ブランディング戦略でアフターコロナに備える

先日も書きましたが、アフターコロナが見えてきた今日この頃。中小企業企業経営も、新しい局面を迎えています。

コロナという、近年まれに見る経済的な逆風外部環境に見舞われた昨今ですが、今後ますます「企業間格差」が拡大することは明白です。

「企業間格差」であり「業種間格差」ではありません。

つまり、同じ業種の中において、格差がさらに拡大するということです。当然ですが、この逆風を乗り切らなければなりません。そして、勝ち組として、アフターコロナ時代を生き残っていかなければならないのです。

アフターコロナに、どう備えるか?これは、ブランディング戦略の立案と実行しかありません。

ブランディングの本質は「高品質、高価格、高付加価値」ですから、まずは自社の商品・サービスを検証し、間違いのない(※リピートをもらうことのできる)品質かどうかを見極めます。

ここで、目指すべき品質に届いていない場合は、即刻高品質実現を図るように手立てをするべきです。

新しい商品を開発するのもいいでしょう。新商品は、企業に活力をもたらしてくれます。

新しい商品群をつくり、セカンドブランドとしてプロデュースしていくこともオススメです。

中小企業経営の最大のタブーは、価格競争戦略です。価格競争を回避して、「選ばれる」企業になるためにも、是非ともブランディングを推進していきましょう。

ブランディング戦略は、様々な良い効果・成果を企業にもたらしてくれます。

投稿日: 2021年9月29日 | 5:23 am

怪しげな経営ツール推進(営業)に注意しましょう

最近のコンサルタントのブログやホームページを見ると、「稼ぎ方」とか「儲け方」とかそんなキーワードがなんと多いことか…。コンサルタントが稼ぎ方が分かれば、自分ですればいいのです。

以前から明言していますが、「稼ぎ方のテッパン方策」などこの世に存在しません。

「稼ぎ方のヒント」ならいくらでもありますが…。経営者の皆様、怪しげなコンサルタントの、怪しげな誘い文句に乗ってはいけませんよ。

言葉巧みな誘い文句に乗せられて、結局コストばかり高くなって全然使えない…などという経営ツールを時々(かなりの確率で)見ます。

特に注意して欲しいのは、リース契約というものです。リースは、途中解約が原則としてできません。リース会社が、依頼主に一括して、まず全額を支払います。依頼主は、毎月毎月リース会社に(基本的には月賦で)支払いをしていくシステムだからです。

もちろん、リースにもメリットはあります。

ただ、このガチガチの仕組みを利用して、高額(総額)な経営ツールの提案をする業者もいます。

I T関係の経営ツールに多いですね(たまたまかもしれませんが)。リースを検討する場合、冷静に判断できる相談者(顧問コンサルなど)を同席させた方がいい。毎月の支払い額(年間の支払額)や支払い期間、そして何よりサービスの中身です。

使えないシステムや、メンテナンス、不具合の場合の即対応など…総合的かつ冷静に検討して、導入決定してください。

信頼のおける協力会社ならまだしも、付き合い期間が短い会社が提案してくるITツールなどを検討する時は、他社と比較検討することをオススメします。

投稿日: 2021年9月28日 | 5:59 am

いい社風の会社には、いい人財が集う

先週の金曜日は、福岡市のクライアントでニューフェイス研修会(正確にはフォローアップ研修)を実施してきました。この会社は、僕のブログにも度々登場する、本当に素敵な会社です…が、あえて社名は避けます。笑

3ヶ月にわたるニューフェイス研修会(4月・5月・6月実施)を経て、9月にフォローアップ研修として実施したのです。現場に出て体験したこと、想い、振り返り…そして今後の成長プロセス計画をじっくりと考察してもらいました。

