志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

法政大学経営大学院。人生を一度リセットして、”学び直し”をする場としてはこれ以上ないステージだったと、今でも思っています。大学院では、第二次試験を免除されるという特権だけでなく、ビジネスを体系的に学べる場として、終了後の活動に大いに役立つモノ・コトを習得できました。

何より、仲間たちに恵まれました。

どのメンバーも忘れられない、大切な友人たちです。時にはぶつかり、励まし合い、刺激しあった…本当にステキな仲間たちでした。

心からリスペクトする仲間たち…。数人の友人を紹介したいと思います。

小森さん…小生の隣の研究デスクだった、心から尊敬する人生の大先輩。現在、カイゼンマイスターというコンサルティング会社を代表として経営されています。研究熱心な姿勢と、年下の同級生である我々にも屈託なく接してくれる気さくな人柄。小森さんは、我々同期の中の灯火的な存在だったと思います。また、お会いしてお酒をご一緒したい…そんな方です。

手塚さん…大学院修了後、独立コンサルタントとして活動されています。母校、法政大学経営大学院の企業診断実習教員も務められている、人間的にも尊敬する先輩。理想の上司とは、こういう人のことを言うのだと思います。

たっちゃん…ん〜なぜか、この男のことを思い出しては無性に会いたくなる不思議な友人。競馬の話と下ネタ話で大いに盛り上がりました。この男…大学院修学時にすでに行政書士と社会保険労務士のダブルホルダー。そして、社労士試験合格年に中小企業診断士第一次試験に合格したという本物の秀才でした。

縁があって同じ校舎に集った、大切な仲間たち。

他にも紹介したい人はたくさんいますが、それはまたおいおいに…。

〜to be continued〜

投稿日: 2020年5月12日 | 8:49 pm

志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

37歳で門をくぐった、法政大学経営大学院。研究課程は、正式に「イノベーション・マネジメント研究科イノベーション・マネジメント専攻MBA特別プログラム(中小企業診断士養成課程)」と言います。

4月上旬に始まった授業は、とにかく「調べて、書き、発表する」の連続です。時には、そのボリュームの多さに参ってしまうこともありました。

ただ、ひとつひとつの命題が、インプット型の勉強しかしてこなかった小生世代にとってはとても新鮮でした。それこそ必死になって取り組んだことは確かです。

多くの仲間たちの存在も心強かった。中小企業診断士養成課程(通称M特)は、第1期生。大学院側も初めての取り組みで、かなりの迷走感もありました。しかし、それもまた愉し。今思い出しても、良き思い出しか蘇りません。

小生といえば、朝早くから夜遅くまで、研究室に籠もりました。ひたすら、読み・書き・スライドにまとめる…。妥協はなかった。

妥協すれば、地元九州に残してきた家族に申し訳ないという思いがありました。

あの頃を回顧して、今後輩の皆様に助言できること…。

大学院での研究に、常に目的意識を持っている必要があると思います。目的を「中小企業診断士の資格取得のため」としてしまうと、実にもったいない大学院生活になるでしょう。

法政大学経営大学院はビジネスの根幹を学ぶ場として、様々な角度から研究を深めていってほしい。ビジネスの本質を学ぶ経験が、修了後に独立しても、必ず生きた経験・知識として役に立つでしょう。

〜to be continued〜

投稿日: 2020年5月11日 | 10:57 pm

志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

先日、機会をいただいた母校・法政大学経営大学院のオンライン・ゲスト講義。コロナ情勢の影響で、苦学を強いられている後輩の皆さん、志高い仲間たちの、幾ばくかの”心の糧”としてもらえたら…と思い、久しぶりに大学院時代を回顧してみたいと思います。

***************************

平成19年3月下旬、今からおよそ13年前。故郷・佐賀から状況し、東京・早稲田の学生寮(上田寮)にお世話になりました。

◆上田寮…東京都新宿区。当時は、賄い付家賃7万3千円という貧乏学生(当時37歳 笑)にはありがたいリーズナブルでした。

4畳半一間、2段ベッド。共同トイレ、3分間100円の共同コインシャワー…今思い出しても、懐かしい。

寮母さんもとてもいい方でした。73000円の家賃を持っていくと、一旦受け取り「はい、これお小遣い。」と言って3千円をくれるほど…。心優しい人でした。今もご健在でいらっしゃれば嬉しいのですが。

