新しいコンサルティング分野の開発

先日、コンサルタントとして尊敬する大先輩と一緒に支援しているクライアント様において、「ゲーミフィケーション研修」を提供してきました。

この分野は、新しいコンサルティング領域として是非とも広めたいと思っているメソッドでもあります。

僕が開発した「ビジネス・ボードゲームツール」を利用した、社員研修なのです。今回は、小中学生向けに開発したものを使用しました。

が、これが大人でも愉しめて学べる…。そんな嬉しい発見がありました。「基本編」と題して、お金の流れや「仕入れて、製造して、販売する」といった基本的な商売の流れ。

販売しなけれは、お金が入ってこないという、「売上」づくりの難しさ…。約75分間のゲーム展開でしたが、参加者のキャラクターも垣間見えました。愉しんで取り組んでいただきました。

研修自体は、ショートバージョンで「講義・レクチャー」「ゲーム体験」「振り返りディスカッションとシェア」でおよそ3時間です。

次回は、「応用編〜起業家向けビジネスボードゲーム」を提供しようと思っています。

新しい分野の開発は、コンサルティング(診断士)にとって必須だと考えています。また、このゲーミフィケーション・コンサルティングの分野は、オンラインでは味わえない「リアルならではの面白さ」があります。

実戦的なコンルティングも同じく…です。

オンラインで提供できるのは、座学型の研修・勉強会まで。

現地・現品・現時の三現主義に基づくコンサルティングは、仮想空間では実現できません(今の技術では)。

それにしても、我がことながらとても面白いツールを開発しましたね。ひょっとして、天才?かも…笑笑

投稿日: 2021年9月13日 | 5:32 am

それでも前を向く!

僕のクライアント様の中でも、コロナ禍による負のスパイラルがじわじわと迫ってくる局面に差し掛かってきました。さすがにこれだけ長引くと、業績による定量実績だけでなく、最も大切な絆やチームワークといった部分においても、負の影響を否めない事態です。

僕はできるだけ、現場に行き、経営者と対峙して”これから”の作戦をじっくりと議論するようにしています。不思議なことに、深く熟考すると「知恵」が浮かんでくるものです。

大切なのは、「諦めないこと」です。

アフターコロナ、ウィズコロナを睨み、今できることを精一杯取り組んでいるか?これが、これからの成否を分けるのです。

正直アフターコロナは、さらに「ホンモノ志向」が高まると確信しています。今、精一杯の企業努力をしているか?先を見据えた、戦略を考案・実行準備しているか?自らを幹部を、そしてメンバーを鼓舞してモチベーションマネジメントに取り組んでいるか?

経営の基本的な戦略が、改めて問われているのです。

経営者は、船(会社経営)を止めるわけにはいきません。途中で下船もできません。なぜなら、船長(責任者)だからです。

過去は過去。あるのは今と未来だけ…です。

では、未来を明るくするために、今できることにしっかり向き合いましょう。

できることは無限にあるはずです。新規販売戦略先の立案・リストアップやアプローチ。新商品(新サービス)の開発・仕入れ、補助金申請もしかり。社員研修で成長を促すのもいいでしょう。

それでも、前を向く!です。

投稿日: 2021年9月10日 | 5:39 am

コンサルティングの受注ノウハウと実践ノウハウ

僕のブログでは、中小企業診断士(経営コンサルタント)の仕事は「やり方(ノウハウ)」ではなく「あり方(姿勢やマインド)」が問われます!と再三主張しています。

先日、大切な友人でもありブレーンんでもあるMr .YAMASHITAくんから「それは、貴方だからできる主張であり、大半の中小企業診断士(経営コンサルタント)」は、ノウハウすら分かっていない方々だと思う!」と助言されました。

そして彼は「そろそろ、コンサルティングのノウハウや受注方法などを具体的に公開していきませんか?」と提案してくれました。続けて、「それが結果的に、中小企業診断士の価値向上に繋がるのです!」とアドバイスしてくれました。

なるほど…という思いと同時に、これまでの経験や体験から導き出した「確信」と、それに基づくコンサルティングノウハウを、公開していこうと決心しているところです。

方法は現在思案中ですが、

1 中小企業診断士として独立したいけど、クライアントとの接点開発が分からない。

2 中小企業診断士として独立したけど、収入が思ったように上がらない。

3 中小企業診断士を志して、勉強中だけど「独立してやっていけるか不安」だ。

4 中小企業診断士として、どんなコンサルティングサービスを提供すればいいか分からない。

5 中小企業診断士として、オンリーワンノウハウを確立したいが、ベンチマークするものがない。

そんな方々向けに、新しい取り組みをスタートしようと思っています。11月ころでしょうか?

