中小企業経営学の真髄を極める…。

令和元年5月1日。小生のコンサルティングオフィスも第5期のスタートを切ります。

独立、フリーの経営コンサルタントとして4年間。ひたすら走り続けた印象です。

毎日繰り返される面談・会議・現場視察・打ち合わせ。この仕事は、とてもドラマティックで愉しい。

それは、中小企業経営が人間の営み、人間のドラマの集約として位置づけられるからだと考えています。

現地・現時・現物の現場型コンルティングを実践していく…これからもこの信念は揺らがないでしょう。

母校、法政大学経営大学院を修了して11年。

これからも、中小企業経営学の真髄を極めるべく、奔走したいと思っています。

 

今日、1年間のプロジェクト型コンサルティングを終了したクライアント様から、お礼のお手紙をいただきました。

このような心遣いをいただくと、この仕事をしていて本当に良かったと思います。

また、コンサルタント冥利につきます(涙)。

メンバーの皆様、こちらこそご縁に感謝です!本当にありがとうございました。

投稿日: 2019年4月10日 | 11:00 pm

新卒採用活動に思うこと

中小企業経営学は、人間学であると言っても過言ではないでしょう。

社長(トップ)の考え方、キャラクター、人柄が社風に反映されるからです。

ヒトの営みである中小企業経営は、ある一定の時期と規模を越えたら、新卒採用にチャレンジすべきだと考えています。

新卒学生の採用活動スタート期限が、年々早まっている今日。

中小企業にとっては、将来の基幹人財を育てるチャンスとなる新卒採用活動が、厳しい環境となっていくことは必至です。

最近では、大手企業(大企業)がインターンシップ制度を駆使して、大学生を早くから囲い込むような戦略も展開されています。

学卒新卒採用活動を推奨するのは、将来の基幹人財に育てることが、企業の成長を決定づけるからです。

採用活動は、決して”採用試験”ではないという信念を、中小企業ではブレずに持つべきです。

決してふるいにかけることを目的とした”試験”ではないということです。

中小企業にとっての学卒新卒採用活動は、「経営理念=価値観」とのマッチングの場であると位置付ける…。

小生の大切な大切なクライアント様から教えてもらいました。

航海に例えることができる中小企業経営にとって、企業とメンバーにとっての共通の価値観形成ほど大切な取り組みはないと考えさせられます。

投稿日: 2019年4月6日 | 11:31 pm

中小企業診断士(経営コンサルタント)として最も大切なハート

経営コンサルタント:中小企業診断士にとって最も大切なスキルは何でしょうか。コンサルタントの究極のミッションは、「クライアント企業を”元気”にすること」ですよね。

ここが、会計系の士業(税理士や公認会計士)と中小企業診断士の大きな違いであると、小生は考えています。

彼はどうしても、結果現象である業績について注力していきます。

売上がどうか?利益は出ているか?投資は健全か?…などなど。

それも大切なポイントであることには間違いはないのですが、経営コンサルタントである中小企業診断士は、クライアントが”いい会社”であるかどうか、に注目すべきです。

以前にも述べましたが、「業績がいいから”いい会社”ではない、”いい会社”だから業績がいい」のです。

クライアントを元気するために、必要なファクターは何でしょうか?

特別なノウハウでしょうか?

豊富な知識や経験でしょうか?

どれも、一番大切なファクターではありません。

中小企業診断士にとって最も大切なファクターは、マインドにあります。

”明るさとポジティブシンキング、そして不屈(あきらめない)の思考力”であると言えます。

日々死活問題として、経営に向き合っている中小企業の経営者。

尊敬すべき人たちに、向き合い対峙する時にノウハウや技術は二の次です。

「あんたといると何か元気が出てくるよ…」と言ってもらえる人格と人間的魅力が必要なのです。

 

投稿日: 2019年4月2日 | 6:59 am

業績至上主義の会社、人財至上主義の会社

業績至上主義の企業に所属していると、日々変化する売上や利益目標に目が行き、一番大切な”社員がイキイキと頑張る社風づくり”ができません。

以前所属していた会社(転職を3回経験。勤務した企業は3社)は、すべからく業績至上主義の企業でした。

業績重視の企業経営者は、”ヒトとりカネ”の価値観を持たれているような気がします。

このブログで何度も訴えていますが、カネはヒトが創り出す(稼ぎ出す)産物にしか過ぎません。

ヒトよりカネが大切だという経営者は、企業経営の舵取りを間違えてしまう運命にあります。

 

