発を試行錯誤しながら、この仕事に出会えた縁というものを、噛み締めていたひとときでした。

投稿日: 2021年10月6日 | 5:32 am

金融機関は「ただの金貸しか?」

金融機関のあり方を、中小企業診断士として痛切に考える今日この頃。コロナ禍における、あまりにの理不尽な金融機関の対応を、身近に経験することが連続してありました。

金融庁も柔軟な対応を、地方の金融機関には求めているにもかかわらずです。

地方の金融機関は、その使命感を忘れているのではないかとさえ考えてしまいます。そんな出来事が続いたわけです。

成熟した社会の今日、金融機関の本分は「事業家と寄り添いながら、融資を通じて応援・支援する」ことではないでしょうか?

もちろん、使命感に燃えたバンカーもいるでしょう。しかし、この緊急事態にもかかわらず、旧態依然とした「金貸し体質」の金融機関が何と多いことか…。

特に「がんばっている将来性豊かな事業を展開中の中小企業」には、心ある融資支援を心がけて欲しいものです。

いつまで経っても「金貸し根性」ばかりでは、いつの日かその価値が疑われ、社会から淘汰されることは間違い無いでしょう。

今この時期こそ、中小企業経営に寄り添った金融支援を、ぜひお願いしたいと願います。

アフターコロナが見えてきた、今こそ…です。

リレーションシップ・バンキングという言葉があります。中小企業が、普段から地域の金融機関と密接なリレーション(関係性)を構築し、スムーズかつ柔軟な支援をもらうようにする取り組みのこと。

最近のリレーションシップ・バンキングとは、金融機関のための言葉となった…のかも知れませんね。

投稿日: 2021年10月5日 | 5:37 am

金融機関の使命感に思う…

コロナ禍の収束が予想され始めた今日ですが、およそ2年にわたるコロナ情勢は、中小企業経営に多大な影響を及ぼしました。完全な外部環境としてのコロナ禍において、金融機関(特に地方銀行や信金、信用組合)はより企業に寄り添った財務的な支援が求められます。

ところが…です。このご時世においても、杓子定規な対応しかできない金融機関が何と多いことか…。

金融機関の本分は何でしょうか?特に法人営業においては、融資という支援を通じて、「企業や事業を育成支援する」ことではないでしょうか?

先日、僕のクライアントでの出来事。長年にわたり定期預金をしているにもかかわらず、融資を断られました。その時の対応といったら…。

何の提案も対案の提示もなく、「この財務状況では融資できかねる」の一点張りだったそうです。

対応も杓子定規の極み。さっさと手続きを済ませ、担当は無愛想に帰って行ったとか。

金融機関の実名をあげてもいいのですが、クライアントに迷惑がかかりますので、留めておきます。

僕のような中小企業診断士からすれば「なめるなよ!今に見ておれ!」という”怒り”が原動力となります。

はっきり言っておきますが、資金調達の方法は融資だけではありません。ましてや、本クライアントの事業は将来性豊かな夢のあるビジネスです。

利益が上がっても、今回邪険な対応しかしなかった金融機関とはお付き合いしないことを決定しました。

しかし…こんな対応では、金融機関業界自体の衰退も致し方ないですね…お気の毒…

投稿日: 2021年10月4日 | 5:12 am

ブランディング戦略でアフターコロナに備えるー3

「ブランディング戦略って、よく聞く(言う)けど、結局のところ何なの?」

この質問は、新しくご縁のあった経営者から実際に尋ねられた内容です。

う〜〜む。こういう質問を受ける度に、「僭越ながら僕のブログを読んでくだされば解りますが…」と言いたくなります…が、言わない方がお互いの幸福ですね。笑。

結局、中小企業企業経営にとってブランディング戦略といえば、「さすが◯◯と言ってもらえる、種々様々な取り組み」のことなのです。

この「さすが!」という評価を世の中から受けるようになれば、一定のブランディング戦略が成功していると観ます。

この取り組みは、全社あげての「長期的な、覚悟を持った、地道で辛抱強い」取り組みが必要です。

当然、お金で買えるようなシロモノではありません。絶対に!

ブランディングを、広告やキャッチコピーなどで実現できると思ったら大間違いです。そんなコンサルタントは、信用してはなりません。

さておき、アフターコロナに備えるために「さすが◯◯!」と言われる、取り組みをしていきましょう。

具体的には、

1 自社の現在の商品(サービス)における品質診断をする

2 診断の結果、求める品質と格差があれば(結構ありますよ)、品質向上戦略を立案・実行する

3 新商品・新サービスを開発し、セカンドブランドを立ち上げる(時と場合によります)

4 人財教育・育成に着手する(優秀なメンバーを育てる)

5 幹部・リーダーを育てる

主にこの5点です。

DXに取り組むのもひとつですが、中小企業経営は過度の効率化は不幸を招く場合がありますので、あくまでも慎重に…。

投稿日: 2021年10月1日 | 5:52 am

ブランディング戦略でアフターコロナに備えるー2

昨日、ブランディングが企業経営に様々な良い効果・成果をもたらす…と書きました。ブログを読んだ経営者から、「何となく分かるけど、具体的にどんな効果・成果なの?」と聞かれたので、お答えしたいと思います。

まず、ブランディングは「高価格で売り上げでき、高付加価値を実現することができる」戦略です。

収入の源は「売上」ですが、利益の源は「粗利益=付加価値」です。売上は膨張係数(膨らますことができる係数)ですから、大切なのはどちかかというと「粗利益=付加価値」ということになります。

価格主導権を握ることができるブランディング戦略に成功した場合、高付加価値(高粗利)経営を実現できるのです。平たくいうと、「儲かる」ということになります。

また、ブランディングは「ロゴなどを通じたインパクト・販促力」が備わるため、いい人財が集まりやすくなります。いい人財が集まると、企業の成長スピードが早まります。

人材の成長(人財化)が、企業の成長に直結しますから、ブランディングによって企業が自然成長していき易くなるのです。

まだまだありますが、具体的には僕のブログに散々書いていますので、ご一読ください。笑

どんなに小さな企業、どんな業種・業態においても「ブランディング戦略展開」は可能です。

ただし、中長期的な取り組みなので、じっくり時間とコストをかけて取り組むことや、経営者の覚悟が必要です。

極端に飽きっぽい経営者や社員・スタッフに任せられない経営者、投資をケチる経営者には不向きな戦略でしょうね。

投稿日: 2021年9月30日 | 5:58 am