家業から企業、そして軌業へ
経営(商売)は、成長過程があります。まず、商売のはじめ(スタート)は家業と呼ばれるフェーズです。
社長がひとりで事業をスタートさせるステージは、この家業と呼ばれます。それは、個人事業であれ法人であれ一緒。姿形は法人という形態を取っていても、実際は個人事業的なオペレーションをとっている場合も多いのです。
これは考え方ですが、”ずっと個人商店(家業)のままでいい”という経営者もおられます。また、拡大戦略を取って、人を採用し、企業へ成長させることを目標としているひともます。
家業から企業への転換は、人(家族以外の第三者)を採用して時点からスタートすると考えます。
人を採用し、人材を育て、人財と共に経営を営む…これが企業というものでしょう。
ただ、人を採用して育てていくと、様々なシステム(制度やガイドライン)が必要になってきます。
就業規則を整備するのは当たり前ですが…。
経営理念を創出し、中期ビジョンを明確にし、単年度経営計画書を策定する。そして、各種戦略をスタッフを巻き込んで立案していく…。
教育制度や人事考課を設置するなどなど…。
これは、軌業(きぎょう)と呼ばれるフェーズだと考えています。
”軌”は、わだちとか通った跡などの意味があります。ですので、跡を残す業となる成長段階が軌業です。
もし、経営者が自社の成長(拡大戦略)を取ろうと思ったとき、その中心資源である”人=ヒト”を成長させる各種システムを構築していくことが重要です。
その着手と整備・構築を怠ると、いつまでも家業・企業(家業的経営)から抜け出すことは困難になります。
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