ところで、ES(社員満足度)とCS(顧客満足度)を同列で捉えている経営者もおられます。

やもすれば、CSがESよりも勝ると豪語する経営者(そんな税理士もいましたねぇ)もいます。

彼らの理屈はこうです。

CSが担保されていないと、お金が稼げない。お金が稼げないとES(社員満足度)が実現できない。だからCSが大切なのだ…。

ここでおかしいことに気づきます。

ESがカネで満たされると”勘違い”している点です。

ESというのは、「会社への帰属意識、仲間意識」「仕事自体の愉しさ」「経営者の人間的魅力」「会社の将来性」…などファクターは多岐に渡るのです。

研修会でそうブチまける税理士に対して、その話を怒りを感じながら聞いていた小生は、あえて反論することはしませんでした。

 

企業経営で最も大切なことは、社員を大切にする経営です、間違いありません。

人材を人財に成長させ、躍動する企業。

そんな人財至上主義の会社が、最終的には業績を向上させるのです。

 

投稿日: 2019年4月1日 | 5:00 am

志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

このブログでは、中小企業診断士やプロのコンサルタントを志す仲間たちのために、少しでも気持ちの糧となるよう、体験談を綴っていきたいと思います。

この仕事を通じて、困っている中小企業のお役に立つ仲間が増えていくことを祈念して、体験・経験・培った価値観・ノウハウを赤裸々に語っていきます。

 

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2回目の第一次試験が不合格に終わり、折れたハートを修復できたのは年明けの平成18年1月からでした。

3回目のチャレンジでは、受験戦略を大きく転換しました。

つまり、補助科目と言っていいい「経営法務」と「経営情報システム」を得点源にしようとしたのです。

戦略としては、検定試験にチャレンジして克服するというものでした。

経営法務対策として、ビジネス実務法務検定試験2級。経営情報システム対策として、初級システムアドミニストレータ(初級シスアド:廃止。現在はITパスポートと同等)にチャレンジしたのです。

この戦略は当たりました。

狙い通り、得点源として模擬試験の点数も目に見えて上がっていきます。

そして何より、同じ志で診断士を目指していた友人(ワタナベくん、カワブチくん)の合格が刺激になりました。

今だから話せますが、その頃、仕事の合間はほとんど受験対策に充てていました。

昼食時間は問題集と格闘、移動時間は音声学習です。

アポイントの合間は、喫茶店に行って勉強です。

国家資格にチャレンジするということは、その覚悟を持てるか?ということなのです。

月日が立つのは早い。勝負の平成18年8月第一土曜日・日曜日がやってきました。

〜to be continued〜

投稿日: 2019年3月31日 | 9:24 am

叡智を導く…ということ

時々、小生のコンサルオフィス「エイチ・コンサルティング」の社名由来を聞かれることがあります。

一応、法人(株式会社)にしていますがその理由もあります。

法人化していないと、少なくとも経営に対して、毎日死活問題として向き合っておられる中小企業経営者に対して対等の立場になれないと思ったからです。

社名由来については、本名から来てるの?とか言われますが、そんなことはありません。

冗談で、「ヘンタイ」から来てるの?とも言われますが、そんなことは絶対にありません。

社名由来については、経営理念に由来しています。

コンサルオフィスを立ち上げた時、経営理念について深く考えました。

経営資源が乏しい中小企業経営に関して、自分がどう関わるか…?知恵を引き出すことしかない…。

「人間の無限のすぐれた知恵(叡智)を導く、そして企業経営の目的(人を幸福にする)を実現する」を具現化して、社名にしたのです。

手前味噌ですが、小生の価値観を端的に表現することができたと考えています。

投稿日: 2019年3月30日 | 11:41 pm

志の航跡 〜仲間たちへのエール〜

久しぶりに、国家資格:中小企業診断士の試験に挑戦した頃を回顧してみたいと思います。

国家資格:中小企業診断士第1次試験。

 

平成17年に受験したはじめての一次試験が、568点に終わりました。合格点600点まで32点です。

当時は8科目ありましたから、1科目につき4点ほどの不足です。

 

この悔しさは死力を尽くして挑戦した者しかきっと分からない。

1ヶ月ほどは、悔しさと挑戦心が入り混じる複雑な時間を過ごしました。

 

モチベーションはなかなか上がりません。まさに腑抜け状態でした。

来年の受験に向けた対策を再開したのは、それこそ11月に入ってからです。

第1次試験は、来年は突破するだろうとの憶測と手応えから、学校の受験対策は2次試験対策コースに切り替えました。

4月に入り、小生の人生を大きく変える出来事がありました。長男が誕生したのです。

月日が経つのは早い。すぐに暑い夏がやってきました。勝負の8月です。

模擬試験ではかなり好成績をあげていましたし、600点を超えることもザラでした。

 