上田寮は、テレビの取材が度々入ることで有名で、小生も一瞬ですがテレビに出演しましたよ。

ちょうど先”慎吾ママ”がブレークした頃で、本人出演の取材が入っていました。

入学式も参列しました。舞台は、日本武道館です。武道館の席がいっぱいになった風景を見て、法政大学は本当にマンモス大学なんだと改めて感じました。

翌日、法政大学経営大学院の新一口坂校舎で、イノベーションマネジメント研究科のガイダンスがありました。

志の高い仲間たちとの初めての出会いです。とにかく、充実した設備に感動したことを覚えています。当時は、無銭LANの全館使用は珍しいことでした。なんといっても、校舎が新しい。そして一人にひとつの研究デスクは、モチベーションを掻き立ててくれます。新

中小企業診断士養成課程(MBA特別プログラム:通称M特)第1期生である我々の仲間は全部で15人(途中退学者が1人なので実質14人)でした。

中小企業診断士養成課程は、必修科目だけでかなりのハードルです。専攻したい科目でも、必修科目と重複して諦めないといけないこともしばしば。

ガイダンス後、すぐに授業がスタートしました。それにしても、佐賀市内との生活レベル違いに驚きました。特に物価の高さ…。貧乏生活を圧迫します。

月額13万円の奨学金を申請していましたが、それだけでは買いたい本も買えない生活です。

こうして、37歳の大学院生活が始まりました。

~to be continued~

投稿日: 2020年5月10日 | 8:36 pm

今、逆張り経営を立案・実行するとき。

業界の常識を打ち破り、同業他社がとならい戦略を実行していくことを”逆張り経営”と言います。実はこれ、ブランディングを確立する上で、とても重要な取り組みなのです。

小生のクライアントでも、この逆張り経営を実践している躍進企業もあります。とても魅力的な企業です。業種がら、コロナ情勢の影響が大きいクライアント様もあります。

しかし、この逆風の中、果敢に来るべき終息に備えた準備を着々と進めている中小企業です。

さて、逆張り経営を取り入れたいと思っている経営の方々に、ひとつ助言をするとすれば”ヒト=人財を中心とした戦略実行”が大切だということ。

人が活躍でき、人が評価され、人がモチベーションを上げることのできる取り組み…”逆張り経営”の根幹と言えます。

5月9日現在、コロナの自粛ムードがやや緩和されつつあります。街中には、明らかに人手が増えました。

このまま、終息に向かって欲しいと切に願いますが、それはまだ希望的観測の状況でしょう。

我々のような中小企業経営者が、できることはコロナ後の経済環境に備えること…それに尽きます。

これまでの常識を打ち破った、ビジネスモデルの開発・新規事業の構想、新商品の開発、新しい顧客層の開拓、社内の各種制度の整備…。打ち手は無限です。

経営者一人で考えるよりも、幹部・社員を巻き込んだ戦略ミーティングを開催してほしい。

コロナ終息後の躍進戦術を立案するのも、戦略実行していくのも、現場の社員に他ならないのですから…。

投稿日: 2020年5月9日 | 9:41 pm

失敗しない方策はあるが、成功する方策はない。

中小企業経営は、道の領域に踏み込んでいく、あるいは道の市場を開拓していくフロンティア精神が不可欠だと思います。今日、久しぶりに書店に行きビジネス書コーナーに寄りましたが、なんとまあ「成功法則を教えます…」的な書籍が多いことに驚きます。

経営には、成功法則というものは存在しません。あるのは「失敗の可能性を限りなく低減させる法則」なのです。

また、コロナ情勢のような時節になると、「成功」という言葉に敏感になりがちですよね。

一方で、「成功」という言葉を定義づけできている経営者は、どれほどいらっしゃるでしょうか?

