セミナーのクオリティは熱意と具体例とユーモア

今日はコンサルタントの大先輩である、RE-経営(アールイーけいえい)の嶋田先生のセミナーアシスタントを務めました。

会場は福岡市博多区のリファレイン駅東、貸会議室です。

中小企業経営者から会計事務所スタッフ、社会保険労務士やプロのコンサルタントなど、30名を超える方々が受講されています。

テーマは、経営承継「可視化」戦略セミナーというものです。

今、中小企業経営の最大の課題「事業承継」を円滑に進めていくための計画書、戦略立案をSWOT分析を駆使して策定していきます。

この「可視化」ということがポイントで、見える化することにより、経営・事業のバトンタッチをスムーズにコミットメントするノウハウなのです。

それにしても、嶋田先生のセミナーはいつもながら面白い。

熱意あふれる話し方・訴求力。そして具体例に裏打ちされた説得力ある内容…。

今回も本当に刺激になりました。

仕事柄、様々なセミナーや講演会に参加する機会がありますが、正直言って眠たくなるような内容も多い。

セミナーは刺激と気づきをもらい、それを自らの事業に反映・投影させなければ意味がありません。

また、クドクドと抑揚のない話をされる先生のセミナーは、正直つまらない。

話の中に、ユーモアがあればなおさら面白いですよね。

まさにセミナーは熱意と具体的事例の提示、そしてユーモアがクオリティを決めます。

嶋田先生は、小生が新卒入社した時のコンサルファームにおける上司なのです。

当時の上司というのは、不思議なものでまさに「あひるの雛の刷り込み行動」。

経営している会社は違うのに、永遠の上司という感覚が拭えません(笑)。

嶋田先生、今日も本当に勉強させてもらいました。ありがとうございました。

投稿日: 2019年6月20日 | 11:40 pm

10年ひと昔…独立5年目の夏

令和元年のスタートである5月は、小生のコンサルティング・オフィス「エイチ・コンサルティング」第5期目のスタートでもありました。

あす、小生は誕生日を迎えます。この10年を振り返り、30代はひたすら走った時代のおかげで、充実した40代を過ごせている…と思うこの頃です。

独立したのは4年前です。

この4年間は、当初は苦しい時もありましたが、徐々にクライアント様にも恵まれ今日に至りました。

独立して本当に良かったと思っています。

フリーの中小企業診断士(経営コンサルタント)は、何から何まで自己責任です。

クライアントの未来を創るお手伝いをしている以上、自分の経験や知識・智恵、人脈をフルに駆使して、寄り添うことが重要です。

志高い中小企業診断士の皆様には、ぜひフィールドに飛び出して「困っている中小企業経営者」のために奔走してほしいと切に願っています。

よく、中小企業診断士は「喰えない資格」と言われます。

小生が資格挑戦する時も、「一銭にもならない資格を取ってどうすんの?」とありがたい(笑)言葉をかけられたこともあります。

断言しますが、どんな士業でも”何もしなければ”食えることはありません。

中小企業診断士は、”立派に食える資格”です。では、収入を上げて独立・自活していくには、どのような戦略を立案するか?が大切ですよね。

それに、企業内でぬくぬくとしている診断士に、毎日毎日「生きるか死ぬか」の勝負をしている経営者が仕事を依頼しますか?

小生が独立開業した理由は、「経営者と同じ土俵に立つべき」という信念があったからです。

独立5年目の夏を迎えました。

様々な趣味で、生きる愉しみを味わいながら、仕事でも中小企業の経営現場を思う存分駆け回りたいと思います。

投稿日: 2019年6月19日 | 11:57 pm

生涯就労時代の到来

中小企業診断士として活動していると、企業経営の最終目的は「人を幸せにする」ことだと実感します。

ヒトの中でも、とりわけ一番に来るのは「社員(無期・有期関わらず)」を幸せにすること…というのは恩師・坂本光司先生の言葉です。

小生も全くその通りだと思っています。

企業経営は、「お客様第一主義」の前に「社員第一主義」でなければならない。

なぜならば、社員が幸せでないと、お客様を幸せにすることなど到底できないからです。

人の幸せは、”働く”ということで実現できると考えています。

働き、人に接し、人に喜ばれ、自分も喜ぶ…これが生きているという証ではないでしょうか?

 

超高齢化社会の今日、我々40〜50代の人が、年金だけをもらいながら豊かで幸せな老後を送ることなどできっこありません。

人生の最終コーナーに入り、悠々自適な暮らしを愉しんでいくためには…?