やっぱり「いい社風の会社には、いい人財が集う」ものですね。引き寄せの法則は、企業経営でも普遍です・

今回のメインプログラムは、長崎の店舗の店長によるゲストスピークでした。

入社したきっかけ、販売現場の出来事、お客様との感動的なやりとり…。

チーフに昇進したときのエピソード。挫けそうになったときの、仲間からの励まし…。

店長になり、低迷していた業績に苦しんだ日々。そして、回復した時の喜び…。

およそ60分間にわたって、たっぷりと語ってくれました。本当に感動的でした。

中小企業診断士として、プロコンとして、この会社の支援に携わって早6年。あらためてご縁のありがたさに感動し、経営理念を創出してブレない運営を主張して、組織づくりをお手伝いした思い出が、走馬灯のように駆け巡ました。

本当にご縁に感謝です。診断士として最高に感激した瞬間でした。

やはり、いい会社は人財を育みます。メンバーの成長が企業の成長!この価値観は、絶対に間違っていないことを確認できた1日でした。

投稿日: 2021年9月27日 | 5:41 am

企業を拡大していく最高の戦略とは?

中小企業経営者の中には、拡大志向の方が意外と多いことに気づきます。もちろん、拡大戦略を全く否定しませんし、そこに価値がある取り組みなら拡大路線も立派な経営方針です。

企業の成長には節目があります。節目というか、壁と言ってもいいでしょう。例えば、年商1億円の壁、社員数10人・30人…といった壁です。

いい会社と言われる企業の代表、伊那食品工業の塚越会長は「年輪経営」を主張され、無理なき成長を推奨されています。僕も、中小企業はしかるべきと考えています。が、拡大路線を思考される気持ちも分かります。

中小企業診断士として、経験上確実に言えることは、企業の柱となってくれる「幹部人財・リーダー」を育成していくこと…。これが拡大戦略の最強方策です。

優秀な幹部人財が在籍する会社は、自然と拡大していきます。つまり、人が集まってl来て”成長していく”のです。

ここで、勘違いを避けるためにあえて言いますが、「優秀な幹部が、いい技術をもっている幹部、稼げる幹部ではない!」ということ。

優秀な幹部人財とは、「すばらしいマネジメントができる幹部」のことです。

したがって、現在の幹部人財を一度再考課してみてください。間違った人財登用は悲劇を生みます。「人間味に溢れ、人から慕われ、ブレない信念と、真摯に仕事に打ち込む幹部人財」を育てていきましょう。

育てる責務は、経営者にあります。もちろんコンサルタントなどの力を借りるのもいいでしょう。

結果として、自社は拡大プロセスを経ていくはずです。

投稿日: 2021年9月22日 | 5:55 am

無限の打ち手を生かす条件

中小企業経営において、戦略というものは無限にあります。要は知恵を絞り、叡智を結集して難局を乗り切ることができるか?まさに今は、真価が問われているのです。

打ち手は無限ですが、優先順位があります。複数選択を同時並行して進めていくのは、人的資源に制限のある中小企業にとっては至難の技です。

そこで、優先順位を決めて実行していくことが大切なわけですが、ここで中小企業経営の基本中の基本「PDCA」を実直に回していく…ことこそ打ち手を生かす最大の条件と言えます。

PDCAを回していくためには、担当や時期、目的や手段を(5W2H)で具体的に決めることが大切。

よく散見されるのが、「言いっ放し」「計画倒れ」という現象です。中小企業経営において、PDCAを回して行かない社風があると、かなり致命的。なぜなら、限られた資源を一点集中して実行、突破していくことが常時求められるからです。

実は、このPDCA(マネジマントサイクル)。言うは易しで意外と難しい。だからこそ、専門家である我々経営コンサルタント(中小企業診断士)の出番なのです。

決めたれた戦略を着実に実行して、内容検証し、改善案を投下していく…。コンサルティング会社であっても、意外とできていない落とし穴です。

また、経営者の覚悟と実行力、ブレない精神力も試されます。

戦略実行の局面において、「ちゃぶ台返し」を多用し、チーム(組織)メンバーが白けることがないよう、しっかりと向き合いましょう。

投稿日: 2021年9月21日 | 5:20 am

仕入れて売る時代の終焉

アフターコロナ、ウィズコロナという言葉が、現実味を帯びてきた今日このごろ。中小企業経営においては、至難の時代の到来と言えるでしょう。

格差の拡大。これはますます進むでしょうし、同じ業界内で生き残る企業、淘汰される企業の明暗が別れていきます。コンサルタントの中には、今打つべき手を具体的に提案せず、打ち手のダメ出しばかるする輩を散見します。