成功とは…「お金を1億円貯めること?」「事業を拡大して100億円企業を作ること?」…どれも正解です。その人の価値観ですから。

しかし、経営コンサルタントの端くれとして「事業の成功」は頑なに定義づけしています。事業の成功とは、「永続発展」です。未来永劫発展していく企業を作り上げること。これが成功というのです。

逆に「失敗」とは?事業の停止、消滅です。

ある時期に1億円の経常利益を叩き出したとしましょう。しかし、3年後に倒産していた…。そんな事例は枚挙にいとまがありません。

特に不測事態の連続である中小企業経営においては、常に永続発展していくための各種戦略立案が大切です。

投資と維持のバランス。経費と粗利益のバランス。それぞれのバランスを意識した経営を心がけましょう。

来るべき、コロナの終息に向けて今やるべき戦略を、粛々と実行していく…。覚悟が大切です。

投稿日: 2020年5月8日 | 7:33 pm

中小企業が、コロナ情勢に際し取り組む戦略 〜財務戦略編ー2〜

「金融機関から、融資をしますよ…という提案があっているが、いかほど借りたらいいでしょうか?」この時期に、経営者から相談を受ける主な内容です。

”中小企業の財務戦略の理想は『無借金経営』である!」というのは小生の持論ですが、これもまた平時の話。今日のような緊急事態に際しては、「目一杯借りる」ことが理想です。

今は資金(現金=キャッシュ)の有高で、生き残りの成否が分かれます。

大切なのは、キャッシュマネジメントなのです。潤沢な借入金を確保できた場合、賢い経営者ならば資金留保しておきます。なぜなら融資と言うのは良きも悪きも”借金”だからです。借金は返さないといけません。

借入過多状態が不安だ…という中小企業経営者も結構おられます。その際は、収束時までプール(留保)しておき、そこから返済すればいいのです。

さて、借入金の安全圏ないですが、小生の経験から「年間の粗利益額の50%」までは安全圏と考えています。

10億円の売上があり、粗利益率が40%であった場合、返済に苦慮しない粗利益の額は2億円ということになります。そこまでは、問題なく商売に邁進できます。

怖いのは、借入金依存です。一度依存に陥ると、なかなか抜け出せない…。手形の決済機が近づくと、また金融機関に相談に行くという事態になりかねません。

ただし、これも平時の考え方。緊急事態においては、ありとあらゆる手段を講じて資金確保に努力してください。

何事も先立つものがないと、打ち手(戦略)がなくなります。

投稿日: 2020年5月7日 | 10:44 pm

中小企業が、コロナ情勢に際し取り組む戦略 〜財務戦略編ー1〜

企業経営は決してお金儲けの手段でありません。お金儲けは、結果現象として現れるものであり、企業経営の目的は「関わる人の幸せの実現」なのです。

ですので、戦略としての優先順位は決して1番ではありません…ただし、平時においては…です。

現在のような緊急事態(コロナ情勢)においては、ありとあらゆる手段を講じて、資金確保に努めます。資金は、企業にとっては血液も同然。無くなってしまえば、即失血死ということになります。

中小企業診断士として現場を駆け回っていると、お金のことで苦慮している中小企業経営者が本当に多い。

実は”お金が足りないこと”には原因があり、それは収入源(売上)によるものではなく、実は”管理=マネジメント”にあることが多いのです。

毎年赤字計上という企業を時々見かけますが、共通点は普段からの資金管理の杜撰(ずさん)さというものです。

はっきり言いますが、企業は赤字では倒産しません。赤字でも、将来性豊かな戦略を講じていれば、金融機関が手を差し伸べるからです。また、資金調達の方法はいくらでもあります。

企業は資金の調達ができなくなった時に、倒産のリスクが限りなく高まります。その要因は、普段からの散財や資金マネジメントの皆無、会計事務所任せの体質などによるものです。

経営者であるならば、自社の現状(特に財務)は、大枠の認識をしておくのは必定です。

毎月の資金繰り管理表を策定し、現金有高を把握し、支払いの期日と額を管理しておく。

このような緊急事態になればなおさら、普段の経営能力が露呈してしまいます。

投稿日: 2020年5月6日 | 5:32 pm

中小企業が、コロナ情勢に際し取り組む戦略 〜商品戦略編ー2〜

商品(サービス)戦略は、企業ブランディングを不動のものにするために、とても重要なファクターです。商品にこそ、企業努力や企業価値の結晶であり、メンバー(社員)の想いがつまった成果物であるからです。