第1次試験は大丈夫だろうと、慢心が生まれていたのかもしれません。

試験会場は、その年から西南学院大学に移りました。

その年は、財務会計が本当に難しく、まずいなと思いながらも2日間の戦いを終えました。

自宅での自己採点…556点。昨年よりもダウンの点数です。

これが国家試験なのです。国家がプロとしての称号を与えるとは、こういうことなのです。

心が折れましたね。ポッキリと。  ~to be continued~

投稿日: 2019年3月29日 | 11:03 am

投資すべき対象とタイミング

カネというものは経営において、限りある資源と言えましょう。

では、限りあるカネをどこに運用し、投資をしていくかは、経営者の手腕によるところが大きいと言えます。

つまり、投資の対象(戦略)とタイミングを間違うと、機会損失(チャンスロス)を招いてしまうのです。

基本的に製造マシンを投資で投入する際、スペックと金額をケチりすぎると、結果として製造そのものに支障をきたす時があります。

品質で勝負する中小企業においては、道具やマシンへの投資は大胆に行うほうがベターです。

また、ブランディングにおける投資対象は、何と言ってもデザインやキャッチコピーがもっとも大切です。

デザインやキャッチコピーは、出来上がった高品質・高付加価値商品に込められた”想い”をどう伝えるか?いかにして伝えるか?という大切な役割を担ってくれます。

いくらイイモノが出来上がったとしても、デザインがチープでキャッチコピーがお客さまのハートに刺さらなければ、宝の持ち腐れになってしまうからです。

なので、デザイニングやコピーライティングにこそ大胆に投資して、デザイナーやコピーライターをパートナーとして協力してもらいながらブランディングを進めていきましょう。

人財への投資も大切です。

もはや言うまでもないでしょう。中小企業にとって最大で最強の経営資源は”ヒト=人財”であるからです。

人材を人財へと成長させる投資も大胆に行いましょう。

「メンバーの成長が、企業の成長」なのですから。

投稿日: 2019年3月28日 | 7:24 pm

社内の内部制度を構築する価値

経営をしていると、ついつい日々の売上や儲け(粗利益)に目が行き、対外部施策(マーケティング活動や営業活動)に注力してしまいがちになります。

そして、間接部門(総務や経理、研究開発、企画)への投資や取り組みを怠りがちになってしまいます。

結果、売上や業績至上主義の経営(商売)に陥ってしまいます。

経営は総合力(バランス)が大切です。

”稼いでくる”営業部門のみ注力してしまうと、至る所に負担がきます。その負担は、内部統制の崩壊を招いてしまうのです。

社員が10人を超えたあたりから、経営は各種制度を構築していく必要があります。

経営は人間の営みであり、モチベーションがその成否を決するからです。

モチベーションを上げて、社員がイキイキと業務に邁進できるように、間接部門の活動は存在するといってもいいでしょう。

戦国時代の近隣との戦において、何が一番重要視されたか?それは兵站であるといいます。

物資や食料を供給するシステムです。

経営も一緒です。

後方支援の間接部門にかける経費をケチり、オペレーションを軽視していまうと、様々な箇所に不具合を生じます。

総合力を発揮するためのバランス経営を、展開していきたいものです。

投稿日: 2019年3月27日 | 10:25 pm

ブランディング戦略の落とし穴

高品質高価格の真髄、ブランディング。

こだわりのモノを創り上げて、ブランド戦略を進めていくとき、思わぬ落とし穴(リスク)にはまってしまうことがあります。

一度、ブランドを立ち上げて粛々と育て上げてく過程で、最大のリスクをあげてみたいと思います。

当然のことながら、品質の低下やお客様を裏切るような商行為は、言わずもがな…です。

落とし穴(リスク)のほとんどが、人的な要因によるモノだということを承知しておきましょう。

ブランドがある一定の成長段階にあるとき、その商品が面白い商品であればあるほど、周りの環境が放っておかなくなります。

取引のオファーも増え、マスコミも取り上げるようになります。

そのとき、構成員(メンバー)の人的な成長が追いついていなければ、そのこと自体が大きなリスクとなります。

また、人財は時間をかけて育成していく必要があります。

ブランドの成長スピードと、メンバーの人財としての成長スピードをコントロールしていかないと、せっかく育てたブランドが、いとも簡単にくずれていまう事態になりかねません。

 

投稿日: 2019年3月26日 | 10:15 pm