理論は所詮、理論である

例えば中小企業診断士として仕事をするとき、クライアントさまに助言・アドバイスを施します。

あえて指導という言い方はしませんが、支援・サポートいう表現がマッチするでしょう。

時々、経営者から「以前知り合った診断士(経営コンサルタント)の先生は、専門用語ばかり並べて、面白くなかった」ということを聞きます。

経営戦略やマーケティング学では、様々な理論やフレームワークが研究・開発されています。

時々、中小企業診断士や経営コンサルタントのセミナーにおいて、この理論やフレームワークの使い方ばかり説明される先生がおられます。

正直言って、毎日のように「切った張ったの勝負をしている中小企業経営者」の方々は、理論やフレームワークなどの話は退屈でしょうがないと思います。

それは、あくまでも戦略立案のためのツール(道具)にしか過ぎないからです。

そして、理論やフレームワークを一生懸命”説明”する経営コンサルタントも存在するのです。

中小企業経営者が、もっとも興味を持ってくれる情報は”生きたホットな情報”なのです。

つまり、実在する中小企業の成功事例や失敗事例。また、発展途上の企業の取り組みプロセスなどです。

理論は所詮、理論にしか過ぎない…。

これから中小企業診断士(プロコン)として、フィールドで活躍しようと考えている志高い仲間には、是非「失敗を恐れない大胆な戦略提案と実行支援による生きた事例」を経験されることをおススメします。

投稿日: 2019年5月18日 | 10:58 pm

愉しくなけりゃ仕事じゃない…

「仕事、愉しんでますか?」…これは、社員研修の時に参加者に対して必ず投げかける言葉です。

こういう話をすると、「仕事を楽してどうする?」という経営者や、「仕事は楽しいことばかりじゃない」という参加者がいらっしゃいます。

小生が主張する「仕事を愉しむ」というのは、”自分のミッションに向き合う愉しさ”や”課題を自ら解決していく愉しさ”のことです。

つまり、”仕事そのものをワクワクしながら取り組む”ことです。

社会人にとって、仕事をしている時間を約10時間とすると、1日のうち約4割を仕事に当てていることになります。

この時間を、愉しみながら取り組むことができれば、幸せな人生と言えますよね。

ところが、仕事そのものを愉しんでいる方々は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?

逆に、仕事そのものが苦痛で、やりがいのないものだったら…実にもったいない時間の浪費ということになります。

この仕事を愉しむということ。

意外と自分自身の考え方や、努力の仕方、仕事への向き合い方で変わってくるものです。

マズローの欲求五段階説の最上位は、自己実現の欲求ですよね。

人間はの努力や価値を認められてこそ、最高の欲求が満たされるのです。

ということは、仕事を通じた努力や価値を、”自ら”高めていく必要があると思われるのです。

自分自身ができる「働く方改革」とは、”仕事を愉しめるよう向き合う”ということなのではないでしょうか?

投稿日: 2019年5月17日 | 11:30 pm

ブランドを決定づけるもの

よく商品ブランドや企業ブランド、ブランディングという言葉を耳にします。

セミナーなどでも、ブランディングの手法やノウハウを伝授する風潮のテーマで実施されていますよね。

中小企業の業績は、”ブランディング”によるもの…といっても過言ではありません。

では、ブランド決定づけるものは何でしょうか?

開発商品のパッケージデザイニングやコピーライティングでしょうか?または、広報展開や営業力を上げることでしょうか?