このような混乱の時期にこそ、我々プロコンの出番ですし、クライアントの未来を一緒に創造するミッションにしっかりと向き合う時です。

今からでも遅くない。ウィズコロナ時代に向けた準備に、しっかりと取り組みましょう。

コロナ禍において、もっとも負の影響を受けている業種は、飲食店、来客型の中小小売業、宿泊業・式場などのサービス業。そして忘れてはならないのが、宿泊業や式場、飲食店などに商品を卸している商社です。

いま打つべき手の最大戦略ですが、具体的には…。新商品・新サービスの開発とブランディング(高品質化)、そしてマーケティングの準備です。

アフターコロナで、確実に起きることはオリジナル性の顕在化です。小売店においては、仕入れて売る時代は終焉が加速しました。

BP(プライベートブランド)商品の開発と品質の検証、そして情報発信などのマーケティング戦略の立案・準備が急がれます。今こそ、チャンスと捉えて打つべき手を着実に打ちましょう。

本物の時代…。本物の品質を提供する会社こそ、生き残りますし、人財を大切にする企業が躍進していきます。

 

投稿日: 2021年9月20日 | 5:46 am

クライアントや提携仲間と打ち合わせする時間

最近特にですが、県外からのお仕事のオファーが増えて、定期顧問支援先も14社ほどになりました。おそらく、これ以上のブッキングは、ご縁のあったクライアント様にご迷惑をかけることになるでしょう。あと1〜2社(月1回の訪問支援)でマックスです。

ほぼ1日のスケジュールが決まり、これが11月上旬まで埋まっている状態です(平日のみ)。

このような理由から、クライアント様や提携先と電話打ち合わせする時間すら、かなりタイトになっています。

最近は車中(Bluetooth)を利用して、打ち合わせするようになりました。これはかなり便利。月に2000キロも走っている僕にとって、車中の時間はかなり貴重ですし、文明の力のおかげで、何とかなっている実情です。

また、車中は携帯電話とつなぎ、動画チャンネルをフル活用しています。よく聴くのが、落語や講談です(神田伯山が好きです)。

何より、人を惹きつける話の内容や、進行・流れ。やはり参考になります。

中小企業診断士は、人に想いや構想を”伝えるスキル”が絶対に必須であり、大切です。しっかりと磨きあげましょう。

また、ラジオは主にAMをオススメします(最近ではAM放送もFM電波で聴ける局もあります)。

何よりも情報・トピックスが豊富。さすがに運転中はテレビは観れませんから。笑

車中には、メモ帳を設置しておきましょう。ふと思いついたアイデアや戦略が、じつはすごい思いつきだったという経験は、数えきれません。

投稿日: 2021年9月17日 | 5:41 am

続・ホームページをうまく活用していますか?

インターネットを検索して他社のホームページを見ると、「ステキなホームページだな…」とか「イマイチだな…」とか勝手な感想を抱いてしまいます。

僕は中小企業診断士ですから、「中小企業の情報発信事情」に精通しておく必要があるし、研究する責務もあります。

勝手な結論ですが、ホームページは「読むもの」ではありません。「観るもの」です。たまに、同業者(経営コンサルタント)のホームページを見たりすると、「文字ばかり」で読むに疲れるページを発見します。

人間は、「読むより、観るを好む」傾向がありますから、ホームページ自体も図柄や写真を多用した工夫が求められます。

また、気をつけるべきは「ブログ」「トピックス」の内容です。見ている人が、役に立つな…とか、面白いな…とかいう感想を持ってくれるような内容が望まれます(かくいう僕もまだまだ未熟ですが…笑)。