投稿日: 2021年9月9日 | 5:09 am

コンサルティング実績の真意

中小企業診断士や、自称コンサルタントが、”コンサルティング実績”としてホームページ上で「売上◯◯◯%達成!」とか「来店客数◯◯UP!」などと掲載、アピールしている現象。

僕のブログで再三にわたり、そんなチープな情報発信は”やめるべき!”と主張してきました。が、まだまだそのような内容を散見する時に、「誇り高いコンサルタント(中小企業診断士)でいたい!」と思うものです。

何度も主張しますが、業績(売上や利益、客数や客単価)拡大は。100%クライアントの実績です!支援者である中小企業診断士(経営コンサルタント)は、寄り添ってサポートし”パワー”を引き出したに過ぎません。

医者が「私が患者さんの病気を治しました!」と言わないように、経営コンサルタントも声高々にそんなチープな情報発信はしないことです。

医者は学会などの発表において、治療実績や研究報告として発表することがあると思います。

コンサルタントも然り。研修会などでの事例発表では、お互いの課題かいけるサポート力向上の目的で、情報共有することもあるでしょう。

コンサルタティング実績として、ホームページ上で宣言できる内容は”事実”だけです。例えば、関与実績の社数、セミナーの講師経験数、企画書や研究レポートの提出数、課題別の関与実績数…など。

それは、”まぎれもない事実”だからです。コンサルタントが、実績として公開する情報には心から気を付けなければなりません。

下手をすると、イメージダウンを招きかねないからです。

投稿日: 2021年9月8日 | 5:33 am

商品開発会議の高揚感!

僕のクライアントで、密かに考案されている新商品があります。先日、佐賀市内のおしゃれなバーで、その商品開発会議を実施しました。ベテランのバーテンダーに、様々な意見を伺いながら、比較検討していきます。

プロのバーテンダーに協力してもらう開発会議は、高揚感と臨場感が違います!

様々な方向から比較検討ができ、商品イメージが作りあげられていきます。

詳細はまだ企業秘密のため、明かすことはできませんが、素晴らしい商品ができつつあることだけは断言しておきましょう!笑

数種類のベースとなるスピリッツ(蒸留酒)を比較、テイスティングしていきました。

コアターゲットイメージ、コアターゲットが使用するシーンのイメージ議論…。本物のプロトタイプを目の前にして、比較検討議論は真剣に進行していきます。

品質イメージが出来上がると、情報発信イメージの検討に入ります。商品全体のカラーイメージや、ラベルなどの議論もとても大切。

イメージひとつで、新商品の売れ行きを左右するからです。

コロナ禍にもかかわらず、21時ギリギリまで商品開発会議にご協力いただいた、野口マスターに心から感謝します。

そして、経営コンサルタントとして、商品開発会議を現場で実施する価値・大切さを再確認できた貴重な一日になりました。

投稿日: 2021年9月7日 | 5:12 am

特定利権がない強み

国家資格の中にも様々ありまして、弁護士や税理士、公認会計士や社会保険労務士…そして中小企業診断士。法律系の士業には、特定利権が付与されている資格があります。

特定利権というのは、その国家資格ホルダーにしかできない業務のことを言います。

ちなみに、中小企業診断士には特定利権というものは、ほぼ皆無と言ってもいいでしょう。

僕は現場型の中小企業診断士として断言しますが、特定利権というのは邪魔な存在でしかありません。

なぜなら、特定利権があることで、その利権そのものが専門業務であるというイメージがついてしまいがちになるからです。

専門業務のイメージは、ともすれば「それしかできない」イメージに変わり、結果的に仕事の幅を狭めてしまうことになりかねません。

もちろん、専門家の中には幅広い業務対応をなさっている方もおられます。

企業経営というのは、課題が多岐に渡ります。

実に多種多様な経営課題に対応していくためには、全方位型の業務を得意とする中小企業診断士の出番と言えましょう。

とはいえ、中小企業診断士が全面解決できる課題も少ない。そこで、他の専門家との連携が重要になってくるわけです。

さまざまな専門家と人的ネットワークを形成し、初期症状の対応をして、全面解決は専門家と連携する…。中小企業診断士は「経営の町医者である」と宣言するのは、その理由からなのです。

町医者ですから、寄り添った誠意ある応対がとても大切だといえます。

投稿日: 2021年9月6日 | 5:50 am

”顧客化する”ということ

中小零細企業にとって、大切な収入源は「売上」ということになります。売上がすべての業績における、バロメーターであり企業の成長をいち早く計る指標となるのです。

売上を上げていくのは、企業の生命線なのですが、この戦略は実に難しい。一瞬の売上は、小手先のマーケティングで何とかなります。

広告を打つとか、キャッチコピーを考えるとか、チラシを巻くとか…。そういったマーケティング活動も大切ではありますが、所詮、来店客を一時的に増加させる施策に過ぎません。

大切なのは、売上を上げ続けること…です。これは、ひとつ「顧客化する」ことが唯一の戦略です。

顧客(=ファン)を創ること。これが売上を拡大していく、唯一の方策なのです。ただ、これには相当な努力と、継続した価値創造が必要となります。

最短距離で売上拡大を実現する方法もありますが、中小企業にとって急すぎる売上拡大は、相当なリスクも伴うことを覚悟しましょう。

経営基盤というものは、構築するのに時間がかかるものなのです。

また、業績拡大が企業の存続意義でありません。企業経営の目的でもありません。

存在意義は、企業活動を通じて社会に価値を投下すること。企業の目的は、関わる人たちの幸せの実現です。

売上や業績は、結果現象にしか過ぎない。ゼニカネ勘定で経営をしていると、早晩様々な人たちに見捨てられます。特に怖いのは、「客離れ現象」。

顧客化の逆現象なのです。また、一度離れてしまったお客様を戻すのは、至難の技なのです。

投稿日: 2021年8月31日 | 5:03 am

いい会社をつくりましょう!