全く違います。

ブランドを決定づけるもの…それは”品質=クオリティ”に他なりません。

ブランディングというのは、”高付加価値・高品質・高価格”のことを言います。

商品でいう品質とは、お客様の期待を裏切らないハイクオリティです。

また、企業ブランドは”企業の品質”がそれを決めますから、企業の品質とは”人財力”に他なりません。

小生が、ブランディング戦略は”人財の成長が伴う”と主張するのは、その理由からなのです。

投稿日: 2019年5月16日 | 11:00 pm

中小企業診断士として読むべき本

プロコンを生業としている人で、本を読まないという方はいないでしょう。

読書は士業の生命線といっても過言ではありません。

しかし、忙しく限られた時間の中で”どんな本を読むか”というチョイスについては、よく考える必要があります。

よくいらっしゃるのが、ノウハウ本をよく読む、頼る経営コンサルタントや士業の方々。

ノウハウ本自体を読むことは否定しませんが、自分のノウハウとしてパクるのはお勧めしません。

プロコンならば、ノウハウは自分で開発しましょう。

クライアントへの商品開発支援と一緒です。

はっきり言って、くだらない書物も多いですね。

中小企業診断士や経営コンサルタントが読むべき本は、中小企業経営者の苦労話や感動話が物語風に書かれているノンフィクション本。

フィクションでもいいので、頑張る経営者やスタッフにスポットが当たられた小説。

そんな本を強くオススメします。

当然、我が師、坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」(1〜6巻)が最も推奨したい本であることは間違いありません。

投稿日: 2019年5月15日 | 9:00 pm

鳥獣撃退器具『コナイくん』誕生!

熊本市内で防鳥施工(鳥害対策)事業を手がける株式会社あんらく。

今日はプライベートでもお世話になっている、安樂社長との打ち合わせで訪問してきました。

数年の構想を経て、誕生した鳥獣撃退器具「コナイくん」の完成取材に赴いたのです。

ものづくりは”お役に立つ”という発想が欠かせない…この基本的な”こころ”が大切です。

見てください。このコナイくんの勇姿を!

サイズは、150mm×150mm×100mmでとってもコンパクト。

マンションなどのバルコニーで、鳩をはじめとした鳥害を防止する撃退器具です。

センサーに反応した(センサー前を通り過ぎた)鳥に向かって、威嚇音と刺激臭噴霧(自然由来の原料)、発光効果で、鳥を寄り付かなくするスグレモノです。

コナイくんは、猫の撃退用もあります。

戸建住宅の猫被害でお悩みのユーザー向けです。イノシシやシカなどの撃退用も開発中。

今回開発された1号機は、鳥害と猫害対策用です。

特徴を紹介しておきます。

例えばマンションバルコニーの場合、鳥の侵入や糞害・営巣(巣を作る)などを防ぐために、防鳥ネットを設置しますが、ベルコニーからの景観が損なわれます。

コナイくんは、バルコニーにある室外機のあたりに設置します。

基本的には置いておくだけ。効果は実証済みです。

ご興味ある方は、(株)あんらくにお問い合わせを! 電話番号096−380−7373  

 

 

投稿日: 2019年5月14日 | 11:00 pm

足りないから採用するのか?育成したいから採用するのか?

