金融機関のレベルを考える…

クライアントでの経営会議での話。

「この前、新店舗情報案件を金融機関が持ってきた。内容は、ビルの1Fでテナントをやりませんか?という内容。◯◯銀行には、いい土地があれば購入して、上物を建てる相談をしていたのに…。まったくもって見当違いの情報ばかり持ってくるよ。」

この発言は、実際にあった経営者の発言です。

念のため、銀行名は伏せていきますが、金融機関のレベルを疑います。このような事例は、昨今本当に増えている気がします。

金融機関であれば、融資先の真の要望をヒアリングし、それに見合った投資案件情報を持ってくるべきでしょう。

顧客目線ではなく、自社目線であるが故のこの愚行です。

そして、担当はこう続けたそうです。

「土地の購入はハイリスクでしょう。賃貸でテナントの方がローリスクです。」一見、ごもっともな言葉です。

しかし、提案案件は家賃40万円の高額案件です。年間480万円。10年間で4800万円になりますよね。これも、立派なハイリスクでしょう!

4800万円の土地購入とほぼ金額的には同等です。しかも、購入すれば資産にもなります。

もはや呆れてものが言えません。

本当に融資先、関与先のことを考えるならば、要望や構想を叶えるような提案をすべきです。

これからAIの急速な発展により、金融機関自体が危ない時代に入ります。こんな的外れな提案を平気でしてくる、金融機関の将来を憂います。

このような銀行の的外れな提案を、整理することも中小企業診断士の仕事です。

 

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