本当に、向き合わなければならない命題です。

静岡県磐田市にコーケン工業という会社があります。

仕事をしているスタッフの年齢は、10代からなんと90代までの方々です。

コーケン工業には定年制がありません。働けなくなるまで働ける会社です。

当然、障害者の雇用にも注力しています。

4世代が頑張っている企業として脚光をあびる優良企業。こんな会社が、増えていけばいいなと思います。

これからは、まさに生涯就労の時代。

生涯にわたって社会に貢献し、収入を得ていく。その収入で幸せな老後を送る…こんな人生を目指したいですね。

投稿日: 2019年6月18日 | 11:00 pm

ハートフル(心のこもった)コンサルティング

経営コンサルタントとして活動していると、ついついクライアントの業績にのみ目が行きがちになります。

中小企業診断士(プロの経営コンサルタント)は、クライアントの業績責任を負うことはできません。

クライアントの業績は、経営者自身が負うべきで責任です。

プロのコンサルタントが担う責任は、”クライアントをいい会社にする”ことに他なりません。

ちなみに小生のコンサルティング・クレド(信条)は、「叡智を導き、人幸福の企業経営を支援する」です。

企業経営は、ヒトが幸せになる営みなのです。

稀に、成果主義でコンサル支援を依頼される場合があります。

このような依頼は、コンサルタントとしては勇気を出して断るべきです。

企業経営の成果(業績が成果とするならば)は、経営者自身の責任だし、コンサルタントは「クライアントの経営パフォーマンスを向上させること」だからです。

経営コンサルタントが、クライアントにできることは絶対的に限度があります。

しかしながら、様々な制約条件(時間や労力など)の中で、最大のパフォーマンスを提供することがミッションであり、コミットメントすべきことです。

経営の現場に寄り添った、ハートフルなコンサルティング支援を約束していきたいですね。

投稿日: 2019年6月17日 | 8:00 am

M&Aを生業とするコンサルタント

M&A(企業の合併と買収)の支援をしているコンサルタントや、コンサルティングファームがありますよね。

中小企業の事業承継問題が顕在化している今日です。

彼らの事業には、一定のリスペクトをしています。一定の…。

なぜなら、企業の売買を事業として成立させる場合、その責任はとてつもなく大きいモノがあるからです。

しかし、ただ買収の仲介をして手数料(フィー)だけもらい、後の支援をまったく実施しないコンサルタント(ファーム)も存在します。

この種のある意味ブローカー的な、M&A仲介事業を手がける企業が”経営コンサルタント”を名乗ること自体、至極迷惑です。

ただ儲かるからとか、困っている経営者(中小企業経営者)を食い物すべくM&A支援事業を手がけるコンサルタント。

はっきり言いましょう。

事業承継の一環として、M&Aのニーズは高いモノがあります。

しかし、M&Aを手がけた場合の、事業軌道化(合併後の事業安定化と社員の待遇整備など)を手がけないとコンサルタントの仕事ではありません。

企業とはモノではなく、生き物です。

そこに集う人間たちの思いが詰まった集合体である会社。

その会社を売買するという責任感を痛切の感じて、M&Aビジネスを手がけてほしいですね。

投稿日: 2019年6月16日 | 7:48 pm

企業(自社)のポテンシャルを計測する

中小企業にとって、生き残るためのまたは、ブランディング強化のための経営戦略立案は重要なファクターであることに、間違いはありません。

経営戦略はいわゆる未来創造型の処方ですから、立案の際には自社の現状認識が必要になります。

現状を正しく認識しなければ、正しい戦略が立案できません。

では、何を持って認識するか?が重要です。

目に見える現状(例:企業理念は明文化している)はさることながら、目に見えない潜在的な現状能力(ポテンシャル)の分析が大切です。

目に見えない潜在能力は、「企業理念はメンバーに正しく認識され、行動指針として浸透しているか?」などの内容です。

このポテンシャルを計測していくため、定期的に自社の現状認識を施すことをおススメします。

以外と経営者の認識と、現場現状がズレている場合が多い。

このズレを放置していくと、間違った戦略を現場投下して、せっかくの経営資源(最大はヒト)を失う機会損失を招きかねません。

ポテンシャル(潜在能力)分析の手法については、このブログで様々オープンにしていきますが、経営資源(ヒト、モノ、ジョウホウ、カネ)別に調査・分析することが重要です。

ヒトについてですが、不満店をあぶり出すような調査方法は、意味が浅いですね。

最大で最強の経営資源であるヒトのモチベーション具合はどうか?モチベーションを引き出すための社内体制はどうか?など、前向きでポジティブな調査項目を立案しましょう。

投稿日: 2019年6月15日 | 11:00 pm

ブームはチャンスかリスクか?