中小企業にとって人財の採用や育成は、企業成長の趨勢を決する重要な課題です。

元来、限られた経営資源で勝負せざるを得ない中小企業は、唯一の経営資源である”ヒト”で勝負せざるを得ないからです。

このような理由から、中小企業にとって人財採用・育成戦略は、建設的に制度化する必要があります。

ところが多くの企業が、「不足するから採用する」行き当たりばったりの計画なき採用戦略をとっているのが現状なのです。

学卒(高等学校、大学、専門学校)採用は、基幹人財を育成する点で推奨されるものですが、中小企業こそ制度を創り、実行していく必要があります。

まざに「不足するから採用するのか?育成したいから採用するのか?」という命題に向き合うことです。

正しい戦略は、「育成したいから採用する」という方針に間違いありません。

今後、人財の売り手市場が当分続くでしょう。

今こそ「選ばれる企業=いい会社」への方針転換と方針合わせを徹底的に進めて行くことが重要です。

「足りないから採用する」戦略をとった場合、仮に経営理念にマッチしない人材が入社してくると、育成自体が困難になる可能性が高い。

そうなると、結果的にコスト増になるし、人材にとってもこ幸福とは言えない事態が予想されるのです。

投稿日: 2019年5月13日 | 10:16 pm

中小企業診断士のプレゼンテーション力

中小企業診断士の営業力掛け算。最終回は、プレゼンテーション力です。

最初に言っておきたいこと…それは「プレゼンテーションは”説明”と次元が違う」ということです。

執筆したコンサルティング企画提案書についてプレゼンする際、大切なのは大きく3点あります。

1点目は、企画書に書いていない部分(特に期待される効果と成果)を、明確に具体的に伝えることです。

経営者のハートにもっとも響く内容は、「コンサルティング事例」です。

コンサルティング支援により、事例として「こんな効果があった、こうなった」などの生きた事例がもっとも説得力があります。

そういう意味では、中小企業診断士(プロコン)は”経験が商品になる商売”といえるでしょう。

2点目は、経営者からの質問事項を想定して臨むということです。

経営者はコンサルタントに大きな期待を寄せます。

自社をどう導いてくれるか?コンサルティングのアウトプットはどうなるか?…などなど。

どんな質問が飛んでくるか…最初は分からないですが、経験を積むことで想定することができるようになります。

要は、恐れず数多くの経験を積むことです

3点目は、熱いプレゼンテーションにすることです。

もっともダメなパターン…自信なさげで、暗い口調のプレゼンです。

自信のないプレゼンテーションでは、仕事をいただくことはできません。

経営者から「このコンサルタントなら、少なくとも会社を元気にしてくれるな…」と思われるようなプレゼンテーションにしましょう。

 

投稿日: 2019年5月12日 | 1:00 am

迷わず行けよ、行けばわかるさ。

「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ。」

アントニオ猪木氏の名言である。

ビジネスシーンを考察する時、特に中小企業診断士として活動するときにも、この名言の意味を噛みしめることがよくある。

戦略実行を躊躇するときに、実行するかどうか迷うときに、この言葉が何度背中を押してくれたか分からない。

中小企業診断士として、今後も生きていきたいと誓っている小生にとっては、これからも大切にしていきたい名言である。

投稿日: 2019年5月11日 | 9:42 am

中小企業診断士の執筆力

中小企業診断士にとって「書けるスキル」は必須です。

何を「書けるか?」。レポートや記事も大事ですが、プロの経営コンサルタントとして、稼ぐための「書けるスキル」は何と言っても企画提案書ということになります。

企画提案書に盛り込む内容の中で、もっとも大切なものは「企画意図(目的と狙い)」です。

目的を的確にきちんと記載していなければ、いざコンサルティング支援がスタートし、進んでいくうちに内容のズレが生じやすいからです。

結果として、クレームや契約打ち切りの事態になりかねません。

次に重要なことは、コンサルティング支援の内容をできるだけ詳細に記載することです。

ただし、気をつけなければならないのは、”文字ばかり”の長々しい文章にならないようにすることです。

できるだけ図や表を駆使して、プロらしい企画書に仕上げましょう。

企画書も中小企業診断士の「作品」です。

コンサルティングの内容に関しては、ガントチャートなどを駆使してスケジューリング化しておくと、クライアントの不安を解消できます。

クライアントは、フィー(報酬)を払って仕事を依頼される訳です。

ですから、できるだけストレスや不安を解消する必要があります。

最後に、コンサルティング支援の料金提示です。

時給計算にすると、まずは時給1万5千円を目指したいところです。

つまり5時間(1日)の支援で、7万5千円です。

ちなみに小生は、契約期間や契約内容により若干の変動は生じますが、1日(5時間)の支援で月額10万円を設定しています。

 

投稿日: 2019年5月10日 | 11:31 pm

中小企業診断士のヒアリング力

中小企業診断士(経営コンサルタント)が、クライアント企業に対してまず施さなければならないオペレーションは、事実確認(ファクトチェック)です。

つまり、クライアント(中小企業)の経営の実態に肉薄し、現場で起きている事象をひとつひとつ確認していくことです。

事実確認のひとつの手法に「ヒアリング」というものがあります。

ヒアリングは、経営コンサルタントとしての大切なスキルです。

つまり、中小企業診断士は”聞き上手”にならないと、その任務が完遂できません。

よく、経営者や幹部、スタッフからのヒアリング中に「口をはさんでしまう」せっかちコンサルタントがいますが、プレゼンテーションはヒアリングを十分実施した後に施すものです。

ヒアリングをする際に大切なコト…これは共感力といってもいいでしょう。

あいずちや、肯定表現などに気をつける必要があります。

前回書いた「現場調査力」と「ヒアリング力」を駆使して、中小企業の現場に身を持って迫り、事実確認をすれば、処方箋(改善案や戦略案)が浮かんできます。

肉薄する、身を持って迫るとは?

それは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を研ぎ澄まし、問題意識を高めて現場観察することに他ならないのです。

投稿日: 2019年5月9日 | 11:11 pm