さて、コロナ情勢の今月末までの緊急事態宣言延長に際し、中小企業経営は一層の厳しい環境にさらされることは間違いない。

では…どうするか…です。

同じ境遇に置かれた立場から、提言をしていきたいと考えています。

特に商品開発に関しては、研究分野であると同時に得意分野である立場から、様々な角度から助言ができると思います。

商品とは何か…をまず見つめ直すことからスタートします。商品は”お金儲けのツール”では決してありません。

『お客様を幸せにするツール』です。ですので、本当のお客様目線とは、お客様にとって良いことか、良くないことか…で判断され、開発されるべきものです。

また、コロナ情勢のような社会現象は、今後いつなん時再来するか検討がつきません。そこで、リスク管理の考えからも新しい価値を生むための”新商品開発”に着手する時でしょう。

飲食店経営においても、PB商品を開発して販路を開拓する戦略もあります。まず必要なのは、知恵とエネルギーです。

今の負の環境に憂うよりも、今の環境を少しでもよくするために”どうするか?”を考えたほうが健全です。

そのための重要かつ推奨する戦略が、新商品(サービス)の開発であり、それに伴う新販路(チャネル)の開拓であると思うのです。

投稿日: 2020年5月5日 | 6:09 pm

コロナ終息後に備えるべきこと…。

今回のコロナウィルスによる深刻な経済環境は、中小企業経営に様々な教訓をもたらすものと思います。また、このような状況を逆手にとって、”備える”ことがもっとも賢明な方法です。

まず、”高い依存度の危険性(リスク)”が教訓として浮かびます。飲食店においても、デリバリーやテイクアウトのブランディングを確立していた企業は、比較的被害が低い。

逆に完全来店型(100%に近い)の企業は、大打撃です。またB to Bビジネスでも同様のことが言えます。お得意様を一社に依存していると、失った(取引停止など)時のダメージの大きさは計り知れません。

金融機関もそうです。リレーションシップバンキングはとても大切ですが、複数の金融機関と窓口を作っておきましょう。担当バンカーによって、情勢や対応が変わるものです。

そして何より、商品依存度です。一部のヒット商品に依存するのでなく、今こそ自社の商品ラインナップの検証、ブラッシュアップ、新開発を進める時です。

今回のコロナ情勢は、経済環境に大きな影響と価値観の変革を及ぼすものと言われています。影響が大きいのは、中小企業を取り巻く環境ということに間違いありません。

逆風の影響にするか…追い風にするかは、経営者のタクト次第です。

今の環境に際し、「できることを粛々とやる…そして、成果物をノウハウとして蓄積する」ことに邁進しましょう。

小生も頑張ります。中小企業経営の端くれとして、このコロナ情勢を乗り切り、飛躍する良き事例となるべく、努力していきたいと思います。

投稿日: 2020年5月4日 | 8:09 pm

中小企業が、コロナ情勢に際し取り組む戦略 〜商品戦略編ー1〜

経営資源の「ヒト(人財)」「モノ(商品)」「カネ(現金)」「ジョウホウ(ノウハウなど)」は並列ではなく、「ヒト(人財」」が上位にくる概念であることは、再三主張している通りです。

しかし、人財の次にくるプライオリティといえば、「モノ(商品)」であると考えています。価値ある商品(サービス)を開発し、高付加価値経営を実現するのが、中小企業のあるべき姿であるからです。

昨今のコロナ情勢は、資金確保の緊急性を助長しました。もちろん、カネがないと「打ち手」が無くなってきます。資金確保は、何とかクリアしてほしいモノです。

財務戦略については、後述します。

さて今日…新商品や新サービスの開発に着手、または現商品のブラッシュアップに挑戦する中小企業がいかほどあるでしょうか?

多くの企業が、外部環境であるコロナ情勢を憂い、政府の対応策に不満を漏らしているような気がいたします。

正直なところ、他責にしても打開策は生まれません。今、この情勢を勝ち抜き、生き残るためには自助努力しかないのです。

その努力はどういうところに現れるか…。それは、「どんな価値(商品やサービス)を開発してきたか…」ということです。

経営は「価値を創造する行為」に他ならない。であるならば、経営努力は「開発された価値」に現れるのです。

「景気は有効需要に喚起されるモノではない。有効供給(価値)が景気を決めるのだ」とは恩師・坂本光司先生のお言葉。

今まさに、有効供給をいかにして生み出すか…自社の真価が問われる時と思い、不断の努力を期待しています。

投稿日: 2020年5月3日 | 10:56 am