これから何(どんな事業や業界)が熱いと思いますか?…とは、創業相談などでよく聞かれる質問です。

これまで様々な事業が、ブームに乗りそしてブームが去って衰退していきました。

ボーリングや岩盤浴、カラオケもそうでしょう。

衰退していった事業でも、見事に生き残って利益を享受されている立派な事業者も存在します。

しかし、ブームを求める事業は「チャンスか?リスクか?」というと…。

様々な考え方があると思いますが、中小企業診断士の立場からすると「リスクです!」と断言できます。

事業を始める場合に、何をもっとも考案しなければならないか?というと、事業の目的(理念)です。

このブログで再三主張していることですが、「何が儲かるか?」でなく「何のために商売をするのか?」を軸にビジネスプランを考案することです。

事業の判断基準をスタート時点から「損得」にした場合、様々な経営判断の局面において「損得勘定」をしてしまいます。

結果、お客様やスタッフが離れていく結果になりかねない…のです。

また、ブームを追いかけるビジネスは、ブームが去った後の生き残り戦略立案が極めて難しい。

このような理由から、ブームはビジネス(事業)にとってリスクなのです。

投稿日: 2019年6月12日 | 12:46 pm

クオリティはブランディングの礎

今日は大切な大切なご支援先である、佐賀市内の元気印企業、田島興産株式会社様で終日会議参画しました。

そこで嬉しいお知らせを受けて、無理を言ってブログに掲載することを許可してもらいました。

佐賀市上下水道局から、2018年度の工事成績優良企業のトップとしての表彰を受けられたのです。

平均点数87点の好成績で見事、最優秀賞の受賞です。

社員数50人ほどの中小企業が、生き残るための企業ブランディングを徹底して推進する、素晴らしい会社です。

田島社長に頼み込んで、写真撮影を許可してもらいました。

ん〜〜いい表情ですよ、社長!

中小企業の企業ブランディングは、商品やサービスの品質(クオリティ)がその趨勢を決定します。

価格でも、納期でもありません。

「ひ・ん・し・つ」です。

逆に言うと、中小企業は徹底した高品質を追求することが重要です。

「高付加価値に向けた努力が、高品質を実現し、結果として高価格を可能にする」のです。

田島社長、そして社員の皆様、本当におめでとうございました〜〜。

投稿日: 2019年6月11日 | 11:45 pm

プロジェクト型コンサルティング

中小企業診断士(経営コンサルタント)の仕事として、クライアントの経営パフォーマンスを向上させることが第一ミッションです。

経営パフォーマンスとは、業績か?というとそれだけではない…ということはこのブログで何度も主張しています。

コンサルティング支援内容は、クライアントの状況によって千差万別変化していきます。

つまり、同じ内容をコンサルティング支援するということはありえません。

経営コンサルタントは、クリエイティブな仕事です。

中小企業診断士だからと言って、「診断してコンプリート」ということはありえませんし、報酬(フィー)はいただけません。

経営コンサルティングのタイプに、プロジェクトというものがあります。

つまり、”何かを創り出す支援(お手伝い)”です。

コンサルタントの仕事は、プロジェクトメンバーのマインド・スキルを最大限引き出し、プロジェクトを成功に導くためのファシリテート、ということになります。

このプロジェクト型コンサルティングが、クライアントで計画・実施・実行支援できるか?が、稼げる中小企業診断士の分かれ道といってもいいでしょう。

ちなみに、小生がクライアントで支援しているプロジェクト支援は以下の通りです。

新規事業開発PJ、人事考課制度開発PJ、新商品開発PJ、採用制度開発PJ…他にもあります。

全てが、ゼロからイチを創り出すクリエイティブ・コンサルティングです。

投稿日: 2019年6月10日 | 11:00 pm

中小企業診断士は演出家である。

クライアントにて、総合コンサルティング(経営全般のコンサルティング支援)を展開していく場合、中小企業診断士の仕事は多岐に渡ります。

特に、演出家としてのタスクは、避けられないものがあります。

中小企業診断士は、演出家の側面を持たなければなりません。

演出家とは、映画や舞台などの作品における「監督」のことです。

脚本や台本を的確に解釈し、演出家として自分の方向性を決めます。スタッフや俳優をセレクトし、引っ張り、まとめ上げる。また、作品を納得いくまで創り上げる…。

まさに診断士の仕事でしょう。

中小企業診断士は、「経営情報(財務諸表や現状分析資料、視察から得られた1次情報)を的確に解釈し、方向性(仮説)を決定する。経営資源やメンバーをセレクトして巻き込みながら、経営課題に納得いくまで向かい合う」ことが仕事だからです。

中小企業診断士はプロの経営コンサルタントである以上、クライアントの経営パフォーマンス向上がミッションです。

経営パフォーマンスとは、業績的財務的な向上だけではありません。

それはあくまでも結果現象であり、クライアントが”いい会社になる”ことが正しいミッションです。

ミッションに向き合って、様々な課題解決をソリューションしていくプロセス。このストーリー(物語)を成功に導く演出家としてのマインドが、中小企業診断士には必要なのです。

投稿日: 2019年6月8日 | 11:00 pm