組織構築の失敗リスク

【ご褒美的昇進人事の末路】

中小企業経営も軌道に乗り、安定してくるとスタッフ・メンバーの数が増えていく傾向にあります。特に拡大路線をとる経営方針には、なおさら増員がつきものになります。雇用を創出することは、企業の社会的責任ですから、社員が増えること自体はとても価値の取り組みです。

社員が増えていくと、人事戦略が付きものになってきます。

人事戦略を実行していく上で、最大の失敗リスクを紹介しておきます。

それは「昇進・昇格人事」です。つまり、役職者や幹部を決める人事のこと。あるあるな失敗人事は、相応しくないジンザイを幹部に登用してしまう人事です。

この失敗例は、実に厄介です。一度与えられた役職を剥奪するのは、なかなか難しい。組織全体に与える影響は計り知れません。

ですから昇進人事は慎重に吟味して、決断を下しましょう。

時々、ご褒美的昇進人事の失敗例を見ます。仕事の功績を挙げた社員や、社歴の長い社員に役職を付与するというもの。

この末路も厳しい。

昇進人事は、マネジメントスキルとリスペクトされる人間性の両面で、長期的な服務態度や功績を勘案して決定していきたいものです。

メンバー(あえて部下と言います)からリスペクトされないジンザイを役職者にした場合、組織崩壊を招く事態になりかねません、

一度壊れた組織を修復するには、多大な労力とコストがかかることを覚悟する必要があるのです。

幹部人事は、中小企業経営にとって趨勢を決める戦略です。

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