表題は、日本でいい会社と言われる企業の代表格「伊那食品工業」の経営理念です。ここに「たくましく、そしてやさしく」とフレーズが続くのですが、僕はこの経営理念の美しさに惚れ込んでいます。

勝手にですが(笑)、僕が提供する講演会やセミナーのタイトルにしているほど…です。

伊那食品工業の塚越会長は、「いい会社とは?」の問いに、「周りが、いい会社だねと評価してくれる会社」と言われています。なるほど。すべての評価は第3者がするものだし、周りがほっとかない会社は、結果的業績が素晴らしいに決まっています。

このコロナ禍において、「いい会社」をつくることに邁進する企業と、業績至上主義の企業とでは、格差がさらに広まることは必定でしょう。

であるならば、外部環境(コロナ禍)を受け入れて、常に平常心の営みを続けた企業だけが生き残るはずです。

業界的な大変革は、アフターコロナでも起こり得ないと僕は思っています。当然ですが、人々の価値観の変化により新しいビジネスチャンスの発生や、古いビジネスモデルの衰退は起こるでしょう。

ひとつだけはっきりしていること…それは、業界内での格差拡大がさらに急速に広がるということです。

いつの時代でも、社員を大事にし、お客様目線を崩さず、取引先との良好な関係を構築する…そして、地域社会に貢献している…。そんな企業が社会から高い評価を受けて、支えられる経営を実現できるのです。

この現象はどの業界でも同じ。コンサルティング業界でも同じです。

投稿日: 2021年8月30日 | 5:40 am

中小企業の財産論

会社は家庭と違い、経済活動が目的です。家庭は、幸せを育む場所、会社は事業を通じて周囲を幸せにする場所…という違いがあります。

「幸福感」という共通点はありますが…。

企業の財産といえば、財務上では「資産」ということになるでしょう。専門用語で言うと「流動資産」と「固定資産」の合計がその主な内容ということです。

しかし、中小企業経営を鑑みた場合、隠れた財産に目をつけておく必要があります。

例えば「人=人財」。これこそ、中小企業がもっとも大切にしたい財産と言えましょう。この人財力は、財務諸表上には絶対に現れてきません。

次に「モノ(商品)=開発構想中の新商品など」。これも、大切な財産と言えます。中小企業はざまざまな場面で、差別化戦略を必要とします。

当然、お客様に提供する商品(サービス)も差別化が重要。

構想中の新商品価値。これもまた、財務諸表に現れてきません。

最後に「ジョウホウ(情報)=知的財産」です。特許や商標などの、独自の知的財産も隠れた、大切な資産なのです。

このように、中小企業経営には隠れた大切な財産が眠っています。この財産を導き出し、価値を深めていく支援は中小企業診断士の大切な仕事なのです。

残念ながら、金融機関はここのところを見落としがち。なぜなら、専門家が策定した財務諸表(事実)でしか、評価しない傾向があるからです。

また、税理士や公認会計士にも、過去の事実(財務諸表)でしか評価しない方々もおられます(全員がそうではありません…念のため)。

未来価値を作り上げる支援家・中小企業診断士の、「中小企業の財産評価目利き」は、とても大切だと再認識する今日この頃です。

投稿日: 2021年8月27日 | 5:41 am

「集客のやり方」教えます?って…

ホームページを開設して4年以上経過しますが、時々(というより結構な頻度で)、マーケティング会社を名乗る営業メールが入ってきます。その主な内容は、「集客の方法を教えます。」とか「ネットを通うじて、もっとクライアントを開拓しませんか?」といった類のもの。

明言しますが、曲がりなりにもプロの経営コンサルタントです。経営コンサルタントは、当然のことながらクライアントの業績向上のために奔走する専門家です。

その経営コンサルタントが、集客の方法を教えてもらう??などとは…。医者が「治療方法を習う」という論理と一緒だと思いませんか?

随分と甘く見られものです。

このブログで、そんな営業は無駄ですよ!と主張しているにもかかわらず、飽きもせずそんな提案をしてくるなんて…。僕のブログを読んでいないのでしょうか?

営業をかけてくるなら、ブログぐらい読んでからにしてはどうですかね?

さておき、集客方法が簡単に見つかるのであれば、大発明だと思いませんか?そのようなテッパン方法は、この世に皆無と断言できます。

そして、集客が課題なのではなく「顧客化(ファン化、リピート化)」が課題なのですから、「たまたま客を、わざわざ客」にする…そのための方策・戦略を考案した方が現実的なのです。

今後さらなるIT技術の発展とともに、AIを活用した集客方法などを考案・提案する企業が増加するでしょう。

どこまで技術が発展しても、中小企業の顧客創造戦略は「アナログ」が基本だということを忘れてはなりません。

投稿日: 2021年8月26日 | 5:29 am