ちなみに、ブログは文字が必要です。記事ですから。ただし、可能な限り写真を掲載したいですね。

ホームページは、かっこよく仕上げたいものです。ただし、業者選定は気をつけましょう。言葉巧みに、暴利な価格を提示する業者もいます。大企業じゃないのですから、そんなにコストはかけられませんよね。

目安としては、30〜60万くらいで十分だと考えています。そして、ホームページを活性化するためのアドバイスをしてくれる、ITコンサルティング契約を結んだ方がベターです(僕も、信頼できる友人にITコンサルティングを有料で依頼しています)。

投稿日: 2021年9月16日 | 5:06 am

ホームページをうまく活用していますか?

中小零細企業にとって、限られた情報発信手段のひとつにホームページというものがあります。商売をしている以上、ホームページの作成・公開はいまや必須戦略と言えます。

そして、ホームページ内に設置している「ブログ」や「ニュース」「トピックス」といった発信窓口を、フル活用することが大切です。

ホームページは、全世界に公開される超広域情報発信手段ですから、使い方によっては諸刃の剣となりかねません。

あくまでも傾向としてですが、結果的業績が好調な企業やお店ほど、”こまめに”ブログやトピックスを更新しています。また、読んでいて面白い記事を公開しています。

僕も中小企業診断士として、ホームページ内でブログを書いています。平日はほぼ毎日更新していますので、ブログ公開から丸4年9ヶ月で1000投稿を超えました。

できるだけ面白い記事を書くように工夫しているつもりですが、これがなかなか難しい。大切なのは「慣れ」でしょうか?

さておき、中小零細企業はホームページの情報発信機能をフル活用して、様々な販促活動を展開できます。

つい数年ほど前までは、SNSにとって変わった情報発信手段も、ブログに誘導する「飛び道具的な役割」として確立されました。つまり、詳細な企業情報や企業価値に関する情報は、ホームページやブログが最適だということに気づいたのです。

このブログは、まめに更新していないとホームページが陳腐化し、かえってイメージダウンを招きかねません。

つねに、ホームページのブログを執筆し、更新して、ページ自体を活性化するように工夫してください。

 

投稿日: 2021年9月15日 | 5:48 am

『顧客育成』という考え方

以前から言われていた言葉かも知れません。が、改めて「顧客育成」という考え方の大切さを考える今日この頃です。

顧客開拓とか、顧客開発などといった言葉は、今でも言われています。つまり、新規でお客様をつくっていくという考え方です。

一方で、「顧客育成」とは「たまたま来られた(契約した)お客様を、わざわざ来てくれる(取引してくれる)お客様にする」とう考え方です。

これは、地道でとてもエネルギーが必要な、根気のいる取り組みであることに間違いありません。

地道だから大切なのです。そして、「顧客育成」は中小零細企業にとって、究極のマーケティング戦略と言っても過言ではないでしょう。

顧客とは、ファンやリピーターのことです。新しくご縁があったお客様を、リピーターやヘビーユーザーに育成していく。ここに至るためには、お客様のことに「寄り添った姿勢やマインド、そして言動」が必須となります。

そして、顧客育成のためには「顧客の個別管理」をしていく必要があります。お客様の、個別情報の把握と情報に合わせた提案で、「飽きさせない」ことです。

中小企業経営にとってもっとも恐ろしい現象は。「顧客離れ」です。ファン、リピーターが減っていくこと…です。そして、一度離れたお客様は、なかなか関係性が修復できません。

そのためにも、顧客管理ではなく「顧客育成」を主軸とした、オペレーションを展開していきましょう。

最近のコロナ禍が収束した時(ウィズコロナ社会の到来)は、顧客育成の取り組み結果が試される時です。

投稿日: 2021年9月14日 | 5:53 am