企業内の部署価値を考える…。

企業経営はさまざまな部署の、さまざまな業務で成立しています。企業内には、必要性の薄い部署などなく、それぞれの役割が決まっているわけです。

よく、直接部門とか間接部門などという表現をしますが、表現自体がナンセンスだと思うのです。

以前在籍した会社でもありました。

営業部などの「お金を稼ぐ」部門が重宝され(実際に代表者もそういう思考を持っていました)、総務部などの「後方支援」部門が軽く見られる傾向…。

代表者自身が、稼ぐ部門を重宝する思考をしていたら、企業内に”よろしくない”社風が形成されます。一部の部署が”幅をきかせる”傾向です。このような社風は、会社全体の方向性にボトルネックを作ります。

戦国自体の国の戦においても、兵站確保などの後方支援が勝敗を分けたそうです。強い戦国大名は、兵站をしっかり確保することを戦略立案の第一に置いたそうです。

つまり、強い会社はそれぞれの部門同士がよく連携されており、リスペクトされています。互いが互いの業務価値を認め合い、強めるための努力をしていきます。

いわゆる”間接部門(この言い方はナンセンスですが)”である、総務部や開発部、技術部などが軽視される傾向の会社は、企業基盤が強化されることはありません。

今日のような、緊急事態になればなるほど、企業経営基盤が試されます。

全体のバランスを見ながら、企業の最適な資源配分を決めていく必要があります。ブレない、強い経営基盤を構築しましょう。

同じように、企業には無駄な”人材”も存在しません。人材を人財として戦力化することは、経営者の重要な責務です。最大限の教育とチャンスを提供することからスタートします。

 

 

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